原田ひ香氏の著書。
亡くなった作家の蔵書を預かり保管管理する図書館が舞台の作品です。
開館時間は、夕方から深夜にかけて。
とにかく風変りな唯一無二の図書館。
主人公は、書店勤務で疲れた女性。
その他の職員も、それぞれに何やら事情を抱えていそうな人物ばかりです。
でも、共通しているのは、皆、本が好きということ。
本当にこんな図書館があれば、入館料が1000円と言う高額でも、私も月間パスポートなんぞを買って通うに違いないと思いました。
決して、問題や事件を解決するストーリーではありません。
はっきりとした事情を説明するストーリーでもありません。
でも、はっきり知りたいところは教えてくれて、そこまで詳細な事情を知りたくは無いと思うことは曖昧なままにしてくれます。
続編が読みたいと思いました。
所謂、“さくさく読める”作品です。