ゲノムが語る人類全史
アダム・ラザフォード
垂水雄二[訳]
を読み終えた。
本についている帯びには、科学者が
書き換えたサピエンス20万年の歴史
とある。
又、表紙の「そで」には、こう書いて
ある。
考古学ではわからなかった「世界史」の
最先端
ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げ
たDNA解読技術によって、私たちは数
万年前の人類のゲノムも抽出・分析でき
るようになった。
それにより、遺骨や遺跡の存在が不可欠
だった従来の歴史学は一変。
ゲノムの痕跡を辿ることで、骨さえ見つ
かっていない太古の人類から現在の私た
ちへと繋がる、祖先の知られざる物語が
解き明かされたー
○ホモ・サピエンスはネアンデルター
ル人と何度も交配していた
○DNAにのみ痕跡を残す、知られざる
「幻の人類」が発見された
○狩猟から農耕への移行を加速させたの
は、二つの突然変異の出現だった
○現存する全人類の共通祖先は、わずか
3500年前、アジアにいた
○ヨーロッパを二度襲ったペスト菌はど
ちらも中国からやってきた
以上。
時折、マスコミに出てくる遺伝子に関す
る科学的?な記事について、振り回され
ないために、ぜひとも読んでおきたい本
だなと感じ入った。
ゲノムに関する現代の情報を集約したよ
うな意欲的な本で、素人ながらも関心の
ある私にとっては、よくぞ書いてくれた
と感謝してやまない。
人類のゲノムに関する知識・情報・知恵の
最先端を目の当たりにして、快感に浸って
いる。
読書する習慣があったことを、幸運だと
感じ入っている。