レビュー一覧は、こちらから。
王は、ミョンアン大君の叫びを聞いていませんでしたね。
ただ、王妃がミョンアン大君の口を塞いでいる理由が気になって王が問いただしたのですが、王妃は、動揺のあまり、言葉が出ません。
ハヨン公主が、何とかその場を上手く取り繕いました。
この家に住むのはどなたですか?と、テガンがファンに聞きました。
ファンは答えませんでしたが、テガンは、それがジェイだと気付いていました。
一人で暮らすらしいとファンから聞くと、どうしてソンオンの元に行かないのかとテガンは聞きました。
ファン、その答えを知っています。
好きな人がいるからだとジェイがハッキリと言いましたからね。
そう聞いて以来、ファンは好きな人が誰なのか、気になって仕方がありません。
で、テガンに、ジェイが会ってる男が誰かと聞いてみました。
仕事の後、こっそりと二人っきりで会ってる男と言うと、ファンしかいないとテガンは答えたのです。
しかし、ファンは自分だとは思っていません。
だって、頭は良いのに鈍感だと言うし、間抜けだと言うし・・・ですよ。
ホント、鈍いんだから
王妃はミョンアン大君に事の次第を問いました。
すると、チョ右議政が桃を前世子にも・・・と耳打ちしたと言うじゃありませんか。
桃が害になるとは知らなかったミョンアン大君は、大好きな兄と一緒に桃を食べると思うと浮き立ちました。
たぶん、王族が食べるモノは、きちんと管理されていたでしょうから、出される食事以外の物を口にすることは、ちょっとした冒険だったのでしょう。規則を破る特別感もあったでしょうし。
そして、前世子も、弟から無邪気な笑顔で差し出された桃を断る事は出来なかったのではないでしょうか。
チョ右議政はそれを見越して、ミョンアン大君を利用したのです。
王妃はすぐにその思惑に気づきました。
憎しみがこみ上げて来ました。
ただ、ミョンアン大君を守らなくてはならないと王妃は思いました。
何も知らずに利用された我が子を、何としても守らなければと。
「この事を二度と口にしてはなりません。全て夢だったのです。忘れなさい。生き残るために。」
必死にミョンアン大君に言いました。
ハヨン公主は、ミョンアン大君の告白は、自分の手に余ると感じていました。
それがミョンアン大君の心を病ませる元となっていることもありますから。
ファンに相談しようと東宮殿に行ったのですが、生憎ファンはお出かけ中。書庫にこもると内官たちには言ってありますが。
でも、ふと、ジェイのこれまでの事件解決の手腕を思い出し、ジェイに話を聞いてもらう事にしました。
自分には分からない事だけれど、ただ、3年前と言えば、まだミョンアン大君は今よりもっと幼かったわけで、そんな歳で、悪意を持って桃を差し出したとは思えないとジェイは言いました。
そして、ジェイは、ファンに相談すべきだと言いましたが、ハヨン公主は婚姻を控えたファンに心配かけたくないと言いました。ジェイにも、ファンには言うなと言いました。
ハヨン公主、心優しく、思慮深いですよね。世間知らずできゃぴきゃぴしてるだけの王女だと思ってましたが、違いました。
ファンは、家だけでなく、ジェイを手放す準備を他にもしていました。
ガラムに美しい生地を渡し、それでジェイの分とガラムの分の服を仕立てるよう言ったのです。
2人の素性を知っているとファンは言いました。そして、ガラムにも周囲に気を付けるよう言いました。
誰が素性に気づくか分からないからです。
現に、後日、街でガラムを見かけた役人が、正体に気づき、ガラムは必死に逃げると言う事態が発生しました。その時は逃げ切る事が出来ましたが、油断は禁物だと、ガラムは思い知りました。
こんなに気を遣って準備をしているファンなのに、いざ、家の鍵をジェイに渡そうとすると、どうしても“好きな人”のことが頭を過り、気になって渡せません。
で、またまたジェイにどんな男かと問いただすのですが・・・。
ジェイは正直にファンの人となりを述べました。
が、ファンはそれが自分だとは、ぜ~んぜん気づかないのです
世子嬪を選ぶ揀拓の日となりました。
ソンオンの従妹ソウンも参加しています。
分かってはいても、ジェイは自分の内官姿を寂しく思いました。
もう、ソウンに内定していると言われているのですが、暗雲が立ち込めて来ました。
チョ氏一族の男が、ある噂を仕入れて来たのです。
ソウンの母が亡くなっているのではないかと言う事です。
葬式もせず、夜中に密かに埋葬し、墓も作らなかったらしいと。
世子嬪になる条件の一つに両親ともに健在であるということがありました。
だから、ソウンの母の死を隠して候補者として出したと思われました。
手を下さずとも、ハン左議政一族自ら墓穴を掘ったことになると、チョ氏一族は喜びました。
ソウンが、密かに祈っていたのは、母のことだったのですね。
指輪は母の形見かもしれません。
王宮内で、ジェイはテガンの姿を見かけ、後を追いましたが、見失ってしまいました。
なのに、直後、別の場所でテガンに会ったのです。
チョ右議政の指示で、部下がパク・ハンスに会いに行きました。
話があると聞いたからです。
宋家と呼ばれるソン・スチョンの妻が生きていると、パク・ハンスが言いました。
「その女が誰か知っている。その女は右議政の家を出て輿に乗るのを見た。」
そこまで聞いたところで、部下はパク・ソンスを殺しました。
いえ、殺したと思い込みました。
直後、やはりパク・ハンスに会いに来たファンとテガンが彼を見つけた時、まだ息があったのです。
ファンは、10年前碧川で何があったのかと問いました。
「新しい国など建てておらず、旗も無かった。私たちが見たのは白旗だった。碧川の民は、殺されるとも知らず、ただ役所に座っていただけだった。それを隠すため、補佐官たちに金を渡した。しかし、右議政も知らない事がある。碧川の宋家の妻が王宮にいる。ソン・スチョンの女房は・・・。」
そこまでで、パク・ハンスはとうとう息絶えてしまいました。
あとちょっとだったのに
もしかしたら、王妃のこと
チョ右議政の部下は、最後の“王宮にいる”ということを聞いていません。
だから、報告を聞いたチョ右議政も、まさか、輿の行き先が王宮とは思いもよらないでしょうね。
そう考えると、王妃がチョ右議政を憎むのも分かりますな
相変わらずミョンアン大君は前世子の幻を見て、恐怖に震えていました。
ハヨン公主は、そんな弟が心配でなりません。
王妃も、心労から体調を崩しています。
ハヨン公主一人が苦しみを背負っていました。
ハヨン公主は、血のつながらない母である王妃のことも、異母弟であるミョンアン大君のことも心から大切に思っています。
2人が優しく善良な人だからでしょう。
自分が2人を守らなければと思っています。
王妃付きのクォン尚宮は、ハヨン公主がミョンアン大君の秘密を知ったことが不安でした。
始末した方が良いのではないかと考えているようです。
王妃は、自分を慕うハヨン公主を切り捨てる決心がつきません。
しかし、とうとう決心しました。
ミョンアン大君と自分、そして目的を果たすために、ハヨン公主を消そうと。
クォン尚宮は、ハヨン公主に、悩む人の心を平安に導く法師がいるらしいと言いました。
ハヨン公主は、自分が行くと言いました。
その法師、ミョンジンが師匠と呼ぶムジン法師のことのようです。
そして、ムジン法師に、ハヨン公主を殺せという王妃からの命令書が渡されました。
届けたのは、テガン・・・いえ、テガンの顔をした別の人物です。
ハヨン公主はミョンアン大君と共に、王宮を出ました。
オ・マンシクとパク・ハンスの言葉を聞いたファンは、碧川の反乱と言うのが、チョ氏一族による嘘偽りだったのではないかと考えました。
それが真実かどうか、生き残りの者を見つけなければならないと、思いました。
ミョンジンは、やっと謎が解けました。
ファンとジェイにもったいぶって説明しました。
つまり、テガンがあちこちに同時刻に現れた理由は、双子だからだということです。