新聞にあった記事である。
以下、その内用。
認知症の今〈15〉
須貝 佑一
東京杉並区にある浴風会病院で物忘れの集団健診を始めて
8年たつ。
MMSEという簡易知能テストと頭部のコンピューター断層
撮影(CT)を組み合わせた健診である。
受診者は延べで760人に達した。
平均年齢は1年ごとに少しずつ上がって8年目は78.6歳。
8年たつと受診者から認知症が見つかる。
発見されたのは受診者の約7.5%。ほとんどが初期状態の
認知症である。
不思議な現象が見つかった。
頭部CTではっきりと脳萎縮があり、どう見てもアルツハイマ
ー病が発症していると思わせるのにテストで満点を取る高齢者
が相当数いたことである。
全員が「脳萎縮」に驚いて受診してきたので普段の生活を詳しく尋
ねた。
ほぼ全員が長く続ける趣味、運動、学習をしていたのである。
その一端を紹介すると「山歩き月1、2回。植物観察しながら
散歩を20年来」
「園芸、菊作り20年。ゲートボールを10年続けている」
「糖尿病があるので速足歩行5年。毎日続けている」
「社交ダンス、卓球週I回、9年間。最近男の料理教室に通って
いる」
「筋トレ7年。インドネシア語を始めた」┄。
みな個性的である。
きのうきょう始めたものではない。
ほとんどの人が自分の生活習慣に取り込んでいた。偶然とは思えな
い。
以上。
この記事、大変興味深く、読めた。
大分前、読んだ本の中に、修道院の高齢の尼さんにも、このような
例があった。
心しなければならない。