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2020年。
黄色いリボンを机に隠し持っていたチョ分所長の事が気になり始めたイガン。
過去の日誌等を調べた結果、遭難事故が起こった日は、チョ分所長が必ず非番の時だと分かりました。
ヒョンジョの部下だったキム軍曹の事件があった2017年の日も、非番でした。
この符合の意味するところは?
ダウォンが血相変えて分所に戻って来ました。
以前イガンに指示されて刺して置いた印の枝が、勝手に動いている様子が無人センサーカメラに記録されていたのです。そして、別の場所に枝が刺さった様子も。
それに、誰もいないのに、木の枝が折れたり真っ暗になったりしたので、ダウォンは恐怖のあまり、駆け戻って来たというわけでした。
新しく枝が刺されたのを見たイガンは、それが指し示す場所がどこか気付きました。
「そこで死人が出るかも。」
そう呟くと、イガンは即座に無線機でレンジャーたちに遭難者救助の指示を出したのです。
ダウォンには、イガンの行動が虚偽通報としか思えません。
救助要請など入っていないのですから。
イガンの指示した場所に、遭難者がいました。
早い措置によって、遭難者の一命はとりとめる事が出来ました。
遭難者は、乳酸飲料を飲んで体調を崩したと証言しました。誰かが渓谷に置いてあったと言いました。
イガンは、2018年の事件を思い出しました。
同じように、乳酸飲料による中毒死が相次いだのです。
イガンは、遭難者に会いに行きました。
乳酸飲料をどこで見つけたのか、怪しい人は見なかったかと聞きました。
遭難者は、何も気づいた事は無いと答えました。
しかし、一つ気になる事を言いました。数日前、幽霊を見たと言ったのです。
智異山で男の幽霊を見たら、死んでしまうと言う噂があるが、それが本当だったと。
どうも、それはダウォンが血相変えて駆け戻って来た時だったようです。
ダウォンの近くに、血まみれの白いレンジャーの服を着た男がいたと言いました。
その服は、スノーウェアかもしれないと思ったイガンは、自分とヒョンジョの写ってる写真を見せました。
すると、遭難者は驚き、言いました。
「この人だ間違いない」
そんな筈無い・・・と、イガン。
だって、ヒョンジョは意識不明のまま、入院中なんだから。
それでも、病院に確認しました。ヒョンジョに変わりは無いか・・・と。
変わり無いと看護師は言いました。
イガンは、キム・ソルに、聞いてみました。
「山では何でも起こり得るって言ってたわよね。幽霊もいると思う?」
キム・ソルは頷きました。
「山の伝説が全て嘘とは思えません。智異山は、“忍耐の山”と呼ばれます。登山を楽しむ人も多いですが、悲しみや恨みを抱いて登る人も多いんです。その筆頭が幽霊です。強い怨念があれば、幽霊として山に残るかも。」
そうね・・・とイガンは言いました。ヒョンジョならそうかもと思ったようです。
2018年。
グムレも毒キノコを摂取したことによる中毒死でした。
グムレのリュックを漁っていた男は、その現場を見られたからアン一等兵も殺そうと乳酸飲料を渡したに違いないと、ヒョンジョは言いました。
アン一等兵は男の人相、体格、服装等を細かく記憶していました。
犯人を捕まえましょうと、ヒョンジョは言いました。
しかし、確証の無い話で、警察が動くはずが無いとイガンは言いました。
智異山の生態復元センター研究所の職員スジンから、イガンに相談が持ち込まれました。
チップを埋め込んだ研究用の蛇がいなくなったと言うのです。
イガンは、健康食品販売店が怪しいと睨みまして、それとなく餌を撒いてみました。
すると、すぐに動きがありました。
店主夫婦がたくさんの蛇を捕まえて倉庫に隠していたことが判明。中には、絶滅危惧種の蛇もいました。
結局、イガンの通報により、店主は逮捕されました。探していた蛇も戻って来ました。
ヒョンジョがまた予知夢を見ました。
手に5本の引っかき傷がある人物が、何かを岩の上に置いていました。傍の草に大量の血がついていました。
すぐにヒョンジョはイガンと共にその場所に行ってみました。
しかし、血痕も見つからず、辺りはいつもと変わりありませんでした。
イガンとヒョンジョがその場を後にした直後、先日摘発された健康食品店の店主夫婦が現れました。
そしてまた性懲りも無く、蛇を捕まえる罠をしかけ始めたのです。
その時、何者かが、こっそりと小さな塊を岩の上に置いて行きました。
店主が、それを取り上げた途端、爆発
ジャガイモに似せた爆弾だったのです。
爆発音に驚いたイガンとヒョンジョが引き返すと、そこはもう修羅場。
ヒョンジョがみた通りの惨状でした。
ジャガイモ爆弾と言うのは、1960年から1970年にかけて、クマを狙う密猟者が使っていたもので、地雷のようなモノでした。
国立公園に指定された時、村人まで動員して危険物は取り除いたはずだったとチョ分所長は言いました。
ヒョンジョが言いました。
事故直前にあの辺りを巡察したが、危険物は無かったと。
事実なら、職員の手落ちで人を死なせてしまった・・・とチョ分所長。
直後に大勢の村人たちが分所に押し寄せて来ました。
被害者の妻が血相変えて詰め寄りました。事故で片付けるなんて許さないと。
イガンが商売道具の蛇を奪ったから、生活のために、禁止区域に入ったんだと。
気持ちは分かるけど、ちょっとムカついた私。
最初から違法な事をしてきたことが原因じゃないのと思いました。
マスコミもこの一件を取り上げました。
管理が不十分だったため、人の命が奪われたという、論調です。
賠償金を払ったらどうかという意見も上層部で出されました。
しかし、チョ分所長が反対しました。立ち入り禁止区域なんだから、賠償金を払ったら違法登山客を取り締まる根拠が乏しくなると。
誰かが責任を取らないと事は収まらないと言う事になり、結局、キム事務所長が辞任しました。
イガンは、誰かが置いて行ったに違いないとチョ分所長に言いました。
犯人を捕まえたら、自分たちに責任が無いことが証明されると。
しかし、それは警察の仕事だとチョ分所長は言いました。
「我々の仕事は山に登る人を守る事だ。最も多く登る地元住民と信頼関係を回復するのが急務だ。」
ヒョンジョは気持ちが収まりません。
犯人の手には獣に引っ掛かれた5本の傷跡があると言いました。
なんとしても探し出しますと、イガンに言いました。
ヒョンジョはジャガイモ爆弾について詳しいスジンに話を聞きに行きました。
今回使われた爆弾は、本当に昔のモノなのか、或いは、誰かが模倣して作ったモノなのかと言う事を確認したかったのです。
スジンは、昔作られたモノだと断言しました。雷管も火薬も既に生産中止になったモノなんだとか。
捜索に動員された村人が、記念にと密かに持って帰ったことがあったと聞いたヒョンジョは、それと同じ事があったのではないかと、思いました。
で、動員された村人紹介してもらい、一人一人事情を聞きに回りました。
分所職員のヤンソンは、気になっていたことがありました。
家の納屋でジャガイモ爆弾らしきモノがあるのを目撃していたのです。
それがジャガイモ爆弾だとは思っていませんでした。が、ある瞬間、もしかしたらと、気づいたのです。
保管していたのは、ヤンソンの祖父でした。
ヒョンジョがヤンソン祖父の元を訪ねていました。
そこで、ジャガイモ爆弾を持っていたが、無くなったと言う話を聞きました。
分所職員とレンジャーは、危険物についての周知を図るための懇談会を開きました。
その時、イガンは見たのです。出席者の中に手に5本のひっかき傷がある人物を。
ヤンソンの従弟でした。
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