森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

ミードとどんぐり蜂蜜

2006-11-27 23:20:11 | 森林資源

京都の蜂蜜専門店、ミール・ミィに行ってきた。以前、里山と養蜂について書いた際に紹介を受けた店である。

目的は、ミード。蜂蜜から作った酒だ。世界最古の酒であり、ハネムーンの語源ともなった醸造酒。おそらく日本唯一の専門店なのだが、ここで幾つもの種類を試飲した。(写真)

蜂蜜のイメージとは違って、甘くなく薫り高い味である。ドライなワインのようなものから、樽に寝かせたスコッチのような酒もある。日本ではほとんど知られていないが、世界的には愛好家がいて、毎年ミード・フェスティバルを行うほか、アマチュアの醸造も数多いそうだ。

これ、日本でも流行らないだろうか。蜂蜜を採取して、それを元に醸造したら楽しみが広がりそうだ。蜜の種類、水との配合が味を決める。醸造法の壁はあるにしろ、里山の新たな楽しみ方になる。

 

もう一つ、稀少なものを味わった。ドングリの蜂蜜だ。具体的にはアカガシの花蜜らしいが、意外やあっさり上品な蜜であった。これを取っているのは、世界で丹波の養蜂家だけらしい。本当は、アカシアなどの蜜の取る際の失敗作だというのだが、これは人気を呼べるのではないか。
量産できたら、雑木林の新たな価値として伝えられるかもしれない。

ごきげんで、帰途について、ふと気がついた。しまった! 肝心のミードをお土産に買い忘れた 試飲で結構気持ちよくなってしまったかな。


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2 コメント

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Unknown (田中淳夫)
2008-01-03 16:52:59
蜂蜜道、いいですね(笑)。

結構蜂蜜オタクもいるそうですよ。また蜂蜜談義をしましょう。
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昔ともだち家でよばれた露西亜の蜂蜜がわすれられない (ホリチャマ)
2008-01-01 19:03:00
夏目漱石が言っているように、「開化」というものを「外発的」に行わなければならなかった日本人は、自分の持っているすばらしいものの発信や・商品化に謝意でありすぎる。和歌山県山中の柿やんからいただいた地場の蜂蜜はすばらしく薫り高い。薫り高い蜂蜜の「蜂蜜道」があるはずだ。20年ほど前に北海道の友人宅で何気なく食べたロシア製の蜂蜜の薫り高さはすばらしかった。(オーストラリアやニュージーランドの蜂蜜も香りだけは負けていないが、われわれ日本人には少し合わない。)フランスのあの白くやわらかく結晶化した蜂蜜もすばらしい。蜂蜜から作ったグラッパもある。「こだわり」+「発信」。蜂蜜万歳。田中さん頑張ってください。
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