ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

小坂志川本流を出合から沢歩きしてみました

2016年08月02日 | 沢歩き

2016/7/17  S子のおかげで沢歩きに目覚めかけている僕です。奥多摩の地図を最近はそんな視点で眺めることが増えました。第一に、水量が多くなさそうなこと。平均水位はせめてふくらはぎ程度であって欲しいのです。第二に、傾斜がほとんどないこと。つまり、滝はありません。第三に、いつでもどこでも中止して逃げられること。林道や登山道と接近して並行していて欲しいですね。第四に、自然が色濃いこと。

沢歩きは散歩のようなものですね。体力や技術はさほど必要ありません。街中を散歩するよりは危険な要素はいろいろと転がっていますけれど、そんなことも楽しみと感じながら歩くのです。
瀞や小滝、アスレチックなへつりの場面などが出て来るのは、街中の散歩でお洒落な店を発見するような楽しみと同じです。

と言うわけで、盆堀川に続いて今回は小坂志川。さて、どんな散歩になってくれるやら・・・・


▲笹平バス停で下車し、小坂志林道へ向かいます。南秋川を渡る笹平橋の上から小坂志川出合が見えました。この写真では南秋川のいちばん下流(先)の右から流れ込んでいます。9:32ころ。


▲どこから南秋川の河原に降りるのだろう? というのがまずは最初の大きな課題です。笹平橋の上から目をあちこちにやって見るのですが、よく分かりません。でも、橋を渡ると、すぐに分かります。こんな立派な階段があるのですから。9:33ころ。


▲後方に見えるのが笹平橋。僕たちに続いて河原には子供連れの家族が降りて来ました。9:36ころ。


▲小坂志川出合をほんの少し中に入った場所でまずは朝食。のんびりしていると、黄色いビニールの浮舟に小さな子供3人乗って流れて来ました。写真右側の穏やかな流れまで行って、そこから先へは流れないのですが、小さな子供たちですからどうすることも出来ません。何かあれば走って行かなくちゃ、と考えていると、お父さんが走ってきました。10:14ころ。


▲沢装備も付け終わり、スタートです。10:27ころ。


▲S子はすぐに木の枝を手にし、バランスの助けにします。10:33ころ。

ところで、上の写真を見て何かお気付きになられないでしょうか? S子が帽子をかぶっていますよね。沢なのに。そうです。ヘルメットを忘れたのです。・・・・僕もですが。
二人ともいつも以上に慎重に歩いています。


▲オオバギボウシだと思います。10:37ころ。


▲瀞のような場所ですが、深くはありません。10:39ころ。


▲と思っていたら、少し深くなりました。僕はへつったのですが、S子は高巻きます。10:41ころ。


▲小坂志川で今年初めてのイワタバコの花を見ました。10:43ころ。


▲吊り橋が架かっていました。白い看板には秋川漁業協同組合が「ヤマメ増殖保護のため」のお願いが書かれていました。でも、ここまでは本当に小さな魚影を見るだけです。10:47ころ。


▲ここが今回の沢歩きでいちばん深くを歩いた場所でしょうか? 10:51ころ。


▲ここまでではいちばん瀞らしい瀞ですね。今回はザックの中身の防水もしっかりと対策してきていますし、着替えも持って来ています。でも、無理に濡れることもありません。高巻くことにしました。10:52ころ。


▲小坂志川と並行する林道は時々沢から見えています。それもずうっと左岸に通っています。10:58ころ。


▲林道の下にバイクの残骸が。落ちたのでしょうか? 落としたのでしょうか? 10:58ころ。


▲実に穏やかな渓相です。11:00ころ。


▲S子の姿が左上に見えています。そんなに高巻かなくてもいいのですが・・・・ 11:05ころ。


▲お寺へ渡る橋が見えて来ました。左に建物も見えます。この施設はけっこう大きな施設です。グーグルマップで見てみると「臼杵山真言宗天光寺修行道場」とありました。11:11ころ。


▲まだまだ穏やかな渓相が続きます。11:23ころ。


▲ヤマユリ。11:26ころ。


▲支沢のカナバ沢です。11:29ころ。


▲登山道が通っている木橋が渡っています。この橋を左へ登ると、市道山795.1mです。11:32ころ。


▲この河原で休憩しました。12:13ころ。


▲澄みきった水の中を歩くのはとても気持ちいいものです。12:15ころ。


▲ときおり縞模様の岩盤が見えます。12:23ころ。


▲アゲハチョウが小さくひらひらと翅を羽ばたかせて僕たちの周りを飛んでいました。人のことをぜんぜん怖がっていないようです。そのうち地面でひらひらと羽ばたかせるようになりましたが、僕が写真を撮りたがっているのを察したように、羽ばたきを止めてくれました。しかも、翅を次第に広げ、模様がはっきり見えるようにしてくれます。ネットで調べてみましたが、確信は持てません。多分、オナガアゲハではないかと思います。12:41ころ。


▲マタタビの実です。熟すと橙色になりますから、これはまだ熟していません。一度まだ青い実を食べたことがありますが、酷く辛かったのを覚えています。12:46ころ。


▲こちらのいびつな実もマタタビの実です。でも、これは虫こぶ。実に虫が寄生した異常な実なんです。でも、マタタビ酒にするのはこちらの方がいいみたいです。12:47ころ。


▲ウバヤ沢に架かる山の神橋です。12:50ころ。


▲穏やかな流れの中をジャボジャボと歩きます。12:58ころ。


▲水の流れを美しく撮りたいのですが・・・・ 13:05ころ。


▲僕はどこを通ったか忘れましたが、S子は右岸を高巻きました。13:08ころ。


▲水が二条に分かれて流れています。13:11ころ。


▲イワタバコ。13:23ころ。


▲よく見ると、薄紫の花の中に、オレンジ色の花がもうひとつ咲いています。13:24ころ。


▲小休止後も、穏やかな渓相が続きました。14:12ころ。


▲様々な水の造形がありました。14:22ころ。


▲水面に映る景色も面白く綺麗でした。14:30ころ。


▲湯場の沢の出合です。14:32ころ。


▲橋が架かっていますが、橋の下に何やらぶら下がっています。14:41ころ。


▲それがこれ。14:41ころ。


▲仕方なく林道へ上がると、本当に伐採作業中ですね。14:44ころ。


▲向かいの斜面には作業用の林道が延びていました。14:46ころ。

沢へ降りるのはずいぶん先になりそうですから、ここら辺で今日は終了することにしました。先ほどの橋の手前の河原へ戻り、装備解除。


▲河原から林道へ上がります。15:37ころ。


▲途中でヘビが・・・・ ジムグリでしょうか? よく分かりません。15:46ころ。


▲ガクウツギなのでしょうか? 僕にはよく分かりません。15:53ころ。


▲笹平バス停に到着です。16:23ころ。

前回、熊倉沢の帰りに『音羽鮨』に寄ったときには、店が閉まっていました。秋川方面で大きな催しものがあったようで、出張料理をしていたようなのです。でも、今日は無事にお店に入ることが出来ました。

小坂志川の下流部と中流部を歩いたわけですが、実に穏やかな沢歩きが出来ました。人によっては少々単調な沢歩きと感じるかもしれません。でも、沢歩きは沢の散歩みたいなものです。涼しい水の流れの中をのんびりと歩くだけでいいのです。

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