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2010年。
それまで、あらゆる詐欺行為を働いてきたノ・サンチョンは、更なる大がかりな詐欺を始めていました。
それが、イ・ビョンジュンやナヨン母たちの人生を狂わせる結果となったビッグスネットワークでした。
2023年。
カン次長は休暇に入りました。
辞職ではなく、あくまで休暇でした。
代わりに、ク・ドハンが復帰しました。
警察署を出ていくカン次長に、ク・ドハンは声をかけました。
「無理をしないように。」
カン次長は、微笑んだだけでした。
カン次長拉致事件に、新たな証拠が出てきていました。
監視カメラの映像で、拉致犯は二人だと分かりました。ジェファンは犯人ではなく、真犯人は別にいると考えられました。
ジェファンも自殺ではなく、殺されたに違いないと。
つまり、ジェファンを犯人に仕立て上げ、事件の早期終了が目的だと。
カン次長がク・ドハンに打ち明けた事を裏付けするような証拠でした。
ク・ドハンは、元弁護士の視点で事件を見直しました。
弁護士が見るのは、相手が真実を語っているかどうか・・・です。
一連の事件で真実を語ったのは誰かと考えました。
そして思いました。誰一人として真実を語っていないと。
詐欺の被害者たちも、カン次長も・・・。
「だから、死者から真実を探す。」
ク・ドハンは、部下たちに資料を見せました。
内容は分かりません。部下たちは半信半疑の表情を浮かべました。
カン次長はパク・サンド検事長を呼び出して聞きました。
「拉致犯は誰ですか?」
知らないとパク・サンド検事長は言いました。
内密な捜査だったのに、私の拉致は誰から聞いたのですか?と続けました。
「何故ノ・サンチョンの関係者が殺され、何故ジェファンが犯人になり終結したのか、知る必要があります。」
「ノ・サンチョンは生きてますか?」
パク・サンド検事長は、自分も誰かに同じ質問をしたと言いました。返答をもらった・・・と。
カン次長はその瞬間身を乗り出すように緊張しました。
この会話をク・ドハンも聞いていました。
カン次長が携帯を通話状態にしておいたのです。
ク・ドハンも緊張の一瞬でした。
ところが、部下がク・ドハンに声をかけてしまったのです。
その声が、パク・サンド検事長にも聞こえたみたいです。
何事も無かったかのように、カン次長が返答を催促しました。
パク・サンド検事長は、急に態度を変えました。
「自分で探すと良い。」
そう言うと、席を立って出ていきました。
あと一歩でした。
カン次長は12年前にノ・サンチョンを守った者たちを探り始めました。
まず訪ねたのは、当時の部下。
どうも、ノ・サンチョンの密航を見逃す代わりにお金を貰って刑事を辞めたようですね。今はビルのオーナーをしています。
誰に提案された?と、カン次長。
しかし、元部下は答えませんでした。
カン次長が昔のことを掘り返そうとしていることは、すぐに“上”の者たちに伝わりました。
動きは速かったです。
あっという間に、そして情け容赦なくカン次長の口を封じました。
ハン・ダジョンの意識が戻りました。
ジェファンが死ぬなんて思いもしなかった・・・と、ナヨンに言いました。
「奴らの仕業よ、キム・ソンデ!」
と、怒りに震えながら言いました。
キム・ソンデが自分の後ろ楯だとも。
ナヨンは、キム・ソンデが絡んでいることを知らなかったようです。
被害者たちは、現役国会議員が関わっているなんて、知るよしも無かった事でしょうね。
ところが、ク・ドハンたち刑事が事情聴取に向かい、ジェファンが訪ねてきた理由を問うと、答えようとした瞬間、容態が急変。
息を引き取ってしまったのかな・・・。
カン次長の遺体が発見されました。
自らの拳銃を使った自殺の様相を呈していました。
ジェファンと同様、自殺にしか見えない状況でした。
疑問点は、腹部の打撲痕と右足首の捻挫。しかし、暴行と断定するには弱いものでした。
ただ、一発目の空砲痕が無いのが変だと、検死官は言いました。
「これが他殺なら、完璧な自殺偽装だ。状況的に疑わしいなら、クチーム長が暴くしかない。」
空港に一人の男が降り立ちました。
ノ・サンチョンです
生きてた

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