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リタイアーのよもやま話

“自炊”ブームが生んだ著作権問題とその行方

2012-01-06 23:21:20 | 社会

ヤフーのニュースである。

“自炊”ブームが生んだ著作権問題とその行方
ダ・ヴィンチ 2011年12月2日(金)11時45分配信

 昨年から、あちこちで見聞きするようになった“自炊”
という言葉。

 書籍や雑誌を裁断し、スキャナを使ってデジタルデータ
化する自炊が広まった背景は、iPad日本語版やアマゾンの
Kindleなど、電子ブックリーダーの登場&普及。

そして日本語書籍の電子書籍化の遅れだ。せっかく手に入れ
た電子ブックリーダーで、読みたい本が読めないというジレ
ンマから注目されるようになった。

 そして様々な便利機能を備えた個人向けスキャナなどが登場
し、さらには『電子ブック自炊完全マニュアル』『「自炊」の
すすめ』といったわかりやすいマニュアル本も次々と出版され、
手軽に自炊できる環境が整ってきた。

 それでも“メンドくさい”という人々のニーズをとらえて
登場したのが、自炊のすべての工程を1冊100円ほどでサービス
する“自炊(スキャン)代行業者”だ。

 個人がみずから利用するために本を複製する行為は、著作権
法で問題にはならない。

しかし、自炊代行という“業態”は、「複製権」を侵害する
行為であり、著作権法第30条1項の「公衆の使用に供すること
を目的として設置されている自動複製機器を用いて複製する
場合」に該当、“私的複製”を逸脱しているとし、講談社、
角川書店、集英社、小学館、光文社、新潮社、文藝春秋の7社、
浅田次郎、浦沢直樹ら作家、漫画家122名が、9月上旬、急増
した代行業者に対して、今後の事業の継続などについて問う
質問書を送った。

 質問書が届いた87社のうち43社から回答があり、8割以上が
スキャンを中止する、事業を縮小するという方針を示した。

 ここで浮かびあがるのは、電子書籍時代が炙りだした著作権
の複雑さ。文化庁では「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する
検討会議」が開催され、その席上で出版側は、「著作物を広く
伝達するのに重要な役割を果たす者の保護」を目的とする著作
隣接権を要求、デジタルでの二次利用の許諾権を求めている。

 だがもしも、それが付与されれば、権利関係が混乱し、作者が
著作物を自由に二次利用できなくなるとの意見もある。電子書籍
時代が生んだ新文化“自炊”とデジタル化にまつわる著作権問題
は、さらに様々な展開を生んでいきそうだ。

以上。

わたしも、かなり他人の文章をたたき台にして、ブログを書いて
いるので、このようなニュースは気になる。

他人の文章を引用した(?)にしても、著者には、宣伝の一翼を担っ
ていると、都合よく考えたりしているが、許容範囲であることを
願って止まない。


米コダック、特許売却失敗なら数週間以内に破産法申請も

2012-01-06 23:08:39 | 経済

米コダック、特許売却失敗なら数週間以内に
破産法申請も=報道
ロイター 1月5日(木)6時25分配信

 

同紙によると、コダックは、7月以降買い手を求めて
いる1100を超える特許案件の売却を依然断念して
いない。

これら案件の売却が成立すれば、破産法適用の申請を
回避できる可能性がある。

同社はまた、破産した場合に破産処理下での経営を維持
するため、約10億ドルのDIPファイナンス(事業
再生融資)確保に向け債権者と協議している。

関係者の話では、同社は、連邦破産法11条の適用を
申請することになった場合、裁判所が監督する破産管財
品の入札で特許を売却する意向を示している。

同紙によると、破産保護下では通常の操業が続けられる
見通し。

報道について、コダック広報担当者のコメントは得られていない。

同社株価は一時、30%超下落し0.44ドルをつけた

以上。

コダック、懐かしい名前である。

デジタルカメラが普及して、久しい。だから、若い人には、
カメラというと、フィルムを使用したカメラを見たことが
ない人がいるかもしれない。

デジタルカメラが、携帯やスマホにも付随している時代
にもなり、写真をとることは、何も特別なことではなく
なった。

しかし、わたしたちの世代までは、カメラに凝る人は、一眼
レフのカメラをあやつり、その技術は、特殊な技術のうちに
入っていた。どちらかというと、「おたく」の世界に近かった。

この時代を共有する人にとって、「コダック」はフィルム
メーカーとして、大きな存在だった。

デジタル時代になり、フィルムについて、頓着する必要が
なくなったが、当時、フィルムは、生ものであり、野菜と
同じく、取り扱いに神経質にならざるを得なかった。

空港のチェックカウンターでのX線には、冷や冷やした
思いがある。

当時、いろいろとフィルムメーカーがあったが、わたしは、
有名であったわりには、コダックのフィルムを使うことは
少なかった。

どうしても、わたしの感覚からすると、違和感があった
からである。

それは、アメリカ映画を見たり、アメリカの漫画を見たり
すると感じるのだが、色がなんとなく茶色がかっている
のである。

その点、色が青色がかっているという話しもあったが、フジ
フィルムの色調が感覚的に好感が持てた。

うまく、できあがった写真をみると、わくわくするのである。

ただ、わたしのカメラは、コンタックスであった。

空気さえも写ると言われ、遠近感、空間描写、グラデ
エーションの豊かさは、目眩がする思いをした。

だから、もしかすると、フジフィルムと、コンタックスの
レンズの相性がわたしの好みであったかもしれない。

わたしは、カメラには、かなり散財した。

そのカメラとレンズが、デジタル時代になり、無用の長物と
なっている。

そのカメラとレンズを下取りにだそうかなんて、迷って
いる毎日であるが、プラナー100mmF2の大きな前玉を見てた
ら、その美しさと存在感にため息が出てしまった。

そのような日々にあって、このコダックのニュースは
なんとなく複雑な思いである。

あのコダックが、時代に取り残されて、消えていく。

フィルムカメラの消滅とともに。