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ジョンテは連行されながら考えていました。
こんなにタイミングよく警察まで駆け付けるなんて、ユ・ジョンソクの罠に自分がまんまとハマってしまった証拠だと。
当然、自分は無実で、ユ・ジョンソクは自殺したんだとジョンテは主張しました。
警察でも、自殺なのか他殺なのか、決めかねていました。
しかし、記者は・・・特にユ・ジョンソクの後輩たちは皆、他殺だと信じています。
告白記事によって殺されてしまったと信じ切っています。
ジョンテは、これは全てユ・ジョンソクの策だと主張。自分を殺人犯に仕立て上げるのが目的だと。
「イ・デチョルもこういうふうに殺人犯にされたのか?」
と、ジョンテ。
これは禁句ですよね、カン刑事にとって。
カン刑事は、思わずジョンテを殴ってしまいました。
ジョンテはこれを許してやると言いました。
「イ・デチョルを死なせた俺を殺したいほど憎んでいると認めたらな。」
警察の偏見に満ちた取り調べ・・・と主張するつもりなんでしょうかね、今度は。
とにかく、ジョンテは一切ユ・ジョンソク殺害を認めませんでした。
ユ・ジョンソクの机の上には白い菊がたくさん置かれていました。
それを見つめながら、チン記者は泣いていました。
そこに、ユ法務長官が。
ジョンソクのせいで、後輩記者たちが不利益を被るのでは?とユ法務長官。
いいえ・・・とチン記者は言いました。
「死ぬ前に君に残した言葉はなかったか?」
と、ユ法務長官。
「責任を取ることがあると。」
ユ法務長官は頷き納得しました。弟は自分の行動に責任を取りたかったんだな・・・と。
カン刑事を含めた2チームの面々は、他殺か自殺かの判断がつかない状況において、ジョンテの殺人の証拠しか出てこないことで、他殺に傾いていました。
しかし、ジヒョクはまだ納得できていませんでした。
もしかしたら、ジョンテの言うように、それがユ・ジョンソクの狙いだったのかもしれないと。
殺人教唆の罪ではジョンテを処罰に追い込むことは出来ないと考え、それに殺人罪を加えることで死刑になる可能性もあるからです。
しかし、それを聞いたカン刑事には、ユ・ジョンソクにそんな良心は無かった筈だと思いました。やはりデチョルを死に追いやった一人でもありますからね。
そして、万が一、ユ・ジョンソクの狙いがジョンテの主張通りだったとしても、自分はその意に従うとカン刑事は言いました。
それがイ・デチョルへの贖罪となると思ったのでしょうね。ウネに対しても。
「刑事としては軽蔑してもいいが、人間としては軽蔑するな。」
と、カン刑事はジヒョクに言いました。
ジヒョクは、最後の通話相手であるチン記者に話を聞きに行きました。
ジョンテを検察に引き渡す前に、確認したかったのです。
ユ・ジョンソクが、警察への通報を頼むほどに危険を感じながらジョンテに会いに行った理由です。
自分が死んだら絶対に他殺だから調査してくれと言った・・・と、チン記者。
今現在、事実だと思われている通りなのかとジヒョクは聞きました。
あなたはどう思ってるとチン記者。
「もし、真実が悪人の思い通りにされたら、その真実はどうなるんだ」
と、ジヒョクが言いました。
ジヒョクが何を言いたいのか、チン記者には分かっていたでしょう。おそらく彼女も同じ考えだったから。
しかし、それを認める事はユ・ジョンソクの遺志に反することだということも、分かっているのでしょう。
マスコミは、ユ・ジョンソクの記事によってイ・デチョルの無実を司法当局が認めたと伝えました。
ウネはカン刑事に感謝しました。
約束を守ってくれてありがとう・・・と。
「今後は自分のためだけに生きると約束してくれ。」
と、カン刑事はウネに言いました。
「おじさんも、私と父さんに罪悪感を持たずおじさんのためだけに生きて。」
ウネも言いました。
ジョンテは検察に送られ、事件は一件落着したかのように見えました。
しかし、ジヒョクは満足していないと、カン刑事は気づいていました。
ジョンテを担当したのは、あのチョン検事。イ・デチョルの再審を担当した人物です。
しかし、あの時とはえらく態度が違います。
もうジョンテの味方ではありません。その理由は、世論の流れと上司にありました。
仁川地検の地検長にキム元地検長が復帰していたのです。
そして、キム地検長はジョンテとは関係を断つつもりなんです。
初対面だとしらじらしく言いましたよ。ジョンテもあっけにとられるほどの手のひら返しです。
この時になって初めてジョンテの表情に焦りが見られました。自分の立場を理解したのでしょう。
キム地検長、実はユ・ジョンソクが死ぬ前の晩、会っていました。
自白記事を出して解決すると言うユ・ジョンソクに驚いたキム地検長。考え直せと言いました。
しかし、ユ・ジョンソクは、必ずジョンテに罪を償わせてくれと言いました。
この思いを、兄は分かってくれている・・・と。
ユ法務長官は、会見を開きました。
弟であるユ・ジョンソクの罪を認め、国民に騒動を起こしたことを謝罪しました。
そして、自分は責任をとって辞任すると言ったのです。
世論はどうあれ、ジョンテの弁護人はユ・ジョンソクは自殺したという線で裁判に当たるつもりでした。
その主張は、検察としても無視できないくらい正論でした。
困ったチョン検事に、キム地検長が言いました。
「君は作戦を立てるのが上手いだろう。」
チョン検事はカン刑事とジヒョクに、他殺と断定出来る証拠をもっと集めてほしいと言いました。このままでは不利だからと。
カン刑事が言いました。
「デチョルの再審で判断を誤ったと認めれば勝てますよ。」
私にどんな得が?と、チョン検事。
良心ある検事になり、裁判にも勝てる・・・と、ジヒョク。
一理ある・・・とチョン検事は思ったようですね。
ジョンテは打てる手は全て打っておこうと思ったのでしょうね。チン記者を呼び出しました。
ユ・ジョンソクが自殺したと記者として察していると踏み、真実を書くべきだと言いました。
「自分を犠牲にしてまで俺を法廷に立たせようとした。もしこのまま他殺で終わるとしたら、誰が分かってくれるでしょう。このまま沈黙すれば、記者として一生罪悪感に苛まれる。」
物は言いようですね。ジョンソクを立派な記者、立派な人間と持ち上げて、その高く強い信念を公表しろと言っているのです。そうすることで、自分を救う事になるとは言いません。
チン記者はジョンテの思惑などお見通しでした。
これまで迷っていた気持ちが、これによって固まったようです。
「記者は真実を暴く職業だけど、まさに今感じたわ。その真実が私を破滅させるかもしれないと。あなたを助けたことを一生後悔するところだった。あなたは殺人犯になるべきよ。」
共犯だと認めるのか?と、ジョンテ。
「私が楽になる道を選んだだけよ。私は沈黙する。イ・デチョルが死ぬと分かってて沈黙したあなたのように。」
ジョンテの裁判が始まりました。
弁護側は、ここで初めて例の動画を公開しました。ユ・ジョンソクが二つの殺人を犯したのが映っている車載カメラの映像です。
警察も知らないものでした。
これが自殺の理由となったと言う主張です。
そして、チョン検事は、イ・デチョルは無罪であり、全ての事件はジョンテが捏造したものだと証言したのです。デチョルの事件の担当検事として。
ジョンテは、パク・ゴノ殺人教唆、ユ・ジョンソク殺人容疑のどちらも有罪と判決が出されました。
無期懲役となったのです。
ジヒョクは、裁判で見た殺人の映像が気になっていました。
誰が撮り、何処から持ち込まれたのか・・・です。
チャン刑事の資料を読み返してみると、遺体には胸腹部に刺し傷があったことが判明。ナイフも見つかっていました。
あ・・・ナム刑事が埋める前に刺してたよね
でも、映像にはそんなシーンは映っていません。第一、ユ・ジョンソクは、埋めもせずに、その場から車で立ち去っているのが映っていたのですから。
ジヒョクは映像が車載カメラのものだと推察し、持ち主がナム刑事にメモリを渡したと調べ上げました。
ジヒョクはナム刑事のアジトに忍び込み、PCの中から映像データを発見。
それには、決定的な場面が映っていました。
チャン刑事は、ユ・ジョンソクに殴られただけでは死んでいなかったのです。
トドメを刺したのは、ナム刑事だったのです。
ナム刑事は、チャン刑事にジョンテの父親から賄賂を受け取っている事を責められていました。それが公になったら、彼の人生は終わります。
チャンスだと思ったのでしょう。事を隠蔽する。
ナム刑事は、ジョンテに映像を渡す時、その部分は削除していたのです。
チャン刑事を殺害し、死体を遺棄したのも、デチョルを殺人犯に仕立てたのも、ナム刑事の仕業だった・・・とカン刑事。
チャン刑事を殺してはいなかったとユ・ジョンソクが知っていたら、もしかしたら死ななかったかもしれないと、チン記者は言いました。
「あいつを捕まえなくては終わらない。」
チン記者はキム地検長を動かし、ナム刑事の逮捕令状を申請。
それを持ってジヒョクが張り込んでいるカン刑事の元に向かいました。
ナム刑事は、2チームの捜査が自分に迫っていることを知り、逃走を図りました。
が、カン刑事に発見され、格闘となったのです。
脇腹を刺され、カン刑事が劣勢に。そしてトドメを刺されそうになった時、やっとジヒョクが到着。
ジヒョクは、警告なしに銃撃。
ナム刑事は・・・死んでしまったの
警告なしの発砲は、やはり問題となりました。
ジヒョクを取り調べたのは、ユン捜査官。
しかし、ムン元署長のとりなしもあって、何とかお咎めなしとなったようです。
と言うか、ムン元署長、復帰したの
ジヒョクは拘置所にいるパク・チュンソンに会いに行きました。
彼が父を殺した犯人だと言う心証はあるけど、確証は無いままのジヒョクです。
犯人の顔を思い出せないから。
だから、パク・チュンソンに認めてほしかったのです、犯人だと。既に時効が過ぎているので罪には問われませんから。
しかし、犯人じゃないと言うのです。認めません。
「俺はお前が幸せに生きてたなら絶対に許さなかった。最後の機会だ。殺した男の息子に許しを請える最後の・・・。二度とお前には会わない。」
と、ジヒョク。
「すまなかった。もうすべて忘れて生きてくれ。」
父には?と、ジヒョク。
「あなたのお父さんは良い人だった。あの時は俺が悪かった。」
ジヒョクの何十年かの重荷が無くなった瞬間でした。
しかし、気が晴れたわけではなかったようです。
ジヒョクはチン記者に会いに行きました。
全てを話すためではありません。ただ、会いたかった・・・それだけでしょう。
チン記者は、以前ジヒョクから貰った呼子を渡しました。辛いときに吹いて・・と。
ジヒョクは、思いっきり吹きました。
「すっきりするでしょ?誰かが現れて助けてくれそう。」
と、チン記者。
本当だ、本当に現れた・・・とジヒョク。
「会いたい人ができて、つらい。」
と、笑顔でジヒョクが言いました。やっぱりジヒョクが年下に見えます。
良い雰囲気です
見応えのある作品でした。
いろんな立場の人がいて、いろんな利害関係があって、複雑でした。
勧善懲悪ではなかったけど、ここで人生は終わりじゃなくて、まだ続いて行くという終わり方でしたね。
続編が出来てもよいかと思いました。
強力班2チームの面々も個性的でしたし、ソン・ヒョンジュssiと、チャン・スンジョssiのコンビ、良かったです
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