改めて報告するのもナンだが、お察しのとおり、沖縄に行ってきた。
久しぶり、それも盛夏に訪れるのは始めてかもしれない。那覇空港に降り立つと、何とも言えない香りがして、その巨大な空港に驚き、外の景色には東南アジアを連想させられた。やはり本土離れしている。
景色は、なだらかな丘陵地にコンクリート建築物が目立つ。緑もそこそこ多いのだが、一軒家からビルディングまでコンクリート。それに赤い瓦が風情を与えているが、この地に木造建築はあまりないことを感じさせられた。
もちろん昔は、木造家屋がほとんどだったのだろうが、台風の多さとシロアリ被害のため石やセメントに頼るようになったのだろう。沖縄に木の家は希少価値だ。
そこで思いついた。今、日本は木材の輸出に本腰を入れようとしている。民間主導で政府も動きだした。まだ十分な成果を上げるに至っていないが、将来的に有望とされている。
それならば、沖縄のような国内でありながら木造が普及していないところに本土の木材をどんどん“輸出”できないか。スギもヒノキも、基本的にシロアリには強いし、防腐方法もある。台風対策は考えないといけないが、技術的には可能だ。コンクリートに頼るだけが対策ではない。
海外と並んで国内の木材消費の少ないところに売り込むことも販売戦略として考えられないか。米材住宅もあるだろうが、ここでは木造が普及していないことを逆手に取る。外材に抑えられている本土より、むしろ有利かもしれない。何より国内であるから為替の心配や貿易の手間はかからないし、言葉も通じる(^o^)。
沖縄の人々も、絶対木造の家の方が好きだと思う。だいたい首里城の正殿は木造である。高層ビルのない沖縄には、木造建築は似合うと思う。(写真は、王陵の建物。ヒノキ材が使われていた。)
沖縄の木造は、結構、宮崎では取り組んでいますよ。
沖縄では、宮崎の杉は、ブランド品です。シロアリに強い材、木造船(サバニ)は、宮崎の杉材と言われています。
以前、田中様にお見せした「木脇産業さん」もNHKから版権を買って「琉球の風」のブランドで杉材の木造を販売しています。
これは、沖縄の人から聞いたのです。本当か嘘か真偽は分かりませんが、
鹿児島の方が近いので取引は、鹿児島の方が多いと思っていたのですが、宮崎の人の方が仕事がしやすくて言いといわれました。
実は、戦時中、沖縄から疎開した児童は、鹿児島県だけには行きませんでした。薩摩藩時代に虐げられたという経験が、あるからだそうです。
宮崎も鹿児島県に乗っ取られた経験があり、弱いもの同士話も弾みました(笑)
防腐の事で首里城の柵に樹脂を注入処理した材が、飴のように曲がってしまったという話も聞きました。樹脂を入れたため自重が増え、更に灼熱の太陽が降り注ぐ沖縄の熱に耐えれなかったのでしょう。
沖縄を制すれば、海外進出も夢ではありません(爆)
いっそ、歴史に範をとって宮崎材を沖縄を通して中国輸出するのはいかがでしょう。往年の三角貿易?が復活するかもしれない。そういえば復元・首里城には、タイワンヒノキが使われていました。
また沖縄のシロアリが本土に上陸して増えている問題もあるそうですよ。