王の顔 OST (KBS TVドラマ)(韓国盤) | |
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カヒは、宣祖に確認しました。
光海君が廃位されたら、後は永昌大君が世子になるのか、廃位された後、命も奪われるのか・・・と。
宣祖は、そのどちらも頷きました。
それを見たカヒは、迷うことなく毒をお茶に入れたのです。
毒を持つ木の実でした。
いつも、カヒは、毒見された宣祖の食事を、再度自分が毒見していました。その用心深さ、身を捨てた仕え方に、宣祖はとても満足していました。
この時も、カヒは、宣祖と一緒にそのお茶を飲んだのです。
迷いはありませんでした。
光海君は、兵に囲まれましたが、自分に罪は無い・・・と剣を降ろすよう命令しました。
内禁衛将は、その指示に従いました。
そして、光海君は、宣祖の前に堂々と進み出て行きました。
「自分は無実です。聖君になろうと思ったことはありました。」
「それが逆心だ。」
と、宣祖。
「龍顔秘書」を持っています・・・と光海君。読みました・・・と。
それによると、人の相は、死ぬ時にようやく完成するそうです。だから、まだ父上の相を変えることは出来ます。
・・・そう、光海君は言い、続けました。
「父上が心を傾けるべきは、王の顔ではなく、民です。民の顔は王によって変わります。父上が守るべきは“王の顔”ではなく、“民の顔”なのです。」
その言葉は、宣祖の胸に突き刺さりました。
思わず光海君の胸倉をつかみました。
でも、その時、毒が効き始めたのです。宣祖は、そのまま倒れました。
宣祖の薄れゆく意識の中で、カヒの笑顔が浮かびました。笑顔を浮かべながら毒のお茶を用意している姿が。
そして、カヒにも毒の効き目が表れ始めていたのです。
“世子様を王座に据えると言う目的を果たしました。王様の後を追います”
手には、幼い日、光海君が星を刻んでくれた玉がありました。
ゆっくりと倒れるカヒ。
「天が許すならいつかずっと遠い未来、また会おう。」
という光海君の言葉を思い出しました。でも、その約束は守れそうにありません・・・とカヒ。
宣祖はそのまま亡くなりました。
王妃は、まだ永昌大君が正式に世子となる王命を受けて無い事に焦りました。
ただそれだけを目的に宮中に入ったのに・・・。
でも流石に抜け目がありません。一応その時点で最高位である事を理由に、王印を手中にしたのです。
キム氏は、長い時間を共に過ごして来た宣祖の突然の死に呆然としてしまいました。
それは、光海君も同じです。
世子嬪ユ氏だけが、その場にカヒが居ない事に気付きました。で、カヒの館に行って、倒れたカヒを発見したのです。
ドチは、カヒが宣祖を殺し自殺したと察しました。
それを、臨海君にばらしちゃったよ つまり、宣祖はカヒに殺されたということ、それは、光海君の為であって、二人は想い合う仲だった・・・とね。
王印を手にした王妃。
光海君に王位を譲ると言う遺言を残さないまま宣祖が死んでしまったので、王妃の命令が無いと、王位継承は出来ないんだとか。
あの王妃が、そんな事する筈がありません。
そしたら、まずはキム氏が脅しにかかりました。
元々光海君は、温厚な性格なんだけど、自分の大切な人が傷つけられたと知ったら、容赦はしない筈・・・なんてね。この時、王妃は、なんと、光海君の生母の墓を暴き、呪いをかけるなんて事までしてるらしいんですよ。
流石に、ちょいとびびった表情の王妃でした。
で、すぐさまドチに何やら連絡をとろうと尚宮を遣わしたのですが、定遠君に捕まっちゃった。
定遠君は、王妃からの書状と共に、尚宮を光海君に渡しました。
光海君は、すぐさま王妃の元に。
相変わらず、たかびーな王妃なんだけど、大罪人のドチと連絡を取り合っていたと言う証拠を掴まれ、どうしようもなくなりました。
流石に、光海君の怒りは相当なもんです。キム氏の言葉が頭をよぎったかもね。
もう、光海君の言葉に従うしかありませんでした。
結局、王妃は大妃の地位につくことになり、光海君が王座についたのです。
その後になって、臨海君がやって来て、ドチから聞いた事をぶちまけましたよ。
驚きましたよ、光海君。
すぐカヒの館に行くと、そこには姿は無くて。
ユ氏から一切の事情を聞いたのです。
いくら自分の為だからと言って、恐れ多くも父宣祖を毒殺するなんて・・・と光海君。
確かめてもし真実だったら、打ち首にする・・・とまで。
でも、ユン氏は、言いました。そうしなくても、死ぬ運命にある・・・と。
光海君は、全ての原因は、ドチにあると思いました。
で、王妃に偽の呼び出し状を書いてもらったのです。
ドチは、それが罠だと知ってて、現れました。即位の日でした。
光海君は、王宮の者たちを避難させた上で、ドチと兵を待ちかまえました。
ドチは、大殿の玉座に一人座っていました。
そこは、この世の全てを享受できる場だとドチは思っていました。
「そこはこの国の全てに責任を追うべき座だ。それゆえ、亡き先王はあれほど苦悩し、私も今不安に駆られているのだ。お前は生まれの所為で王になれないのではない。お前がその座について何も知らないからだ。にもかかわらず、その座を欲したお前を許しはせぬ。」
そう、光海君は言いました。
戦った末、光海君に斬られたドチ。
民が見守る前で打ち首に・・・と光海君が言った時、自ら命を断ったのです。
ドチの死で王宮は一見平和と静けさを取り戻したように見えました。
でも、水面下では、定遠君は、相変わらず王座を狙っているし、平等な課税についての法整備も大変です。
カヒは生きていました。
山奥の寺にこもっていました。ただ、言葉をしゃべる事が出来なくなっていたのです。
光海君が会いに来ました。
カヒのおかげで王位につく事が出来たと分かっているのに、会いに来なかった事を詫びました。
「王の顔には民の心が表れている。だから振り払うつもりだ。そなたへの罪悪感も恨みも、胸をえぐる痛みも、恋しさも。カヒや。私は二度と会いに来ない。」
カヒは、うっすらと微笑みながら、頷きました。
これまで光海君と言えば、燕山君と同じくらいの暴君・・・というイメージを持っていましたが、これで好転しましたよ、私の中では。
実際、歴史家の中でも、光海君の評価は変わってきてるようです。
ソ・イングクくん、史劇もいけますな。
何度も書きますが、BGMが良かった。シーンと共に耳に残る曲たちでした。
これまたお薦め作品の一つとなりました。
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