レビュー一覧は、こちらから。
キム・ガヨンの目が開きました。
意識はまだ朦朧としていて、喋る事も出来ません。でも、意識が戻ることは奇跡に近いと皆思いました。
そして、ハン刑事が話しかけると、たった一言、“オンマ・・・”と言ったのです。
ガヨンの母が駆け付けて来ました。
母の顔を見て、やっと安心したような表情を浮かべたガヨンでした。
これは彼女と接触のあった人物にとっては脅威でしかありません。
まず、署長がチーム長に状況を聞いて来ました。そして、キム刑事を交代要員として送ると言うのを聞いたハン刑事は、このままではガヨンに危険が迫ると察し、シモクと共に、別の病院に移送しようと決めました。
一刻を争う事です。
そんな時、ヨン検事からシモクに連絡が入りました。
キム・テギュンが逃走している・・・と。
誰?・・・とシモクも一瞬思いました。
キム・テギュンはヨン検事の父イルジェにお金を渡した人物です。イルジェの無実を晴らせる鍵を握る人物で、シモクもユン課長に調べさせていましたが、ヨン検事も独自に追いかけていたようです。
ユン課長とヨン検事によって、どーにかキム・テギュンを捕まえる事が出来ました。
でも、一切供述はしません。
シモクも到着し、現状を見せつけるように、パク・ムソンの死とガヨンの災難を打ち明けたのです。
それでも、キム・テギョンは迷いました。やっぱり怖い相手ですもんね。
だけど、最終的に、真実を述べました。
ヨン検事は、ほっとしました。
これで、父の無実が証明されると思いました。
シモクにお礼を言いました。
でも、シモクは怒りました。
「誰が誰の為に?君の為じゃ無い!」
珍しいです、声を荒げるなんて。
だけど、ヨン検事は、シモクへの信頼、もしかしたら信愛の情も深くなったようです。
ハン刑事は、ガヨン母にこっそり転院するよう指示しました。
誰にも言わず、こっそりと準備が始まりました。
ソ検事は、イ・ユンボムと交渉していました。門前払いされたわけじゃなかったのね。
ソ検事が持ってる秘密に興味が湧いたと言うことでしょう。
ソ検事は、ヨン検事の母がシモクに呼ばれた事実を打ち明けました。
これは、イ・ユンボムにも意外な話しだったようです。
実際、特任は検事の不正を調査する部署として作られました。3年も前の事を今更調査するとは思っていなかったのです。
ソ検事は、自分を助けてくれたら、特任が何を狙っているのか、捜査内容を調べて報告すると言いました。
あくまでも、イ・ユンボム自身は、3年前の件に一切関わりは無いと言う体を装っている以上、その条件を飲んだとは言いません。
でも、ソ検事は自分の首がつながったと感じたようです。
ガヨンの移送が、一気に進められました。
見張りをしていたチーム長を呼び出し、その隙に一気に運び出したのです。もう一人、新人のパク刑事がいましたが、ハン刑事を信頼する彼は、指示に従いました。
交代に来たキム刑事に見つかりそうになった時も、機転を利かせて目を逸らしてくれたので、なんとか無事に移送する事ができたのです。
この時、協力してくれた看護師が、重要な事実をハン刑事に話してくれました。
ガヨンが襲われた件です。
看護師は、ガヨンが発作を起こしたため、酸素吸入のマスクが外れ、枕も床に落ちていた・・・と考えていました。
そして、直後にヨンジェを見て声もかけたことも。
俄然、ヨンジェが関係者の一人として浮上して来ましたよ。
シモクは、カン部長検事を事情聴取に呼んでいました。
が、キム・テギョンの一件で随分待たせることになってしまい、カン部長検事はご機嫌斜めでした。
しかし、遅れた理由をシモクが説明した瞬間、表情が変わりました。
キム・ガヨンの意識が戻ったこと、そして、3年前のイルジェの収賄疑惑・・・。
カン部長検事は、イルジェの一件の時、指揮を取っていました。無実だと心の底では感じていたのですが、証拠が揃い過ぎてて、疑い様の無い状況でした。イルジェと言う人間が、そんな事をする人だとは思えなかったというのも大きかったようです。
何も出来なかった事を、カン部長検事はずっと傷として抱えて来たように見えます。
当時、現役長官の収賄容疑でしたから、必ず特任が組まれると誰もが思っていました。なのに、捜査開始2日目で捜査は終結し、捜査チームは解散、捜査に関係した者たちは皆左遷されたのです。
カン部長検事は、そうさせた人物に心当たりがあるようです。
でも、自分の将来を考えた時、それをシモクに明かすのは勇気がいりました。だから、少し時間をくれと言いました。
ハン刑事とチャン刑事は、ガヨンがクォン・ミナ名義で定期的に利用していたホテルで調査をしていました。
ガヨンが会った人物の特定です。
そして、とうとう突き止めたのです。
ハン刑事がいる署の署長でした。
シモクは、現在までの捜査結果をマスコミに発表しました。
まず発表したのは、ヨン・イルジェ元長官の収賄容疑に関すること。これが無実だと発表した瞬間、記者たちはどよめきました。
次に、ガヨンがパク・ムソンの手引きによって会ったのは、龍山警察署署長だと発表。
3つ目は、検察の捜査は継続中だと言いました。1名は拘束令状請求中だが、名前はまだ明かせない・・・と。ソ検事ですね。
ところが、そのソ検事、会見場の隅で、全く悪びれる事もなく、会見を傍聴していたのです。シモクは勿論、チーム員たちも、その図々しさに呆れた表情を浮かべました。
ヨン検事は、父イルジェに満面の笑みで会いました。
家族の3年間の苦しみが消えたからです。
でも、イルジェはまだ何かを隠しています。メモリ?娘にも隠すつもりのようですが、ヨン検事はその存在が気になっています。
イ・ユンボムは、娘に会うために海外に行こうとしていたイ元検事長を呼びもどしました。
ヨンジェも一緒に戻って来て、父親に不満をぶつけました。
イ・ユンボムは何かを画策していて、イ元検事長の辞任もその一環だったようです。でも、その計画が少々狂ったと言いました。
その計画の中に、特任を解散させることも含まれているようです。
えーっもう
署長への事情聴取はハン刑事が担当しました。
社員が社長に石を投げた様なものだ・・・とチーム員も言いましたが、やはり仲間を売ったようで、ハン刑事も憂鬱でした。
失望感も大きかったでしょうが・・・。
署長は、一切を知らないと言いました。
証拠が無いから、濡れ衣を着せようとしているんだろうとか、自分には妻も子もいて・・・とか、或いはハン刑事を恫喝したり・・・。
そんな姿を、ハン刑事は悲しそうに見ていました。
署長が嘘を言って罪を逃れようとする姿を見せれば見せるほど、彼女の失望感や悲しみ、苦しみは強くなって行くようです。
ガヨンなんて、知らない、指一本触れた事も無い・・・と言って席を立とうとした署長ですが、ハン刑事が見せた防犯カメラの写真を見た瞬間、特任が確たる証拠を掴んでいるからこそ、発表したのだと分かりました。
「否定し続けていたら、公開するしかありません。認めて、謝罪してください。それが署長に私が言ってあげられる・・・。署長、あなたが私たち警察に、龍山署の部下にできる最後の心遣いです。お願いします。」
ハン刑事は、署長に向って深く頭を下げました。
呆然と歩く署長。
その姿を見て、まさか、自殺なんてしないだろうな?・・・と思った私が甘かった。
署長は、部下であるチャン刑事に必死に縋りましたよ。
ハン刑事が見せた写真が、防犯カメラの映像だったことを察し、それをコピーしてくれと言うのです。盗んでくれとか削除してくれとか言うのではなく、コピー・・・?
チャン刑事は、やっぱり上司への忠誠心とか温情とかで、コピーしちゃいそう・・・。
コピーくらいならと思うよね。でも、それって、何に使うの?
もしかしたら、イ元検事長辺りを脅すとか
そのイ元検事長、なんと、大統領の首席秘書官に任命されましたよ
これが、イ・ユンボムが骨を折ったと言うことですか。
ソ検事も、意外な発表だったようです。また何か思うところがあるようで・・・。
シモクは、ソ検事をイ・ユンボムの元に送りこむつもりのようです。カン部長検事も、それを了承しています。
彼らは、ソ検事を信頼しているわけではなく、イ・ユンボムと組んでいることを想定の上、利用しようとしているのです。
ハン刑事が、ヨンジェに会いに行きました。
イ元検事長・・・いえ、イ首席秘書官が着任した日。
例のホテルの防犯カメラの写真が送られて来ました。プレゼントとして・・・。
署長です。送り主を隠すつもりは無さそうです。
流石に慌てました。
直後に地検の面々が挨拶に来たので、慌てて写真をポケットにねじ込みました。
シモクは、机の上に乱雑に置かれたリボンのかかった箱が置かれているのを、ちゃんと目に留めています。