カプトンイ 真実を追う者たち DVD-BOX2〈シンプルBOXシリーズ〉 | |
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どんなに助命を願っても、カプトンイが生きられる筈はなく、死刑の判決が降りました。
そして、テオは10年の医療刑務所送りが求刑されました。生き残る事が出来そうです。
弁護団は、国籍を変えたことを挙げ、国外追放を要求。
ここで驚くのは世論を参考にするあたりです。世論が判決を左右するの?それはどーかと思うんですが。日本もそうなのかしら?
中立案として、再入国なしの国外追放が提案されました。
そんな時、マチルダがムヨムにチャ係長から聞いた話しを打ち明けました。
刑事が殺人犯になった動機が思い付かない・・・と以前、ウェブ漫画の事で相談した事があったのです。その時、チャ係長が、自分の事だとは言わず、話してくれた事がありました。
それが、カプトンイ第一の殺人の被害者の父親で、行方不明になってる男を連想させるモノでした。
男は、少年のチャ係長に手を出した・・・と言うのですよ。
おそらく、それが、殺す動機だったんでしょう。そして、チャ係長が全てを白状しない、心の深淵に潜むカプトンイとなった切っ掛けなんでしょう。
チャ係長がテオに会いたいと言って来ました。
テオは会うつもりでした。でも、ムヨムは言いました。
「会うな。腐ってもカプトンイだ。甘く見るな。」
でも、遅かった。その時既にテオは面会室に居たのです。
テオは勝ち誇った態度でチャ係長に対しました。
チャ係長がテオを殺すか、テオがチャ係長を殺すか、そうしないと殺人を止めることはできない・・・とチャ係長。
でも、刑務所の中にいる彼に、何が出来る?・・・とテオは馬鹿にした笑いをしました。そして、自分は、カプトンイを越えた・・・とも。
それが、チャ係長の狂気に火をつけたようです。
チャ係長にムヨムが会いに来ました。マチルダの漫画を見せました。全て分かった・・・と。
最初は単なる殺人者だった。でも、カプトンイと言う名前がついたら、自分を英雄だと思うようになった。今、その動機をマスコミに発表されたくなかったら、カプトンイの事件以降の事件被害者が隠されてる場所を示せ・・・と。
カプトンイという変なプライドを持っている彼にとって、動機を公表されることは、辛いことでしょう。
チャ係長は、ムヨムに言いました。
地図を書く代わりに、楽にしてくれ・・・と。
つまり、殺してくれと言う事ですよね。
動機を知ったムヨムは、今後の取り調べには関わらないと言いました。同情してしまう自分が怖かったのでしょう。
そして、チャ係長が書いた地図を受け取ると、薬を渡しました。
ところがですよ。結局、チャ係長は、それを飲まず、ヤン課長に渡しましたよ。
ムヨムの行動を告発するつもりなのか、或いは、ヤン課長だけにムヨムの罪を知らしめるつもりだったのか・・・。
でもね、ヤン課長、その場で薬を飲んで見せました。ビタミン剤だろう・・・と。
「ムヨムはそんな簡単にお前を死なせたりしない。」
チャ係長、顔が強張りました。
マリアは、テオの国外追放について行こうとしていました。
自分がテオに対してして来た事は、精神科医として失格だと思っていました。狩猟犬として利用するなんて・・・と。
だから、治療の意味で傍について見守っていたかったんでしょう。
テオもそれを望んでいました。
この決心をした時、マリアはムヨムの頭の状態が手術を要するほど悪いとは知らなかったのです。
手術の日。
マチルダはテオを訪ねていました。
以前、人を好きになるってことはいいことばかりじゃ無い・・・と話したマチルダ。苦しい事も辛い事もある・・・と。
「人を好きになるのは、悪い事ばかりじゃないよ。」
と、言いました。傷ついた分成長できるから・・・。
そして、テオに人の心を教える時に使ってたスケッチブックを渡しました。
「どうしてこんなに優しいの?同情?」
と、テオ。
「ムヨムが手術なの。危険な手術だけど、私には出来る事が無い。私がいい行いをすれば彼が助かるかもと思って。」
それを聞いたテオは、初めてきちんと人の情と言うモノを理解できたのかも。
これで、もう止める事ができる・・・と思いました。そして、ムヨムに会いに行こうと、病院の前に来たのです。
そんな話をマリアにしていた時、彼の背後には怪しげな男が。
男を確認した瞬間、テオはカプトンイの指示だ・・・と察しました。舐めていた・・・と。
前から来たのは、あの同房の若い男でした。後ろに気を取られていたテオ、刺されちゃったーっ
異変を感じたマリアが、駆け付けましたが、もう遅かった。テオはマリアの腕の中で死んでしまいました。
ムヨムの手術は成功しました。
チャ係長は、刑務所の中で受刑者たちからは敬遠されながらも生活していました。
でもね、ある日、食事の事で一人の受刑者と揉め、その男に刺されてしまったのです。死んじゃったのかな?
こういうラストしか無かったですね。
マリアの言葉で、心に残ったモノがあります。
一人の人物を殺してしまったら、その周囲の数え切れない人をも傷つけたことになり、それも被害を与えた事になる・・・という言葉。
納得です。
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