奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

食後に…

2011年04月09日 | グルメ つまみ食い 夜食
夕食後、今朝の打ち合わせの際に、住まい手さんからお土産でいただいたシュークリームを…ご馳走さまでした。
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使い方次第で変わりますよね・・・・・「適材適所」で検討中。

2011年04月09日 | 建築家 設計の仕事 監理の仕事

おはようございます。

 

やまぐち建築設計室 建築家の山口です。

 

 

週末の土曜日、奈良・吉野は朝から雨が降っています。

仕事をしている吉野のアトリエは下千本・中千本・上千本・奥千本の桜で有名な

吉野山の麓にあるのですが、マイカー規制や今朝は雨の影響か、

吉野への車は少しすくないような気がします。

 

 

雨の影響はありますが、来週位が見ごろでしょうかね・・・・・。

桜の情報はこちら

気持ちが癒されるものは美しいですよね。

 

 

さて、今日は第2土曜ですが、打ち合わせの予定もあり住まいの使用材料の打ち合わせ。

住まいや建築の計画のなかで、相反する希望や必要とされる要素は様々。

 

 

今回の計画でも、壁があったほうが安全だし、でも壁があると閉ざされた感じがして解放感が

無くなりますよね・・・・・という話で。

 

 

個々の場所によって自然光の明るさも調整はしたいし、

かといって「木造」の計画だからやっぱり「壁」は個々の場所に合わせて

「必要」となるところもあるし・・・・・。

 

 

専門的には、吹き抜けも住み方を考えると「設けたほうがいい」けども

「設けると水平面の剛性」が少なくなるしなぁ・・・とか。

 

 

検討できる「アイテム」は沢山あるのですが、

その「アイテム」が計画に合わない場合もありますよね。

 

 

「住まい手さん」が「ネット」で探して、「メール」で「先生こんなんどうですか?

いいと思うんですけど」と逆の提案をしてくださる場合もありますけども、

製品や商品として「それ単独」では良いものであっても「計画」や「その建築」で使用すると、

「逆効果」になることもあるので、あえて採用しない場合もあります。

 

 

採用しない場合もイロイロですが、

逆に採用する場合も理由が沢山あります。

「全てが同じ建築」ではないので、「全てに全てのもの」が合う訳ではないんです・・・。

 

 

で、今日の打ち合わせは、どのように「解放感」と

「自然光の取り入れ」をしつつ「壁」をつくるのか?

「上」の光りを「下」へのどのように「導く」のか・・・・・。

「床」でありつつ「吹き抜けのような解放感」と「通気性」と「一体感」を持たせるのか?

といった具合で、

少し提案させていただきました。

FRPグレーチングといいますか・・・・・・。

 

 

木材を使った格子だと、「ナチュラル」で「力強く」見え・・・・「繊細さ」も表現は可能なのですが、

今回の計画中の住まいは「工業的」デザイン・・「シンプル」なデザインなので、

「ふわっ」とした感じではないんですよね・・・・・。

 「機械的な美しさ」を求めているというか、「工業製品的すっきり感」・・・・・。

 

 

なので、既製品や建材を使用する場面が多いんです。

 

 

閉じながら、広がる部分には光と風・・・視界を広げる事ができる

「ひかりかべ」・「ひかりゆか」を・・・・・。

相談中ですけども、どうでしょうかと・・・・・。

 

 

 

柔軟に地震力や風圧力自を受け流す構造的な考え方と、支えるという考え方がありますが、

ここでの採用は「支える」という意味での採用。

 

 

地震による水平力は、耐力壁(耐震用の壁)へと伝達します。

床の水平的な力強さは・・・剛性が低い(柔かい)と床が湾曲したり、

支えるべき部分・・・・に力が正確に伝わらない場合がありますよね。

 

 

「吹抜け」がある場合は、床そのものが無いので、床の剛性を確保する事が非常に困難。

横架材・・・梁や火打材といった横方向の材料で吹き抜けに通したりする場合もありますね。

 

 

補強・・・・頑丈にするというような理由で「剛床」と呼ばれる厚い構造用合板によって

水平面を補強する方法が最近は増えています。

 

 

でも、吹き抜けに合板により補強をしてしまっては、

せっかくの吹抜けが吹き抜けではなくなってしまいますよね・・・。

「普通の床」ですね。

「一体感」や「通風」「採光」も・・・・・開放感あっての「採用」ですからね。

そこが「通じて」いていないと壁も同じです。

まあ、ある意味「天井」も使い方次第で変わりますよね。

 

 

 

なので、開放的な空間のまま水平面の床剛性を確保できるように、水路や側溝などの「溝蓋」

に注目し、「ひかりゆか」・「ひかりかべ」・・・・という訳です。

 

 

 

本当のグレーチングは重いですし、室内では「危険」な場合もありますからね。

 

 

 

まだまだ素材など使用するものの検討は続きますが、

選ぶ理由を明確にしておかないと、「ぐちゃぐちゃ」の単なる寄集めの家になってしまいますからね。

細かなところを見る事を大切ですが、そこだけを見すぎてはいけませんし、

全体を広い視野で見ながらがらですけども、素材や建材も使い方次第ですね。

 

 

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その家に暮らす家族、建物を使う人たちのライフスタイルや、

想いをカタチにすることが建築家に与えられた役割だと考えています。

住まいをつくるということは、そこでの暮らしをつくるということにつながります。

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