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テスは必死に食い下がりました。
ソッカンは決断しました。約束通り、テスの母の手術をしようと。
ユン・ヒョニルの患者の手術は2時間延期することにしました。
この患者は、ク・ヒドン外科長が横取りましたよ。抜け目ないです。自分の手術を中止してまでも、ユン・ヒョニル院長の患者を優先したんですから。
テス母の手術は困難なものでした。
ソッカンの助手をしていたク・ドンジュンはとろとろしてて何の手助けにもなりません。このク・ドンジュンはク・ヒドンの息子です。
あまりの腕の悪さに怒ったソッカン。でも、他に助手がいません。
その時、テスが言いました。自分がすると。
でも、他の病院の専攻医ですから、規則に反する行為になるのでしょう。
麻酔医が止めました。
しかし、ソッカンが許可し、手術は無事終了。
言い過ぎた事を謝ろうとしたテスに、ソッカンが言いました。
「いいんだ。あれは医師ではなく、息子の言葉だから。」
延期した手術に戻ろうとしたソッカンの前にユン・ヒョニルが現れました。
散々嫌味を言いましたよ。ねっちょりと
「非常に心が痛みます。君に裏切られるとは。謝る必要はありません。責任を取ればいいだけです。」
テスはそれを見て、ソッカンの決断が彼自身を苦境に立たせることになったと知りました。
母の意識が戻りました。手術は成功したと言えます。
テスはソッカンに礼を言いました。
ソッカンは当たり前のことをしただけだと言う態度でした。
テスは何度も頭を下げました。
そして5か月後。
テスはテサン病院胸部外科のフェロー選考に臨んでいました。
面接官のク・ヒドンは、テスの出身大学や経歴を散々バカにしました。
試験でトップの成績だと言うのに、そういう周辺事情だけで差別するのです。
同時に面接を受けていた息子のク・ドンジュンは試験で最下位だと言うのに。
ソッカンも面接官の一人でした。
意見を求められ、ソッカンは言いました。出身大学より、熱意が重要かと・・・と。
でもね、ク・ヒドンはテスを不合格にする理由が他にあると言い出しました。教授を懲戒処分に追い込んだこと、それが問題だと言うのです。
どうも、その教授から連絡が入っていたようです。絶対に採用するなという。
まったく、汚いやり方なんだからそういう輩はやっぱり同じ輩とつるむのね
問答無用という感じで、出願書類を投げつけられてしまいました。
がっくりして帰路についたテスをソッカンが呼び止めました。
ソッカンも、テスと同じ大学出身だったのです。
ソッカンはテスに自分と同じものを見たのかもしれません。
採用に口を利いてくれたようです。
また、ソッカンの恩が増えました。
そして4年後。
テスはフェローとしてテサン病院で忙しい日々を過ごしていました。
テス母はテサン病院に入院しています。
4年前の手術で回復したものの、3か月ほど前に再度体調を崩し、心臓移殖しかないと言う判断で、入院しているのです。
テスは一時のソッカンのように、いろんな医師の尻拭いをしてます。
なかでも、ク・ドンジュンは相変わらずの腕の悪さで、テスのお世話になることも多々あるようです。
院内では、ク・ドンジュンは能力も無いのに、父親であるク・ヒドンの力で胸部外科にいると噂されています。ま、父親ほど性格は悪く無さそうなところが救いですが。
父のク・ヒドンのやり方も相変わらずで、自分が引き受けておいて、困難だと分かった途端に他の病院に転院させるなどの処置を取ったりしてましてね。
自分のミスにならないようにとしか考えていないのが見え見えです。
周囲もそれを十分分かっています。
今回も、また、同様な状況になりました。
キム・ソンヒと言う女性患者を受け入れたク・ヒドン。
ところが、危険な状態だと分かった途端、他病院に転院させろとテスに命じたのです。
自分から患者に説明するなんてことはせず、嫌な事は他人に押し付けるわけです。
説明されたソンヒの夫は、必死に食い下がりました。
テスは転院先を探したのですが、そんな危険な患者を受け入れてくれる病院は見つかりません。
テスは忸怩たる思いがありました。
ソッカンに相談しました。
まだ若い患者を助けたいとテスは言いました。すると、ソッカンは言いました。
「手術して君は何を得られるんだ?」
成功してもク・ヒドンが黙っていないだろうし、顔を潰したフェローを許すとは思えないわけで。患者が死ねば、テスの未来は閉ざされてしまうことになるでしょうから。
結局、テスが得られるものは何も無い・・・とソッカン。
テスは聞きました。あの日、母を救って先生は何を得ましたか?と。
「君を得た。」
テスの心が揺さぶられたようです。グッとくるよね、この言葉。
ソッカンがカッコ良い
ユン・ヒョンモク理事長の娘スヨンがアメリカから帰国することになりました。
院長であるヒョニルに報告したヒョンモク。
勿論、反対する理由はありませんから、快く受け入れるとヒョニルは言いました。
でもね、最高峰の病院にいるのにもかかわらず、帰国すると言うのが、ヒョニルには引っ掛かりました。
一人暮らしの父親が心配になったんだろうとヒョンモクは言いましたが、何かありそうです。
それを、ヒョニルも感じ取っています。後継者の座を脅かされるのではないかと思ったのです。
テスはク・ヒドンに、転院先が見つからないと報告しました。そして、自分が手術してはダメかと。
当然、ダメだと言いましたよ、ク・ヒドン。
で、こうなったら自分が・・・とキム・ソンヒの夫を呼び出し、あれこれと理由をつけて、手術をするより内科的治療の方が良いと言いましてね、それならどこでも同じだからと転院を納得させたのです。
これまでの費用は支払わなくて良いと言ったら、やっぱり患者側とすると良くしていただいて・・・となりますわな。
キム・ソンヒたちはすぐさま退院手続きを取らされました。
でもね、テス、やはりこのままにしておけませんでした。
何も知らずに、帰ろうとした夫に言ったのです。帰れば死にます・・・と。
「手術中に死ぬ可能性もあるが、手術をしなければ死を待つだけです。」
テスは本当のところを夫に話しました。
つまり、死ぬかもしれない手術か、残された短い時間を一緒に過ごすかを選択すると言う事です。
夫は迷いました。
誰が執刀するんですか?と夫が聞きました。
「私がします。」
夫が不安に思うのも仕方が無いでしょう。ク・ヒドンが一番確かだと聞いていましたからね。フェローのテスでは不安に思って当然です。
「手術します。」
ソンヒが言いました。娘と別れたくないんです・・・と。
手術をすることになりましたが、何としてもク・ヒドンに事前に知られてはいけない事です。
帰宅した後、事を進めることに。
流石にク・ヒドンに逆らってと言う事でしり込みする医師もいました。
でも、テスの日頃の行いを見てきている医師は、結局、協力したのです。
手術は困難を極めました。
途中でソッカンが手術室に入って来ました。
テスの意思の固さを改めて知りました。おそらく、自分も同じことをしたと思ったのでしょう。
危険な状況になっていたのを、ソッカンの指導の下、何とか乗り切ることが出来ました。
あとは、患者の運に任せるしかありませんでした。
見捨てられなくて・・・とテス。
ソッカンは今回の事を褒めませんでした。テスの能力では、手術中に死を迎えてしまう可能性が十分あったからでしょう。
助けたいという思いだけではだめだということですね。
「救えない患者は切り捨てるのがテサン病院のやり方だ。」
では、何故私をテサンに?とテス。
「同類だからだ。いい意味ではない。」
と、ソッカンは言いました。
飛行機の中で急患が発生。
同乗していたユン・スヨンが応急手当をしました。手早いです。最新機器も持ち歩いていますしね。
到着後搬送した病院にいたのが、テス。
テスは、通常業務の他に、他の病院の休日診療の手伝いのアルバイトもしていたのです。
休日とて、医師の数も足りず、設備も不十分ではありましたが、テスは引き受けました。
その病院の医師に連絡すると、他に回せと言われてしまいました。万が一の事があったら、責任を問われてしまうからです。
スヨンも同行し、患者が到着しました。
緊急手術が始まりました。スヨンが執刀しました。アルバイトのテスよりマシだと、上から目線です。
ところが、事態は悪化。
スヨンは移送しようと言い、テスはこのままでは移送中に死ぬ可能性があると主張。
設備や薬等が足りないから、移送すべきだと言うスヨンに、テスは応急手当として一時的に接着剤を使うと言いました。
当然、反対するスヨン。
でも、スヨンは接着剤を買いに走りました。
ここに至っても、やはりスヨンは反対しました。
救えない患者もいる、死なせたら終わりだと。この方法は命を救っても後で訴えられるかもしれないと。
「目の前の患者より将来を考えて。」
「目の前の患者を救うのが医師だ。」
そう言って、テスが接着剤を使おうとした時、声が。
「何をしてる」
出かけてたこの病院の医師が戻ってきたのです。
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