京都の蜂蜜専門店、ミール・ミィに行ってきた。以前、里山と養蜂について書いた際に紹介を受けた店である。
目的は、ミード。蜂蜜から作った酒だ。世界最古の酒であり、ハネムーンの語源ともなった醸造酒。おそらく日本唯一の専門店なのだが、ここで幾つもの種類を試飲した。(写真)
蜂蜜のイメージとは違って、甘くなく薫り高い味である。ドライなワインのようなものから、樽に寝かせたスコッチのような酒もある。日本ではほとんど知られていないが、世界的には愛好家がいて、毎年ミード・フェスティバルを行うほか、アマチュアの醸造も数多いそうだ。
これ、日本でも流行らないだろうか。蜂蜜を採取して、それを元に醸造したら楽しみが広がりそうだ。蜜の種類、水との配合が味を決める。醸造法の壁はあるにしろ、里山の新たな楽しみ方になる。
もう一つ、稀少なものを味わった。ドングリの蜂蜜だ。具体的にはアカガシの花蜜らしいが、意外やあっさり上品な蜜であった。これを取っているのは、世界で丹波の養蜂家だけらしい。本当は、アカシアなどの蜜の取る際の失敗作だというのだが、これは人気を呼べるのではないか。
量産できたら、雑木林の新たな価値として伝えられるかもしれない。
ごきげんで、帰途について、ふと気がついた。しまった! 肝心のミードをお土産に買い忘れた 試飲で結構気持ちよくなってしまったかな。
結構蜂蜜オタクもいるそうですよ。また蜂蜜談義をしましょう。