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とてもリアルな山の状況を見て、どこまでがリアルなロケで、どこからがセットセットでの撮影はあるの
・・・と、思ってしまいます。
2020年、イガンが復帰する2か月ほど前のこと。
山道に道しるべとして、木に巻き付けてある黄色い紐を、何者かがほどき、別の木に結びつけていました。
それを目当てに山を行く人にとっては、罠のようなものですよ。
しかし、そのリボン、違法登山者が結ぶモノのようですが・・・。
イガンが居場所を助言して発見された遭難者ヤン・グンタク。
発見された時の写真を見て、イガンは気になった事がありました。黄色いリボンを持っていたのです。
それについて何か分かってる事実は無いか、イガンは派出所の警官キム・ウンスンを訪ねました。
しかし、特に何も聞いていないとウンスンは言いました。
イガンは、分所に保存されている監視カメラの映像をチェックしました。
どこかに、あの印や、或いは印を残した人物が写り込んでいるかもしれないと思ったのです。
チョ分所長は、偶然じゃないかとイガンの話をまだ信じられないでいます。
しかし、この広大な智異山で正確に遭難者の居場所を示すのは、偶然ではありえないとイガンは主張しました。
チョ分所長は、印などより、気になっている事がありました。
まずは、1年もの間生死の境をさまよったイガンが、回復するとすぐに写真を見た理由です。
ヒョンジョのためか?・・・と。
第一、雪山の怖さを知っているイガンが、何故あの日山に登ったのか、いまだに理解出来ないのです。そこで、何があったのかも。
「何もありません。私たちはただ山を守ろうとしただけです。」
と、イガンは答えました。
話は2018年に戻ります。
非番のある日、ヒョンジョは一人で訓練をするために山に登りました。
ある峰に立った時、またふいに別の光景が脳裏に浮かびました。黄色いリボン、血まみれの手・・・。
ヒョンジョはイガンに電話し、今自分が見た光景に似た場所を知らないかと聞きました。
イガンは、思い当たる場所を伝えました。
その日は、イガンもまた非番で、祖母の経営する登山者向けの食堂の手伝いをしていたのです。
イガンから教えられた場所にたどり着いたヒョンジョ。
そこで一人の男性に会いました。
立ち入り禁止場所なので、すぐにでも下山を・・・とヒョンジョが言いました。
山に慣れたような言動に、野生植物の違法採取とか密猟者では?と、ヒョンジョは不審を抱きました
その男性ギチャンは、遺骨を探しに来たと言いました。1年前に失踪した父親だ・・・と。
結局、この日は、そのまま別れたようです。
その夜は、公民館で盛大に法事が行われていました。
1995年、100名を超える被害者が出る水害が発生しました。村人や観光客、救助に向かった救助隊、消防隊にも犠牲者が出ました。
その災害で、イガンの両親も亡くなってしまったようです。
法事の喧騒を離れて、イガンは一人山にいました。
そこにヒョンジョが現れました。イガンの祖母が教えてくれたのです。初めて家出した場所なんだとか。
死んだら終わりよ・・・とイガン。
そう思えない人もいますよ・・・とヒョンジョ。
1年前に遭難した父親を探しに山に登り続けている男性と会ったと、ヒョンジョはイガンに話しました。
確かに、ギチャンの言う父親は遭難者として記録されていました。
ただ、多額の借金を抱えていて、山に入った痕跡も無かったため、捜索もされずに打ち切られていたのです。
協力したいとヒョンジョは言いました。
が、イガンは反対しました。
ヒョンジョは言いました。スンフンの居場所が分かったのは、パルチザンが残した印が見えたからだと。
そして、今回も誰かが血を流して倒れているのが見えたと。
イガン・・・信じられませんでした。
ヒョンジョは、それが当たり前の反応だと諦めの境地です。
ヒョンジョは一人でギチャンの元に行きました。
協力すると言われ、ギチャンは喜びました。
一般人の立ち入り禁止場所だからと、ギチャンの同行を拒んだヒョンジョですが、ギチャンの熱心な頼みを断り切れず、結局、同行を許してしまいました。
しかし、ギチャン、本当は詐欺師だったんです。使命手配中でした。
イガンは、ヒョンジョから聞いた遭難したと思われる父親を探し続けている息子というのが気になっていました。
で、調べて見ると、なんと、息子はいないと分かったのです。娘が時々派出所に父親の情報を求めてやってきていました。
イガンは娘を訪ねて、失踪した経緯が分かりました。
借金のため、違法に植物を採取しようとして遭難してしまったようです。その違法取引に引き込んだ人物、それがギチャンだったのです。
ヒョンジョは、ギチャンと一緒にいるうちに、ギチャンの正体に疑問を抱き始めていました。
そんな時、崖に引っ掛かったバッグを発見。中から、ギチャンの身分証明書が見つかりました。息子なんかじゃないことが分かったのです。
それを突きつけると、ギチャンは開き直り、ヒョンジョに襲い掛かりました。
ナイフで刺されちゃったよーっ
そのままギチャンはGPSを奪って逃走。
ヒョンジョはふらつきながら、脳裏に浮かんだ場所を探し歩きました。
脳裏に浮かんだ血まみれの手は、自分の手でした。近くに黄色いリボンも見えました。
ここだ・・・とヒョンジョは思いました。
崩れ落ちるように倒れたヒョンジョ。倒れながら、近くの枝を掴み、地面に突き立てました。
ギチャンは、イガンに見つかりました。
しらばっくれようとしましたが、イガンはちゃんと警官や仲間と一緒でした。
そして、意識の無いヒョンジョも、イガンが発見しました。
イガンはヒョンジョの話をきちんと聞くと言いました。
信じてくれますか?と、ヒョンジョ。
イガンは、ヒョンジョの“見た光景”を頼りに、山を歩き回りました。
そして、とうとうギチャンが探していた遭難者を見つけたのです。
持ってきた線香とお酒を供えました。
遺骨は、やっと娘の元に戻りました。
泣きじゃくる娘が、昔の自分と被ったようです。
2020年。
イガンは監視カメラの映像で“印”を探し続けています。
ある日、新人レンジャーのダウォンに頼みごとをしました。
翌日ダウォンが行く予定の場所に、分所の場所を示す印を残してきてほしいと。
ダウォンは、イガンの指示通りの場所に、指示通りに木の枝を立てました。
グヨンとペアで行動していたのですが、一人わき道にそれた時、目の前に謎の人物が突然現れた
チョ分所長は、イガンを本社に異動させようとしています。
車いすのイガンは、この分所では不便だろうと言いました。印は自分が調べるからと。
イガンは、呆然としました。
遭難者ヤン・グンタクの記録写真に写っていた黄色いリボン。
以前、ヒョンジョが言った事がありました。
赤いリボンは、違法登山者があとから来る者のために結んだものだが、黄色いリボンは敢えて道に迷わそうとしているように結んであったと。
イガンは、そのリボンが、分所の戸棚の中にあるのを見つけました。血痕がついています。
何故ここに