LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

名前のない駄菓子屋

2011-02-10 08:35:38 | Weblog
近所の駄菓子屋さんに行ってきました。

店の名を示すものが無いので、名前もわからないお店です。



外にある自動販売機と、「子ども110番の家」のサインで
かろうじてお店であることが認識できる程度です。



店内の壁一面の棚には、懐かしい駄菓子が。



「ココアシガレット」は、子供のころよく買っていました。
食べながら「スパ~。」なんて、たばこを吸う真似なんかしてたものです。



こちらも懐かしい「さくらんぼ」。
つまようじで刺して食べてましたね。



いろんな味のガム。
一個で、口の中がいっぱいになりながら
いつまでもかんでいたのを思い出します。



駄菓子以外に、こんなものを見つけました。

「おはじき」は4個で10円です。



こちらは、つないで遊ぶ「輪つなぎ」。



「うわ~、これまだあったんだ~。」

週末にときどき来る姪っこ達と遊ぶのにいいかも。
買うことにしました。

こちらのお店は、おばあちゃんが一人で経営していらっしゃいます。

駄菓子も含め、140円分の買い物をしたのですが、
「100円でいいよ。」と、おまけしてもらいました。

「ちゃんと儲かっているのかな。」と心配になります。

「お一人で大変じゃありませんか?」とおもわず尋ねると、
「ボケ防止やと思って、気楽にやっとるんやさ。」とおばあちゃん。

全体の90%は子供のお客様。
そして時々、わたしのような大人が買いに来るそうです。

甥っ子(小5)に聞くところによると、
お菓子を買うと、いつもおまけだといって
おまけ用の箱に入ったお菓子を差し出して、
「好きなのを一つ取っていいよ。」といわれるんだそうです。

昔は、市内にいくつもあった駄菓子屋さんは
今やここ一軒だけになってしいました。

おばあちゃんには、健康に気を付けて、
できる限りお店を続けててほしいものだな~、と思います。

「また、買いに来ますね。」とご挨拶して、店を後にしました。


小鳥ガラス

2011-02-08 13:39:32 | 雑貨
高山市内の「小鳥ガラス」に行ってきました。

「小鳥」(ことり)だなんて、かわいい名前のお店、とお思いになるかもしれませんが、
実は「小鳥」と書いて「おどり」と読みます。

「小鳥ガラス」(おどりガラス)は、デッドストックの昭和中期のガラス食器が、
今なお見つかるお店です。



木製の枠のガラス什器内には、デッドストックと現行のガラス食器が
渾然一体になって陳列されています。



ガラスケースを開けさせてもらって見ると、
アメリカ製のミルクガラスのC&Sと、クリーマー、シュガーポットがありました。

バックプリントに"F"とあったので、おそらく「フェデラルグラス」社のものだと思われます。



こちらはレトロなデザインのシュガーポット。
昔の「純喫茶」で使われていたような、懐かしいデザインですが
未だに製造されている現行品です。



ふと見ると、USA製の"OLD PYREX"と日本製の"Japan PYREX"が
重なり合って、埃をかぶっていました。

「たぶん、高山市内でこれらを買うのは、私しかいないだろうな・・・。」
などと、勝手に変な使命感を抱く私。



"PYREX"の値段をチェックして、眼を少し脇の棚に移すと、
おそらくもう製造されていないであろう、
昭和50年以前製造のガラスコップがズラリ。

なぜかノベルティーのコップも混ざっているところが、
「小鳥ガラスらしい。」ところです。



昔のガラス什器に並んでいるシンプルなコップ。
今のものとは、どこかしら違う潔さがあります。



わたしが買ったのは、こちらのプリントのコップです。
懐かしい花のプリントが、なんといっても気に入りました。



手になじむように、ちょっとくびれた形になっています。

事務所の入り口に「古物商」の認定証がありました。



こちらの事務所内に、古い飛騨産業の椅子があるのを見つけました。

椅子ネタは、「椅子のソムリエ」に書いておりますので、よろしかったらご覧ください。



OLD PYREX と奥様は魔女

2011-02-06 10:57:11 | ミルクガラス
"OLD PYREX"のミキシングボウルが好きです。

私が持っているのは、OLD PYREXの"Primary Colour"シリーズのミキシングボウル。



1940年代後半から作られていたもので、
4個セットで売られていました。
私は、4個バラバラに買いながら揃えました。

こちらも、バラで売られていたのを買いそろえ
4個組になったボールで、"Vede"というシリーズ名です。



"OLD PYREX"のミキシングボウルは、チラチラと「奥様は魔女」のキッチンのシーンに登場します。

サマンサがケーキをつくるシーンに、"Turquoise"のミキシングボウルを見つけました。



エンドラ(ママ)が読んでいる雑誌は"HARPIES BAZAAR"となっていて、
"HARPER'S BAZAAR"をマネているのも見どころです。

朝食のオレンジを絞るシーンにもミキシングボウルが。



キッチンで電話をしているサマンサの左奥にあるのは、ピンクの"OLD PYREX"です。
ピンクはカラーシリーズの中でもレアな色です。



こちらは、冷蔵庫を開けるといきなりエンドラがいて、小言を言うという愉快なシーン。



プリント入りのキャセロールは"Butter Print"という柄です。

コレクターズブックによると、"Butter Print"は1959年から製造、



"Pink"と"Turquoise"も1959年から製造されていることがわかりました。




1960年後半から放映されていた「奥様は魔女」のキッチンシーンに登場する、
当時のアメリカの一般家庭に普及していたキッチンウェアーが、"OLD PYREX"だというわけです。

それにしても、かわいいサマンサのキッチン。
ミッドセンチュリー時代のアメリカにタイムスリップすることができる「オクマジョ」から、もう目が離せません。


節分会

2011-02-04 09:11:07 | Weblog
昨日、節分の日の夜、国分寺の「節分会」に出かけました。



毎年、節分の日には国分寺にてお経と講話、それから豆まきが執り行われます。

御参りをすませて庫裡に入る前に、かがり火にあたります。
どうぞご利益がありますように。



中ではすでにお経が始まっていました。



般若心経をとなえながら、お経が佳境に入ると「ごま」が焚かれます。



火がメラメラと、部屋はたちまち煙だらけです。

お経がすむと住職の講話が始まります。



「星祭り」とあって、宇宙や星や光についてのお話です。
まるで天文学の講義を聴いているかのようです。

なぜ節分の日には豆をまくのか、
豆とは「魔を滅する」からきているのだそうです。

講話が終わると、いよいよ豆まきが始まります。

節分会保存会の若手の方々が変装した、七福神の登場です。
大黒様に扮した方は、どことなく鶴瓶師匠に似ていらっしゃいます。



よく見ると、七福神以外におてもやんや千利休もいらっしゃいます。



いっせいに豆がまかれるのを拾うこと、



手にした豆は、わずか十数粒でした。

年の数というわけにはいきませんでしたが
ありがたく頂戴しました。

きょうは、立春です。

新しい季節の始まりを感じます。



飛騨の家具館 THE OUTLET

2011-02-03 09:09:26 | インテリア
飛騨産業のショールーム「飛騨の家具館」の隣に
「THE OUTLET」があります。

こちらでは、同社のアウトレット製品を買うことができます。

古い木造の建物を移築した「THE OUTLET」の外観。
昔の中学校と小学校の建物を合体して再建したのだそうです。



店頭のパレットには、製材の時にできる端材を安い値段で売っています。



端材は、燃料としても使われます。

Kitaniさんのショールームもそうでしたが、
高山市の家具メーカーは、薪ストーブの燃料には事欠きません。



梁がはりめぐらされて、大きな屋根を支えている
みごとな木造の天井。

こちらは、お隣の「飛騨の家具館」となっている
昔の小学校校舎の古い写真です。



この様な校舎が姿を変えて、「飛騨の家具館」と「THE OUTLET]に生まれ変わっているのです。

肝心な、アウトレット商品についてのお話があとになってしまいました。
こちらの「THE OUTLET」では、B級品の家具を安く提供しています。

B級品といっても、キズなどのある難あり商品ではなく、
展示に使われた商品、または試作品などを指します。

この日は、友人がお買い得商品を見つけて「大人買い」していました。



こちらが、友人のゲットした椅子。

柳宗理の高額な椅子、84000円がなんと52000円になっていました。

「THE OUTLET]は、地元の人だけでなく、観光客の方の買い物スポットとしても
徐々に認知が高まっています。

いい家具の現品が安く手に入るので、常に要チェックです。



北欧のテーブルウェアー

2011-02-02 08:37:47 | 雑貨
"Kitani"さんにはショールームにならんで北欧雑貨を扱うショップがあります。

年に何度かデンマークで買い付けていらっしゃる北欧雑貨が並ぶ店内。

ネットでしかなかなか見ることのできない北欧のヴィンテージ雑貨が、ここで見られます。



こちらは"Tenera"のブランドタグ。



"Tenera"のタイルとお皿は、ミッドセンチュリーの北欧らしい絵つけです。



何処となく東洋的なイメージさえある北欧のヴィンテージポタリー。



人の顔の形のベースがかわいい。
グリーンの焼き物は抹茶椀にもなりそうです。



こちらはパッと見、和陶器のような絵付けですが、
有田焼の影響を受けた北欧製です。



みごとなヴィンテージは、その値段もため息物です。
眺めるだけで、目の保養で終わる・・・、
と思っていたら、意外な嬉しいニュースが。

ナンナ・ディッツェルのデザインのテーブルウェアーが
11月にリリースされるんだそうです。

価格はまだ未定だとか。




ぜひとも、買いやすい適正価格で北欧デザインのテーブルウェアーがリバイバルすることを願っています。

"Kitani"さんは、もちろんナンナ・ディッツェルの椅子も製造しています。
その様子は、こちら をどうぞ。



ベアーチェアーと奥様は魔女

2011-02-01 08:54:02 | インテリア
"Kitani"さんのショールームに、ハンス・J・ウェグナーの名作椅子”ベアーチェアー”がありました。

ハンス・J・ウェグナーは、日本で最も人気のある北欧のデザイナーの一人です。



こちらの”ベアーチェアー”はリペアーなので、
プロパー商品と違って在庫がある時とない時があります。
一点もののヴィンテージチェアーです。

シャンブレーのようなカサカサした風合いの生地と
太いストライプの生地が張り布になっていて、
珍しくうんとカジュアルなイメージになってました。



実は、最近テレビコマーシャルで見て、どうしても欲しくなり「奥様は魔女」のDVDを買いました。

第1話から第6話までの中にチラチラ出てくるお部屋のシーンの中に、
見覚えのある椅子がありました。

第3話、ホームパーティーのシーンでドレスを着たサマンサのうしろにあるのは、
たしかに”ベアーチェアー”です。



第5話でサマンサが掃除をするシーンにも、やっぱり”ベアーチェアー”が登場します。



アッパーミドルの一般家庭を描いたアメリカのホームドラマに、
あの北欧の椅子が使われていたとは。

1960年代後半から8年間にわたって254話作られた「奥様は魔女」には、
毎回ミッドセンチュリーのインテリア、テーブルウェアー、ファッション、車などが
これでもかというぐらい出てきます。

ミッドセンチュリー好きの私には、どうにも避けて通ることのできない「奥様は魔女」。
ドラマの中にミッドセンチュリーのアイテムを探すのが当分の楽しみになってしまいました。

これからも、ときどき「オクマジョネタ」を書くことをお約束したいと思います。