まったり まぎぃ

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『力道妖精キム・ボクジュ』15話まで

2017-07-29 08:25:27 | 韓国ドラマのエトセトラ

                                    

レビュー一覧は、こちらから。

 

突然の実母との再会に、ジュニョンは言葉も出ず、立ち尽くしてしまいました。

「お母さんよ。分かる?」

その言葉を聞いて、涙があふれて来ました。

ただただ泣くだけでした。

 

ぎこちなく向き合った母と息子。

実母は、プレゼントを差し出しました。運動靴でした。

ジュニョンはそれを胸に抱きしめました。

実母は、少しずつジュニョンに質問しました。お腹すいてない?水泳は?・・・と。

「ごめんなさい。もう少し早く来たかったんだけど、生活するので精一杯で・・・。」

 

ジェイたち家族と一緒に食事をしました。

皆、気を使い、やっぱりぎこちない雰囲気です。でも、決して冷たいモノではなく、ジュニョンのことを気遣っていました。

ジュニョンも、実母と養母の二人を気遣いました。

 

ホテルに帰る実母のために、タクシーを拾ってあげたジュニョン。

実母は、ジュニョンの手をそっととり、優しく握りました。ちょっと驚いたジュニョンですが、彼も母の手のぬくもりを感じて、心が温まって行くようでした。

「明日母さんのところに来ない?カナダに帰る前に、手料理を食べさせてあげたいの。」

ジュニョン、思いがけない申し出に、戸惑いながらも、嬉しく思いました。

練習が終わったら、連絡します・・・とジュニョン。

実母も嬉しそうでした。

 

ジュニョンは、この思いを、ボクジュに話しました。

ボクジュを見つけて、後ろから抱きしめたジュニョン。実母にそうしたかったのかもしれません。

ボクジュは、何をしたの?・・・とジュニョンの話を聞いてあげました。

ジュニョンは、ちょっと照れたように、実母とのことを話しました。

「息子に会いたくてわざわざカナダから来たのね。」

とボクジュが言うと、

「当たり前だろ。」

と、ジュニョン。やっと心の重荷が少し軽くなったような表情です。

心のときめきや動揺を収めるようにジュニョンはボクジュをぎゅぅ~っと抱きしめました。そうでもしないと、泣きだしてしまいそうだったのかもしれません。

 

翌日、実母に会いにいくため、貰ったばかりの運動靴を履いたジュニョン。

ちょっとサイズが小さいけど、無理して履きました。

実母が、ジュニョンのアルバムが見たいと言っていたので、家に取りに戻りました。

これが予想外の展開になってしまったのです。

 

家では、養父母とジェイが話しあっていました。

お金の話でした。

なんと、実母は、娘が難病にかかり、その手術費用を工面するために帰国したのでした。

 

ショックでした、ジュニョン。

「お金を無心するために帰って来たの?俺を育てさせただけじゃ飽き足らず、どうして金を出せなんて言えるの?」

怒りと悲しみと恥ずかしさ、情けなさがこみ上げて来ました。

「僕は知ってた。10年の間、何も連絡を寄越さず、はがきもプレゼントも伯母さんがくれてたこと。いっそのこと、話してほしかった。いつまで知らんぷりすべきか、ずっと悩んでた。でも、伯母さんに悪くて言えなかった。無償で俺を育てて来たから、最後に寄付でもしてとことんいい人ぶりするつもりだったの?」

「そのとおりよ

養母は、ジュニョンの頬を叩きました。

 

勿論、二人とも本心じゃありません。それはお互いよく分かっているのです。

でもね、この時のジュニョンは、実母の図々しさが情けなかったのです。そして、実母の愛情を何の疑いも無く信じて受け入れようと舞い上がってしまった自分が、恥ずかしかったのです。

冷静じゃいられませんでした。

心の奥に貯め込んでいた思いが、初めて爆発したのです。

養母だって、本心じゃありません。

実の息子同様に可愛がって育てたのですから。その愛情に嘘は無かったのですから。

ジュニョンは、そのまま姿を消しました。

 

その頃、ボクジュはユン監督から思いもよらない報告を受けていました。

なんと、国家代表選手として、テルン選手村への入村が決まったのです。

 

大喜びの部員たち。ユン監督は勿論、チェコーチも、ナニもソノクも

ボクジュは、あまりにも思いがけない事に、ちょっとぼ~っとしてしまいました。

父の夢が叶うということは、とても嬉しいし、自分だって嬉しいんだけど、ちょっと複雑でした。

ナニやソノクたち、そして、誰よりもジュニョンと離れて生活しなきゃいけなくなるからです。寂しいし、不安です。

で、ジュニョンに連絡を取ろうとするんだけど、携帯の電源も切ってて、全くつながりません。

 

翌朝、テグォンからジュニョンが外泊したと聞かされ、不安になって来たボクジュ。

ジェイに連絡を取りました。

そして、経緯を知ったのです。

不安が増大して行きました。

 

その日は、ボクジュに記者がインタビューに来る事になっていました。

他の部員たちは浮足立っていますが、ボクジュはジュニョンの事が気になって気分は晴れません。

インタビューで、聞かれました。

「大会後、スランプに陥ったと聞きましたが、どうやって克服したのですか?」

「一人であれこれ考えたり、助言をいただいたりしました。」

「たとえば、どなたに助言をもらったのですか?」

「家族は勿論のこと、ユン監督、チェコーチ、親友のナニやソノク、そして・・・。」

ジュニョンのことが浮かびました。

自分が辛い時、苦しい時、落ち込んだ時、不安な時、ジュニョンはその都度ボクジュを支えてくれました。励まし、慰め、話を聞いてくれました。抱きしめてくれました。

ジュニョンを放っておくことはできないと思いました。

突然立ち上がったボクジュ。急用ができたから・・・とインタビューを切りあげて飛び出しました。

 

二人で行った海、漢江、泣きながらジュニョンを探すボクジュ。

何度も何度も電話し、留守電にメッセージを入れ続けましたが、全く反応がありません。

大学に戻って来た時、ふと、プールが目に留まりました。そっとドアを押してみると、開いています。

 

ジュニョン、いました。

誰もいないプールに浮かんでいました。洋服を着たまま・・・。

以前から、何か考える時、ジュニョンはよくこうしていたんです。誰も知りませんでしたが。

 

ボクジュは、声をかけながら服のままプールに入りました。

ジュニョンは力なく言いました。

「ボクジュやぁ。母さんは俺に会いに来たんじゃなかった。金のためだった。ぬか喜びだったよ。俺と同じように、母さんも死ぬほど会いたいのを我慢して来たと早合点して一人で舞い上がってた。恥ずかしい。自分に対しても恥ずかしいし、伯父さんたちにも恥ずかしい。母さんに捨てられた時よりずっと悲しい。」

泣きながら話すジュニョンを、ボクジュは優しく抱きしめてあげました。

 

ボクジュはまるで母親のようにジュニョンの世話をしました。

頭を拭いてあげ、靴を調達してあげ・・・。

ジュニョンは、実母から貰った靴を、捨ててきてしまっていたのです。

「恨み事を言える母親が居るだけでも私よりマシ。腹が立つだろうけど、お母さんの立場も分かるわ。どの子も同じように大切なの。あんたも可愛いけど、他の子が病気だから、今はそっちが先なの。あんたも大事に決まってる。それに、伯母さんも傷ついてるはずよ。早く会いに行って。」

明日・・・と言うジュニョンを制して言いました。

「バカね。明日になったらもっと恥ずかしくなるわよ。」

そして、家まで送って行ったのです。

一人じゃ帰りづらいジュニョン。ボクジュに背中を押され、養母の薬局に入って行きました。

 

養母は、優しくいつもと変わらない態度でジュニョンを迎えました。

ジュニョンも、努めて普段と同じ態度をとろうとしました。お互いの気持ちは充分通じ合っていますからね。たくさんの言葉は必要ありませんでした。

 

実母がカナダに帰って行きました。

ジュニョンは空港に見送りに行きました。

ずっと持っていたハンカチを返しました。もう必要ないから・・・と。

異父妹の写真を見せてもらい、ジュニョンはボクジュの写真を見せました。

 

ジェイはアヨンに会いに行きました。

一緒に食事をしてくれるのは君ぐらいしかいない・・・と。

アヨンの存在の大きさがやっと分かったのね。

 

ボクジュは、ジュニョンがハンサム過ぎるのが心配でなりません。

自分がテルン選手村に入ってる間に、誰かほかの女性に取られてしまうんじゃないかってね。

「待ってろ。俺もすぐに行く。」

と、ジュニョン。

近々、国家代表決定戦があるんです。適当に済ませようと思ってたんですが、話は違って来ました。

俄然やる気が湧いて来たジュニョンでした。

ボクジュも、一緒に行けるのなら・・・と一生懸命ジュニョンの後押しをしました。慣れないお弁当とか作ったりしてね。

とは言いながらも、明るくな二人です。

適度なスキンシップなんぞをとりつつ、ジュニョンは練習に励みました。

 

そして、試合当日。

ジュニョンはスタートで失敗することもなく、最有力候補とタッチの差で2位入賞を果たしました。

でも、優勝者のみが入村許可されるとかで、今回はジュニョンは見送りとなってしまいました。

がっくりするジュニョンを、ボクジュは慰めました。ここまで成果を出すのは、トラウマを克服できたからで、それは大きな一歩となるからです。

 

翌日、ボクジュは入村することになっていました。

どんどん時間が経って行くので、ボクジュもジュニョンも何だか落ち着きません。時間を止めたいくらいでしょうね。

ボクジュは、父の事も心配でした。叔父のテホはいるけど、やっぱり心配なので、ジュニョンにもたまに店を覗きに行ってほしいと頼みました。

実は、その時、ボクジュ父には、腎臓移植のドナーが見つかったと言う連絡が入っていたんですね。で、即、入院して・・・と言われていたのですが、父はボクジュに心配かけないために、入村した後に入院する予定にしていました。

 

そんな時、ナニから連絡が入りました。

練習場に来てくれと言うのです。

ジュニョンと一緒に行きましたら、真っ暗。誰もいないと思って、ジュニョンがちゅっとした瞬間、電気が

部員全員、ユン監督、チェコーチが、ボクジュの送別会をサプライズで計画し、待ち構えていたんですよ

 

翌日、ボクジュは父とテホに見送られ、テルン選手村に出発しました。

もうジュニョンに会いたい・・・と思いました。

ジュニョンも、敢えて送りに行かず、練習していました。一日も早く選手村に入るために。

ボクジュに会いたい・・・とジュニョンも思っていました。

せつないねぇ

 

さぁ、ラスト1話です。

終わってしまうのね~っ 寂しい~っ

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