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夢の通り、揀択の場に“ウンギ”がいた・・・と、ギョンは思いました。
信じられませんでした。
下がろうとするウンボの手首を掴み、引き留めました。そして、力いっぱい抱きしめたのです。
その場に居合わせた者、皆が驚きました。
大王大妃は候補者たちを下がらせました。
どうなっているのだ。怪我は?・・・とウンボを見つめながら矢継ぎ早に聞くギョン。
説明しなさい・・・と大王大妃がウンボに言いました。
本人の口から説明させるのが、一番ですよね、この場合。
「何の事だか分かりません。」
と、ウンボは言いました。
大妃がギョンを押しのけてウンボの前に立ちました。
「また災いをもたらそうと?なぜここに?土の中に葬られた娘が何故生きているのだ。」
ギョンがウンボを庇いました。
でも、構わず大妃は叫び続け、結局その場に倒れてしまいました。
興奮のあまり、意識を失ってしまっただけで、大したことにはなりませんでした。
でも、これを切っ掛けとして、ウンボはその場から下がることが出来ました。
ギョンは大王大妃が全てを仕組んだのかと、問いました。
勿論、大王大妃はしらばっくれました。
結局、初揀択は延期となりました。
当然、候補者たちは動揺しましたし、ウンボとギョンの関係を不審に思いました。
帰ろうとしたウンボを、ファン内官が呼び止めました。ギョンが呼んでいると・・・。
顔を上げよ、誰も見ておらぬ・・・とギョン。
でも、ウンボは一候補者としての態度を取りました。決して王妃ではないと、うつむいたまま言いました。
「顔を上げよ、王命だ。」
上げた顔を見たギョンは、一歩近づきました。すると、ウンボは一歩退きました。
「退くな。これも王命だ。」
ウンボのすぐ前に立ち、ギョンが言いました。食い入るようにウンボの顔を見つめて。
「見間違うわけがない。」
そのお方ではありません・・・と、ウンボ。
「偽りだ。私を罰しているのか?そなたを守れなかったから。」
どう応じればよいのか分かりません・・・とウンボ。
ウンボがここまでウンギではないと主張するのは、大王大妃の指示でした。
一応、大王大妃にはウンギが生き返ったと説明してありますが、それをギョンに明かしたら揀択は直ちに中止となってしまい、犯人を見つける事は出来なくなるからと大王大妃は言いました。
一旦は、ウンボを見送ったギョンですが、やはりどうしても引き留めたくて、後を追いました。
が、既に輿は門をくぐろうとしていて・・・。
ファン内官も必死にギョンを止め、空しく見送るしか出来ませんでした。
ハン・モに言いました。
「あの娘を守れ。危険が及ばぬよう見張るのだ。」
顔も声もウンギだとギョンは思いました。でも一つ、視線だけが違うような気がしていました。
この事は、大王大妃だけではなく、チョン尚宮も知っています。
ギョンに事実を伝えた方が良いのでは?と大王大妃に言いました。やはりギョンの姿は切なすぎますよね、傍にいる者とすると。
でも、大王大妃はそうは思っていません。
もし明かしたら、ギョンは必ず王妃に復権するだろうけど実家は既に逆賊となっています。宮廷に波乱が起こるのは目に見えていました。
大王大妃は、王権の安定が一番なのです。立場とすると、そうでしょうねぇ。
ウンボは宿舎に戻る前にペク・チャヨンと会い、王に会ったと報告しました。
ホン・ヨンだと言ったが、王は疑っていたと。
ペク・チャヨンは、それでよいと言いました。大王大妃の力が必要な今、指示に従うのが最善の策でしょうからね。
そして、ウンボは、父カン・イスが目指した開化の思想に、自分も従うと言いました。でも、姉ウンギを殺した犯人を捜すことが最優先だとも。
死んだ王妃が生き返ったという話は、一気に宮中に広まりました。
領議政キム氏は勿論、左議政も娘のヨンジから聞き、思いもよらない事態に動揺しました。
でも、怖がり動揺を隠せないヨンジに言い聞かせました。
「このまま諦めるのか?諦めないなら、何も怖がることはない。王妃が本物ならば、証拠を掴んで始末してやる。逆賊の娘だ。揀択に出る道理も選ばれる筈もない。強い心を持ちなさい。私の言うとおりにすればいい。候補者の前では無邪気に笑っていなさい。警戒されないように。」
父親として当然のセリフでしょうが、これによって純粋なヨンジが欲に支配されて行きそうで怖いです。
多分、見るからにワルなソンイより、一見すると気の弱そうなヨンジの方が、一旦曲がると、物凄く怖い人になるんでしょうね。
候補者たちは、宿舎で共同生活をしています。
日頃の生活の中でも、王妃としての資質にそぐわないような事をすると、減点される仕組みになっているようですね。
余計な事を口走ったりしても減点のようで、ソンイはウンギについての噂を口にしてしまい、減点されました。
例年とは違う方法で揀択が始まりました。
人相、気立て、行動に関して審査することになったのです。
そしてまず初めに、化粧をしていないかどうかのチェックがありました。
化粧していてはいけないようです。
それにまずウンボが引っ掛かりました。勿論、そんな事してはいないウンボ。
キム氏の息がかかった女官が、ウンボを落とすためにそう仕組んだのです。
領議政、左議政、共に女官に手を回すなんてこと、当たり前のようにしてますわ
他人を陥れる事など、屁とも・・・いえ、言葉が悪かったですね、なんとも思わない輩なんです。蹴落としてでも、王妃の座を掴もうとしてます。
崖から転落して意識の無かった山尺の男が意識を取り戻しました。
が、まだ話せる状態ではありません。
ギョンは男に宣言しました。
「お前たちのせいで大勢の者が死んだ。その死者を弔うには黒幕を断罪するほかない。是が非でもその口を割ってやる。そして黒幕の正体を突き止めて必ずや罪を償わせてみせる。」
男の首の後ろには“山口”と言う入れ墨が。どういう意味?
芙蓉客主の情報を得ようとしてる人物がいます。
この男の首の後ろに火傷のような痕があります。もしかしたら、入れ墨を消した?
まだ正体は分かりません。
観相師が候補者たちの人相を見ました。
これもねぇ、あらかじめ服にマークをつけておいて、その娘を王妃の器だと述べる手はずにはっていたんですよ。
でもね、ウンボがそれに気づきました。
で、ソンイの服についていた赤い点を、咄嗟に自分の服にも付けたんです。
ソンイより前に観相することになっていたので、観相師はウンボを王妃の器だと高らかに宣言しました。
聞いていたソンイと、手配した女官はあっけにとられました。
ペク・チャヨンから、大王大妃の協力で王と会った件も上手くやり過ごせたと聞いたジェファ。
どんな娘か、会ってみたいと言いました。
ウンボだよ。
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