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サンウは、鳴る携帯の電源を切りました。
そして、その携帯をどこかの池に捨てました。
ナナはその様子を見ていました。
サンウが外出するのを見て、すぐに後を追ったのです。
携帯、拾ったの
ジヒョクがかけた時点では携帯は繋がっていました。
相手が出なくても、通信場所は特定できるようです。
通信場所は、TJグループ本社でした。
ムン署長に難しい指示が下ったようです。
カン刑事をはじめとした強力2チームの面々を、皆昇進させると言うのです。
それも、希望の部署に。
怪しさ満載の話ですよね。
一応、理由は、ソンゴンを捕まえたこと。
庁長直々の意向だとムン署長は言いました。
昇進の話なのに、ムン署長が全く嬉しそうじゃありませんし、勿論、ウチーム長も、カン刑事も笑顔にはなりません。
これ以上捜査させない魂胆だと、カン刑事はムン署長に突っかかりました。
テホは、強力2チームがヒジュの捜査を続けているのが気になりました。
殺害動機が白衣連続殺人事件の模倣ではなく、明確な殺害動機を持つ人間がいると見ているのでは?と。
ヒジュは人から恨まれる人間ではないし、他に何も理由が見あたら無いから、もしかしたら暴行事件かもしれないとチェ法務チーム課長は言いました。
ジヒョクは、2年前の事件と同一犯だと見ている可能性があるとチェ法務チーム課長は言いました。
警戒のし過ぎでは?と、テホは言いました。
しかし、チェ法務チーム課長は、ジヒョクの能力を確信しているようですね。
そして、カン刑事をはじめとしたチームが一丸となったら、本当に厄介だということも。
帰宅途中、カン刑事はウネが男にお金を渡している現場を目撃しました。
先日、ユナの件でウネに暴行した男です。
ユナの弁護士費用を、ウネから巻き上げようって魂胆のようです。
そりゃもう黙っちゃいられませんよね、カン刑事。
声をかけると逃げ出した男を、しつこく追いかけて捕まえました。
が、運悪く警官がその様子を目撃しちゃって。
男と一緒にカン刑事まで交番に連行されてしまいました。
ウネはすぐにジヒョクに連絡をし、ジヒョクと2人で交番に駆け付けました。
ジヒョクのお陰で、何とかその場を収めることが出来ました。
このドタバタの一件ですが、カン刑事とジヒョクは必要以上に大騒ぎしましてね。
その様子が写った監視カメラの映像をネットに敢えて流したのです。
今回の昇進話を白紙に戻そうって魂胆でした。
とにかく、カン刑事とジヒョクは、昇進は無くなりました。
が、一応ウチーム長から他の面々には昇進話が報告されました。
やっぱり昇進が嬉しく無い筈はありません。
それぞれに希望の部署などを口々に言い合いました。
しかし、やはり皆薄々勘づいています。怪しいと。
すっきりもろ手を挙げて大喜び・・・とはなりません。
そんな時、ピョン刑事とチ刑事が、以前捕まえた麻薬の配達人を偶然目撃。
麻薬課が釈放したとは聞いていましたが、また同じ罪を犯しているのを現行犯で逮捕しました。
その男が薬を宅配した家にクォン刑事とシム刑事と一緒に乗り込んで朦朧としている男女を捕まえたのです。
シム刑事がその様子を撮影した動画を、ジヒョクがネットにアップ。
お陰で事は大ごとに。
なにせ、その麻薬を使用していた人物と言うのが、全員所謂上級国民の子弟たちだったから、そりゃぁ・・・ね。
結局、強力2チームの全員の昇進が見送られる結果になりました。
ジヒョク、グッジョブです
この突然の昇進話、やはりテホの依頼でしたね。
突然テホはヒジュ祖父の店を訪ねました。
何でも力になるとテホは言いました。
捜査の過程でヒジュの名誉が傷つくような事があれば、必ず自分に連絡してくれと。会社の弁護士がヒジュを守るからと。
ヒジュ祖父が聞きました。
「あなたにとってヒジュはどんな人でしたか?」
仕事の出来る部下でした・・・とテホ。
ヒジュ祖父がそんな質問をしたのには理由がありました。
ヒジュが死ぬ前、彼女宛てに写真が送られて来た事がありました。
テホと親しげな様子が写っている写真でした。
ヒジュはそれを見て、ショックを受けている様子だったのを、祖父は覚えていました。
カン刑事は、キム・ミンジに話を聞きに行きました。
ヒジュの通話記録にミンジの番号があったのです。
ジヒョクは接近禁止命令が出ていると、その事情を打ち明けました。
ヒジュは友達です・・・と、ミンジは言いました。
カン刑事は、2年前の事件のことを口にしました。
ヒジュがいた法務チームのチーム長がテホで、テホは2年前の事件の発見者だったと言う繋がりが気になると、カン刑事は言いました。
何を聞いても、ミンジは知らないと言いました。
「私たちは今、2年前の暴行事件ではなく、ヒジュさんが殺害された事件を調べているのです。殺人事件ですよ。通話記録がある以上、あなたも容疑者の一人です。」
カン刑事は厳しく言いました。
ミンジは不安が増して来ました。
ジヒョクと再会して以来、消えてなかった不安や恐怖が再燃してきたようで、精神的に不安定になっているようです。
2年前、ミンジが何も証言せずにいきなりアメリカに行ったのは、娘を人質に取られてしまったのです。
口をつぐむことを条件に、娘と一緒に生活出来たようですね。
サンウとはまだ繋がっています。
まだ娘とは一緒に住めていないようです。
ヒジュ祖父は、ヒジュとテホが写った写真をカン刑事とジヒョクに見せました。
不倫だと思われても仕方がない状況です。ヒジュ祖父が、写真を見せる事に躊躇したのも、ヒジュが傷つくのを恐れたためでした。
しかし、犯人逮捕が最優先だとカン刑事に言いました。
必要であれば、公開しても構わないと。
ボギョンは、ナナからジヒョクについて調べるよう指示されていました。
品行方正な人ではなさそうだと、ボギョン。
散々な評価です。
しかし、これ、ジヒョクが指示した事でした。
いつ指示したのかしら
ナナがジヒョクを連れてきてほしいとボギョンに頼みました。
ヒジュが亡くなる少し前、祖父は退院したところでした。
病院の防犯カメラの映像に不審な人物が写っていました。ヒジュと祖父を尾行しているようだったからです。
ジヒョクはその人物に見覚えがありました。
広域捜査隊にいる頃に捜査していた暴力団の男だったのです。
そして、ヒジュに着せられていた白衣が、その病院のモノだった可能性が出てきました。
ジヒョクはボギョンと共にナナに会いに行きました。
が、ボギョンは帰るよう言われちゃって。
ボギョンは嫉妬しました。
だから、車で待っているとジヒョクにメールしました。
ナナは、2年前の事件のことを聞きました。
容疑者は分かったのかと聞かれ、大体は・・・とジヒョクは答えました。
被害者が証言したのではなく、周辺の事を細かく捜査し、証拠も無かったが、状況的に疑わしい人がいたので、その人の運転手に聞いたと。
その人の行き先が、暴行事件の現場だと分かったと。
何故捕まえないのかと、ナナ。
「確証が無いからです。それくらいの証言では起訴できない人だから。」
残念だわ・・・とナナ。
決定的な証拠を持っているのなら、取引できたのに・・・と。
「確証が出来たら、取引額を決めましょう。」
ナナが言いました。
ジヒョクは明るく頷きました。楽しみにしていますと。
ここまでは想定内だったかもしれません。
しかし、お酒を勧められたのは、想定外でした。
ボギョンがお酒好きだとジヒョクのことを伝えてあったのが敗因でした。
嘘だと思われないために、ジヒョクは決死の覚悟でお酒を飲みました。
ジヒョク、下戸なんです
待っていたボギョンのところまでは歩いていきましたが、直後、意識を失って倒れ込んでしまいました。
困ったボギョンは、警察署まで連れて行くしかありませんでした。
クォン刑事は、嫉妬しまくりです
サンウは、ミンジが警察に話してしまわないか、不安になりました。
で、手を打ちました。
キ・ドンジェと言う暴力団の男。ヒジュたちを尾行していた人物です。
強力2チームは、白衣を病院から盗んだのがドンジェだと丁度掴んだところです。
尾行したところ、ドンジェがミンジのアパートに入るのが分かりました。
その時点では、ミンジのアパートだとは分かっていません。
が、ジヒョクが気づきました。
ミンジの部屋を訪れると、何も変わった事は無いと、ミンジは答えました。
が、既にドンジェに脅されていたのです。
カン刑事たちが帰った直後、ミンジは襲われました。
そしてそのままドンジェはミンジの車で逃走。
気付いた捜査チームが部屋に入り、ミンジを発見。
幸い、まだ息がありました。
ドンジェが奪おうとしていたのは、防犯カメラ映像の記録でした。
2年前、消去されたと言う事になっていた映像です。
それには、犯行現場から出て来るテホの姿がハッキリと映っていました。
サンウの姿は
チョン会長は、ナナをアメリカに行かせろとテホに命じました。
出張とか言うのではなく、アメリカ支社に異動させろと言いました。
つまりは、追い払うつもりなんですね。
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