昨日は東京へ行っていた。
そこで聞いた話。ある田舎地域にある木工所がつくる商品を扱っている店が、注文を出した。結構多い量である。ビジネスとしては悪くない話だ。
ところが、契約に合意したはずの木工所のオヤジさんは、あっさり納期をすっぽかすのである。焦って問い合わせる。が、出ない。言づけを頼んでも反応がない。
後でわかったのだが、そのオヤジさん、地域で有名な○○祭に出かけていたのだ。
だって、仕事だろ。一度OKしたんだろ。祭に行きたければ、それより前に仕上げるよう努力するもんだろ。仮に遅れるとしたら何日間延ばしてくれ、と交渉するもんだろ。
そうしたビジネスの常識が通用しない。しかも、このオヤジさんだけではない。むしろ田舎では普遍的なケースである。
ここで、田舎のビジネス感覚を批判したくなるのは私も同じなのだが、そもそも田舎の人にとって、祭とビジネスのどちらが大切なのか、問いかけたくなった。
表立っていうかどうかはわからないが、やはり祭なんだろうな。所詮、仕事より生活である。熱心にやるとしたら、それは生活の一部としての仕事、生業の場合であって、世間的なビジネスは、二の次三の次なのではないか。
そう考えると、豊かな精神の元に生きているなあ、と羨ましくもある。が、やっぱりオレも直面したら怒るだろうな。すっぽかすのは、なあ。
それ以上に、僕からしてみれば約束を守らないのだから人間としても失格だし、付き合いたくないですね。
でも、結局それは自分に跳ね返ってくるのです。
もう二度とそこからの注文は来ないでしょうし、その噂は広がるでしょうし。
でもそんな人に限って、人のせいにするのですよね。
でも、昔はそんなビジネスでも通用した時代とか、支えるシステムが存在したのでしょう。
早く目覚めないと、自然淘汰されるのは、田舎全体になりかねない。
田舎の人の思いやり、情緒深さにはホッと心の安らぎを感じました。
反面、一部(大部分?)のお店の対応の悪さには辟易しました。
全国展開のコンビニでも、イケメン風のお客といちゃつくレジ係に、長蛇の列が出来ていても誰も何とも注意しない。
食事に入ったお店では、先客の食べ散らかしをいつまでも片付けない。注文しようにも"ちょっと待ってください。"でまるで来ない。
忙しく何かやっているならこちらもガマンしますが、何をやるでもなく、ただブラブラしているだけに見えて、とうとう何も注文せずに出てしまいました。
金沢駅ビル内にも入っている、名店と言われるお店ですらこんな状態ですから、ずいぶんがっかりしました。
一方では、都心の洗練されたセンスと田舎の穏やかさを兼ね備えた感じのいいお店も結構ありました。
都会の余裕のないギスギスした風にはなって貰いたくありませんが、特に商売に携わる人は、やはり何が大切かをしっかり把握して仕事に取り組んで欲しいなと感じました。
商売に限らず、常識が無くなってしまったかのような昨今、目を、耳を疑いたくなるような事柄が多すぎます。
やはり多数の(それも見知らぬ)人々ともまれて暮らす都会人に一日の長があるのでしょう。そこにIターンの就職チャンスもあるのでは…と思わないでもないですが。
違うかもしれませんが、都会でも変な接客もありますね・・
コンビニなど、地方だとお客も店員も知り合いばかりで、
いきおいだらだらになりがちで、お喋りは仕事中だからと言って断れといいたくなるくらい。
そういう状況が多くなるから、甘さが目立ってしまう。
都会でも、人の流れの顕著なところは忙しいしお客も多様だけど、
そうでないところでは田舎と同じような光景が見られます。
そういうのは都会といわないのかな?
都会とか田舎じゃなくて、
個々の店や人のビジネス意識の違いではないかしら。
田舎は、その点競争が少なくつぶれにくい面があるのかもしれません。でも、田舎だって悪いサービスはボディブローのように聞いてくると思うけどな……。