女の香り 下巻 | |
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前回の記事は、こちらから。
ジウクとヨンジェが一緒の時、セギョン父が倒れたとの連絡が入りました。
ジウクは、病院に向かいました。
セギョン兄から、散々詰られますが、婚約破棄の理由は自分の理由だとだけ言って詳しい事は話しませんでした。
幸い、セギョン父は大したことは無かったようです。偶然担当医はウンソクになりまして。食道に腫瘍が見つかったモノの、これも良性だとわかりました。
ウンソクは、こういう過程でセギョンがジウクの婚約者であり、ジウクは、その婚約を破棄したってことも知りました。
セギョン父は、意識が戻った時ジウクも傍に居たのを見て、気持ちを変えたかと思いましたが、ジウクの気持ちはそのまんま。
それで、セギョン父は、ラインツアーに圧力をかけ始めたのです。
いきなり、キャンセルが相次ぎました。
それに、ホテルや関連会社からも部屋の提供や航空機のキャンセルも相次いだのです。
社員は、その対応に大わらわです。
セギョンは、それを知らなかったようです。
ジウクも、ホテルと交渉したりして、忙しくなりました。
報告を受けたジウク父は、ジウクに、セギョン父へ謝罪に行くよう指示しました。でも、ジウクはそれを拒否。
「父さんの操り人形にはならない。」
母と自分を放ったらかしだった事を考えると、どんなに苦労して会社を大きくしたかはわかる。今更、ソジングループに縋らなくて良いのではないか。自分が会社を守って見せるから、だから、俺の事は放っておいてほしい・・・とね。
その夜、ジウクはヨンジェに会いに来ました。顔だけ見て帰りましたね。
彼の疲れた様子がちょっと気になったヨンジェです。
その理由は、親友のへウォンから聞きました。会社がソジングループの圧力で大変な状態になってるってことを。
そして、ジウクが一人で新しい商品開発の下見の為に現地調査に出かけてると言う話しも聞きました。それは、退職前に自分が提案していたツアーなんです。
その日、ヨンジェは抗がん剤の治療の日でした。
でも、ヨンジェはウンソクに延期を頼み込んだんです。
勿論、ウンソクはそれを認める事は出来ませんでした。でも、ヨンジェはウンソクの制止を聞かず、ジウクの出張先に向かったんです。
思わず、ウンソクは後を追ったようですが・・・。
ジウクは、初めて一人で現地の観光協会等を周り、ツアーの見どころをチェックしていました。
そこに、ヨンジェが到着。
二人で様々な見どころ食事等を体験して周り、業者と交渉しました。
で、宿泊はキャンプ・・・ということだったので、ジウクは実際にテントも用意してました。ところが、自分で建てた事が無いってんで、ヨンジェがテントをせっせと建てる羽目に。
そこに、セギョンから電話が入るんです。
セギョンはセギョンなりに、ラインツアーへの父の仕打ちを気にしていたんですね。だから、様子を見て、止めるよう説得しようと思ってたようです。
「あの男の事を黙ってくれたから、その恩返しはしないと。」
と、セギョンは言いましたが・・・。
その時、ヨンジェの声が受話器から聞こえまして。ジウクが一人じゃないって事を知るんですね。
また、それがヨンジェだと言う事も。
婚約解消の理由が、ヨンジェだとセギョンは気が付きましたね。こりゃ、またヨンジェに災難が降りかかりそう・・・
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