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ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

日和田での岩トレに参加させてもらいました

2021年12月15日 | 岩登りトレーニング

先週の土曜日、12月11日は僕の所属する山岳会YYDのY山さんが日和田での岩トレを計画していましたから、それに参加しました。前の週の天地山山行が予想以上に肉体へのダメージが大きくて、まだ他のメンバーに迷惑をかけずに山歩き出来るような状態ではなかったからです。

 

参加者は僕の他にはY山さんとA宮さんだけでしたから、最初はちょっと迷いました。初心者のA宮さんを1対1でトレーニングするつもりだと分かるからです。でも、僕は自分が登りたい気持ちはありませんでしたから、邪魔しない程度にお手伝いできればいいやと、そう思って参加することにしたんです。

 

米山さんは千葉市に住んでいるのに、高麗駅集合は何と8時! 早い! よっぽど「僕は1時間遅れで現地集合でいいですか?」と聞こうとしましたが、実は僕はY山さんとは初対面ですから、さすがに最初からそれでは失礼だと思いました。

 

▲9:18。岩場に到着すると、誰も居ません。僕たちと、同じ電車に乗っていた他の数人パーティーだけです。僕は朝食を食べていませんでしたから、途中のコンビニで買いました。それをのんびりと食べてから、スタートです。その時撮った男岩南面の写真がこれ。無人です。

 

▲9:22。男岩南面右端の3級の緩傾斜の岩場で二人のトレーニングは始まっていました。踏み跡を登って二人のところへ行きます。Y山さん(左)のレクチャーが始まっていました。どうやらY山さんがリードして、A宮さんがフォロウしたようですね。

 

▲9:42。Y山さんが先に懸垂下降で降りて行きました。続いて、A宮さんが降ります。下ではY山さんがザイルを手に持って、万が一の場合に備えます。

 

▲9:56。次にトップロープで同じルートを登ったA宮さんが同じザイルに体重を預けて降りる練習をしました。

 

▲10:10。上に見える青いザイルでトップロープ状態で登っているA宮さん。橙色のザイルはリードの真似ごとです。橙色のザイルは誰も確保していません。

 

▲10:22。橙色のザイルでフォロウするY山さんを確保するA宮さん。A宮さんの頭の中は写真のザイルやシュリンゲのようにゴチャゴチャしてるでしょうけれど、何度も経験するとそのうち整理されてきます。

 

▲10:45。橙色のザイルは30mと短いので青いザイルで懸垂下降。

 

▲11:03。A宮さん、もう一度同じことをしました。ただし、今回は橙色のザイルを僕が確保しています。その分、トップロープの青いザイルはあまり張っていません。

 

▲11:31。次はトップロープになっていた青いザイルはなしで、本物のリードをしました。A宮さんの初リード! 見事に出来ました。上での確保もしっかりと出来ました。

 

▲12:05。この岩場での最後のトレーニングは上部で左に抜ける4級-の別ルートをY山さんがリードしました。彼にとってはオンサイトです。さっきまでは、写真でY山さんがいる場所からそのまま上に登りましたが、今度は直角に曲がって左を登ります。

 

▲12:13。そのルートをA宮さんがフォロウ。僕もフォロウしました。

 

▲12:37。続いて、岩場の上の森の斜面で、Y山さんの講習です。沢登りで滝の登攀後、滝の上に確保支点がなかった場合の確保法をA宮さんにレクチャーしています。遠くの木でもいいので、メインザイル等を使って確保支点を作るその方法を伝授していました。二人は滝の落ち口付近に立っているという設定です。

 

▲13:44。昼食後はどこかにトップロープを張って練習することになりました。男岩南面右側の3段フェースルートが空いていましたから、そこにY山さんがザイルをセットしました。このルートは4級+と言われていますが、僕は右手でカンテを使わずに登ることにしていますから、5級-と言っても可笑しくないと思います。写真はY山さんが1段目のフェースを登っているところ。ここが核心部なんですが、なかなか登れません。

 

▲14:20。A宮さんもチャレンジします。先ほどY山さんが掴めなかった右手のホールドを掴めています。なかなかバランスがいいですね。でも、これ以上は進めませんでした。

 

▲15:21。Y山さんの真横まで行って、写真を撮りました。左手で頭の上のまあまあのホールドを掴み、左足を30cmほど上に移動させて、右足は左足と同じくらいの高さに上げます。そうしてから右手を大きく右上に上げてまずまずのホールドを掴むんです。

 

Y山さんもA宮さんも何度もチャレンジしました。右手、左手のホールドが掴めて、右足を上げるところまでクリアできました。その右足で立ち込めれば、1段目のフェースはクリアできます。次回は大丈夫だと思います。

 

僕はと言えば、トップロープですし、2回ほど登らせてもらいました。この日の肘の状態ではリードするのは少し難しいかもしれませんね。登り方の見本を見せてあげることが出来て、ホッとしています。

 

▲15:56。この日はこれで終了です。充実した練習が出来ました。早く4級+のルートをリード出来るようになって欲しいと思います。

 

▲15:57。振り返ると、男岩南面。この日もそれなりに練習している人は多かったですが、みんな早く切り上げたようです。男岩には、もう誰もいません。

 

▲16:07。車道に出る手前です。

 

▲16:22。A宮さんは動物好きなんですね。犬にも猫にもすぐ寄っていきます。

 

この後、Y山さんが電車の時刻を調べると、あと4分で来ることが判明。乗るか乗らないかで一瞬迷いましたが、「乗ろう!」ということで、駅のホームまで走りました! これまで掻いていなかった汗を一気に掻いてしまいました。汗だくです!

 

いつも入るうどん屋さんの入り口で開くまで30分待つか、それとも飯能まで行って、そこで店に入るかの選択でした。結局、飯能まで行くことにし、飯能で時々入ったことのある居酒屋さんに入りました。そこで判明したのは二人ともお酒が飲めないということ。僕だけが地元のお酒「天覧山」を飲むことになりました。申し訳ない・・・・


YYDの女性二人が日和田で岩トレ。SS木さんは3回リード、S上さんは初リード!

2017年04月07日 | 岩登りトレーニング

2017/3/12  今回はYYDの女性二人の岩登りトレーニングです。S子も参加します。僕一人では心許なかったところへY根君が手伝いに参加してくれました。ありがとう! 感謝です。

高麗駅に9時ころ集合して、のんびりと岩場へ向かうと、なんと! こども岩でも練習が始まっているではないですか! ここのところ日和田に岩トレに来てもほとんどクライマーがいませんでした。でも、今日はそれなりにいるようです。あまり多いと嫌だなぁ、と思いながら男岩が見え始めますが、それほど多くはありません。通常のレベルで言えば、少ない方でしょうね。最近が異常に少なかっただけでしょうから。


▲僕とS子は朝食を食べたり、のんびりと準備をしました。Y根君にSS木さんのトレーニングをお願いし、僕はS子とS上さん、3人パーティーでトレーニングをします。1本目は男岩南面の左端の易しいルート。でも、朝一のルートですからS上さんには緊張するルートだったでしょう。10:54ころ。


▲S子も登って来て、懸垂下降をします。11:19ころ。


▲S上さんには8環を先にセットしてもらった上で、僕が先に下降しました。S上さんはまだ不安でしょうから、僕がザイルの下方をしっかりと持っておきます。その上でS上さんの懸垂下降。なかなかフォームが決まっていますね。11:27ころ。


▲Y根君たちも僕たちの1本目と同じルートを登っていました。もう2本目なんでしょうね。SS木さんは今いるところから左へ斜上していきます。でも、直上すると面白いですよ。次回はそれにリードでトライしてみてください。11:34ころ。


▲僕たちは男岩南面右端(と言うよりも右隣り)ルートを僕がリードします。いつもの終了点ではなく、その上の安全な場所まで登って確保しました。左の赤いテープ2本はセルフビレイ用、右のカラビナで折り返し点を作り、ATCでボディービレイしています。11:49ころ。


▲S上さんが登って来ました。次の番のS子は下で待っています。11:53ころ。


▲女岩南面の易しいルートを登りました。先にいて、トップロープをセットしていたパーティーの人が上にもいたのですが、僕が最上部にセットしたプロテクションのヌンチャクを「そんなのがあると初心者が不安になるので外しておいて」と、僕にそれを外せと、要求します。変なことを言う人だと思いますけれど、言い争いも嫌ですし、わざわざクライムダウンをして外してきました。途中にある下のヌンチャクも同じだと思うのですけれどね。
S上さんが登って来ました。12:29ころ。


▲この同じルートをS上さんがリードします。彼女の人生初リード! いま、1本目のプロテクションのヌンチャクをセットしているところ。ここを越えると、その上はぐっと易しくなります。12:56ころ。


▲僕がまずフォローし、もう一人、S子が登って来るのをS上さんが確保しています。2箇所からセルフビレイをとり、ボディービレイをしている基本的な要素は合格ですね。S上さんの右後方(写真では左)からS子が登って来るわけですから、体をS子側に向けた方がいいですね。あるいは、カラビナでザイルを折り返すとか。13:16ころ。

ここで昼食タイム。


▲昼食後、僕たちは男岩南面の凹角ルートを登りました。僕が上にいると、SS木さんがリードで中央のクラックルートを登って来ました。14:38ころ。


▲SS木さんはセルフビレイをメインザイルでインクノットを使ってセットしていますね。いいことです。続いて、S上さんの姿が見えて来ました。本当はもう少し左を登って欲しかったのですが、S上さんには難しいようで、クラックを登って来ました。14:42ころ。


▲最後にS子が。S子もクラックを登って来ました。14:57ころ。


▲S上さんの懸垂下降。ちょうど下にいたY根君にザイルの下方を持っておいてもらいました。でも、もうだいぶん安心して見ておれますね。ただ、8環を置き忘れてきたので、初めてATCで懸垂下降をしています。いろいろな器具で出来るようになっておいた方がいいですよね。何もなくても・・・・15:17ころ。


▲他のパーティーの人たちがほとんど男岩西面に移動しました。南面はがら空きです。偶然にも、SS木さんとS上さんが二人並んでリードすることになりました。15:31ころ。


▲YYDでこのような光景はこれまでなかったのではないでしょうか! 沢登りにおいても明確に戦力になる女性たちが育って来て欲しいと思います。好きなことならどんどんと上達するはずですよね。僕はそう思います。15:36ころ。


女性二人が並んでフォロワーをビレイしています。これもなかなかの光景ですね。でも、左のS上さんには間違いが2点ほど。細かい点は別にして、最大の間違いはS上さんの座っている場所。手前にセルフビレイのシュリンゲが見えますけれど、これでは長い距離引きずり込まれますよね。15:52ころ。


▲S上さんには正しい位置に移動してもらい、メインザイルからセルフビレイをとり、ヌンチャクでザイルを折り返し、ボディービレイしました。システムはこれで満点でしょうが、ザイルの繰り上げ方を見ていると、ぎこちないですね。体の向きも90度左(こちら側)へ向いた方がいいと思いますよ。16:00ころ。


▲Y根君たちがセットしたザイルを使わせてもらい、懸垂下降しました。16:21ころ。

最後に、Y根君に松の木ハングをリードしてもらおうと思っていたのですが、ちょうどその時、別の二人パーティーが松の木ハングを登っていました。リードもしていましたから、それを見学。
時間も時間でしたから、Y根君のリードは諦めて、終了としました。

いつもの『しょうへい』で反省会。
SS木さんにはこれからも岩トレを続けて、4級+をリードできるようになって欲しいと期待しています。彼女が今リード出来ているのは3級+か、せいぜい4級-程度です。そのためには、これからは少し難しいルート(4級+や5.7や5.8など)を数多く登りこむことが必要ですね。
S上さんは易しいルートでいいので、数多く登りこみましょう。その中で、リード出来そうなルートがあればチャレンジすることです。


新人S上さんの基礎トレ、ネパール帰りのT口さん、乗ってるK藤さん、そしてS子。僕はと言えば、松の木ハングをノーテンで登れてしまいました!

2017年03月31日 | 岩登りトレーニング

2017/2/19  本当はつづら岩あたりでダブルザイルのマルチピッチクライミングでもトレーニングするつもりだったのですが、そんなメンバーもほとんどが雪山へ行く予定になっていたようです。そんな折、新人のS上さんが岩登りの練習をしたいと熱心でしたので、予定を変更していつもながらの日和田となった次第です。


▲前回にも増して、と言うかこの時点では日和田には我々パーティーしかいませんでした。最近はどうしてこんなに少ないのでしょう? 男岩です。9:38ころ。


▲同じく、女岩です。人っ子一人いません。9:39ころ。


▲僕とS子は朝食がまだでしたので、しばしブレックファストタイム。その間、S上さんのことをK藤さんにお願いしました。するとK藤さん、S上さんにトップの確保を教えてくれていました。9:39ころ。


▲朝食も済んで、僕とS子とS上さんは日和田の男岩、女岩の下方にある小さな岩場(子供岩と呼ぶそうです)で基礎練習をします。まずはトップロープをセットして、クライミングとクライムダウン。登るのと下るのを練習しました。10:26ころ。


▲正面のクライムダウンは少し難しいようでしたので、左側の傾斜の緩い部分でクライムダウンの練習。両手で低い位置のホールドを掴んで次に置く足の位置をよく探るのがポイント。10:28ころ。


▲子供岩横の山の斜面で懸垂下降の練習。10:52ころ。


▲次はもっと傾斜のある岩場で懸垂下降。トップロープで登ったザイルをまだそのまま付けて、確保された状態で練習しています。11:46ころ。


▲子供岩の正面でも左側はほぼ垂直な岩場です。そのルートにもチャレンジしてもらいました。4級くらいはあると思います。11:48ころ。


▲S子もチャレンジ。どうしても傾斜の緩い右側へ行ってしまいますね。11:58ころ。

ランチタイムとします。

K藤さんとT口さんパーティーもちょうどお昼休みに入りました。K藤さんのリードで男岩西面の5.7や5.8のルート、4級+のルートなどを登ったそうです。ネパール帰りのT口さんはいきなりのK藤さんからの洗礼にすでに腕はパンプしてしまったとか。


▲午後は僕とS子とS上さんは女岩へ行きました。南面のいちばん易しいルートから登ります。3級ルートです。S上さんは岩にへばりつくこともなく、いいバランスで登って来ます。ただ、本人曰く「高度感がすごくて怖い」んだそうです。13:32ころ。


▲S子も続きます。14:00ころ。


▲S上さんは懸垂下降も練習します。トップロープのザイルはそのまま確保用に付けておきました。この確保用ザイルが外せるまで、何回も何回も登っては懸垂下降を繰り返しました。確保のザイルが必要なくなってからは、ちょうど下にいたK藤さんに懸垂下降のザイルの末端を持っていてもらって実践します。万が一の際には下のK藤さんがザイルをビ~ンと引っ張ればS上さんは落ちずに止まります。14:14ころ。


▲S上さんの女岩でのトレーニングが終わりました。K藤さんからザイルのたたみ方を教わっています。14:49ころ。


▲最後にK藤さんが男岩西面の松の木ハング5.9にトップロープをセットしました。まずはK藤さんからチャレンジ。午前中頑張り過ぎたからでしょうか? 以前とほぼ同じ。でも、彼ならすぐに登れるようになると思います。15:37ころ。


▲次はS上さんもチャレンジ! ハング基部まで行けるかなと心配しましたが、あれよあれよと到達。15:49ころ。


▲ハングを登って行くS上さん! と言うのは嘘で、ハング右の易しい場所を登り始めました。登ろうという意欲が素晴らしい。15:53ころ。


▲松の木ハングの三角形の頂点に立っているのがS上さん。この上は無理でしょうから、ロワーダウンで降りて来てもらいました。左の確保者はT口さん、その右にK藤さん。少しいた人もこのころはまったくいなくなりました。15:55ころ。

この後、僕も登らせてもらいました。今シーズンは1回のテンションで登れているのが最善の記録です。他は3回だったり数回だったりぶら下がっています。今日はこれまで易しいルートしか登っていませんから、いきなりこんな前傾壁を登ろうとしても、腕のコンディションが上がっていないはずなので無理だろうと思っていました。
ところが登り始めてみると、なぜか身が軽い! 次のホールド、次のホールドと容易に掴めていきます。スタンスも苦労することなく次置く場所がよく見えます。休むことなく、松の木ハングを越え、中間テラスに立ちました。ここまで来たら、上部もノーテンションで抜けなければと、変な欲が出て来ます。下部よりは迷い迷いでしたけれど、何とか上部もノーテンションで登ることが出来ました。

嬉しい! ですねぇ。このノーテンションでの登りを連続的に行えるようになれば、今度はリードでトライしてみようかと思います。いつか必ず、リードします!


▲T口さんも腕のパンプはだいぶん良くなってきているのでしょう。かれもチャレンジします。K藤さんと同じあたりでした。いつもならもっと続けるのでしょうけれど、今日はあっさり終了。16:17ころ。


▲最後にS子もトライ。久し振りですし、取付き部分でも苦労していました。本当はもっと続けたかったらしいのですが、時間も時間なので遠慮して降りて来たとのこと。16:22ころ。


▲ザイルも回収し、そろそろ下山します。今回も僕たちのパーティーが最後までいました。他には誰もいません。よく頑張って、楽しみました。岩登りトレーニングは本当に楽しいですよね。16:47ころ。

「しょうへい」へ行き、よく飲み、よく食べました。T口さんからネパールの話しを聞き、皆で山の話しをたっぷりしました。僕はそんなひと時が大好きです。


今年最初の岩トレを日和田でしました。SS木さんも本格的にリードトレーニング始動!

2017年02月22日 | 岩登りトレーニング

2017/1/22  熊本から戻って来てから初めての土日の休み。どこへ行こうかとあれこれ考えていたのですが、S子が一週間前くらいから「腰が痛い」だの「足が痛い」だのと言っていましたから、すでに治って大丈夫な様子とは言え、山歩きではなくて久し振りの岩トレをすることにしました。
YYDのSS木さんも加わって、3人で相変わらずですが、日和田へと出かけることに。

メンバーも3人だけですし、「猛烈にトレーニングしまくるぞ!」と言ったムードでもありません。それに、ここのところの寒波で朝の冷え込みは半端じゃあありませんから、いつもより1時間遅く日和田へは到着しました。


▲男岩が視界に入って来るとビックリ! 人の姿が見えません。いつもなら、ザイルが簾のようにぶら下がっていて可笑しくないのに! 近づくと、男岩西面に一人、女岩西面にも何人かいます。いずれもフリークライマーのようで、いつもなら2、3パーティーは必ずいる、初心者講習会やら、中高年グループがまったくいません。これなら今日は僕たちが易しいルートを独占使用可能です! 10:17ころ。

【1本目】3級


▲SS木さんも岩トレは久し振りですから、まずはウォーミングアップが必要です。僕が男岩南面左端の易しいルートをリードしました。写真は岩場上部でのフォロワー確保システム。左のふたつは僕自身のセルフビレイ用。右のひとつがフォロワー確保のための折返しです。10:56ころ。


▲SS木さんが中間でプロテクションを回収しながら登って来ます。まだまだ岩が冷たくて、手のひらを口元で息を吹きかけながら登って来ているようです。10:58ころ。


▲S子もラストで登って来ました。最下部で少々時間がかかっていましたから、ますます手がかじかんだことでしょう。11:23ころ。


▲SS木さんの懸垂下降。もう安心して見ていられますね。11:35ころ。

【2本目】3級+

1本目のSS木さんの登る様子を見て、もう少し慣れてからリード練習をした方がよさそうでした。
と言うわけで・・・・


▲続いても僕がリード。男岩南面の中央ルートです。写真は1本目とほぼ同じ。12:08ころ。


▲SS木さんがフォロウしてきます。最上部のクラックは少し苦労しましたが、問題なく登って来ました。12:11ころ。


▲S子も続きます。昔に比べると、多分筋力が相当落ちたのでしょう。写真のあたりで随分苦労していました。左下に僕の足が写っています。運動靴はムーンスターのジャガーです。12:25ころ。


▲再びSS木さんの懸垂下降。12:36ころ。


▲S子も懸垂下降しますが、要領が少し悪くなっていますね。手がエイト環に近づき過ぎています。12:41ころ。

【3本目】3級-


▲女岩に移動しました。女岩南面のいちばん易しいルートです。僕がリードして、中間でSS木さんがフォロウして来ました。13:12ころ。

【4本目】3級-


▲いよいよSS木さんがリードする番です。4本目とは言っても、3本目と同じルートです。フォロウでは急いで登っているような感じもありましたけれど、リードでは慎重に時間をかけて登っていました。13:21ころ。


▲僕が中間でフォロウし、ラストはS子が登りました。13:47ころ。


▲僕はまた女岩の上へ向かいました。SS木さんの確保の様子です。エイト環を使ってボディービレーしています。ザイルを折り返しているヌンチャクやエイト環への体重の預け方が上手くないので、エイト環がブラブラと動いています。セルフビレイは2箇所から取っていますが、自分の身を置く位置をもう少し左下へ、立つよりもむしろ座った方がいいかと思います。13:48ころ。


▲S子がフォロウしてきました。だんだん調子も出て来たようですね。13:51ころ。

ここでランチタイムの休憩です。

【5本目】3級+


▲昼食後の最初は僕がリードしました。男岩南面の中央ルートですが、下半部は少し右にある凹角から登りました。写真に青いヘルメットがチラリと見えていますが、フォロウして来たSS木さんです。他のクライマーも少し集まって来ましたね。14:58ころ。


▲ラストで幸子も続きます。先ほどまでは今S子(白ヘル)がいるあたりで確保していたのですが、今回はそのずっと上で確保することにしました。先ほどとほぼ同じルートで最上部核心部も登れることが分かっていますから、この位置からでも安心です。懸垂下降を省略して、歩いて下に降りるためにここで確保したのです。15:18ころ。

【6本目】3級


▲男岩南面左端のルートをSS木さんがリードトライ! まだ、プロテクションを取る位置とか、ハーケンを見落としたりとかはありますが、だんだん慣れていくことでしょう。15:35ころ。


▲最上部は左側へ回り込みます。体二つ分くらい右を直上すると、3級+になるのでしょうか? でも、ガバばかりですから、やっぱり3級かな? 最後の少しハングしている下にプロテクションを取っています。最初はヌンチャクひとつで取ろうとしましたが、二つつなげるように指示。その理由も理解できたようです。15:42ころ。

僕だけがフォロウしました。S子はパス。

【7本目】3級+


▲最後は男岩南面中央ルートです。2本目に登ったのと同じルート。スムースにSS木さんがリードして行きます。16:12ころ。


▲最上部の核心部。ここも問題なく越えて行きました。16:14ころ。


▲SS木さんの確保の様子。折返しのヌンチャクとエイト環の力のかかり具合は最初よりずっと良くなっています。ただ、周囲にたくさんボルトがあるのに、折返し用ヌンチャクとメインザイルによるセルフビレイを同じボルトから取っていました。さらには、この写真ではSS木さんの背中側でセルフビレイを取った方がいいのですが、90°ずれています。
まあ、こういうことは経験を積む中で少しずつ改善されていくので、基本的な安全確保さえできていれば、今のところは大丈夫だと思います。16:23ころ。


▲最後ですからS子もフォロウしてきました。16:25ころ。

今日はこれで終了。


▲僕たちが帰る準備を整えたころには、日和田の岩場には僕たち以外誰もいなくなっていました。16:56ころ。

『しょうへい』に行き、3人で打ち上げ。
いろいろと気遣いをしてくれるSS木さんには本当に感謝です。
早く、岩登りの基本をマスターして、4級+のリードを目指して欲しいと思います。


T口さんはクライミングのコツを少し掴んだような、I城さんはリードシステムをしっかりと理解。日和田の岩トレは充実しました

2016年12月20日 | 岩登りトレーニング

2016/12/13  今日も先週に引き続き平日の日和田岩トレです。
途中、高麗川で午前中の陽光に輝いたカワセミを目撃できましたから、何かいいことが起きそうな幸せな気分です。岩場に到着すると、先週よりは人が少ない。やっぱり平日だからこうでなくちゃね。

今日はI城さん中心の練習をする予定です。T口さんにメニューを任せ、リードと確保も二人でしてもらいます。僕は二人に連れてきてもらったお客さん役。

【1本目】3級


▲今日の1本目ですから、T口さんがリードして1ヶ月ぶりの岩の感触をI城さんに思い出してもらおうと思っていたら、T口さん、いきなりI城さんにリードの指令。なかなかスパルタ教官ですね。
1本目は男岩南面のその隣りの傾斜の緩い斜面。I城さんはスムースにリードします。9:48ころ。


▲I城さんは終了点に着きました。確保しているのはT口さんです。9:51ころ。


▲僕が中間で登り、ラストはT口さん。全員が登ると、懸垂下降で下ります。10:11ころ。

【2本目】3級


▲続いて、男岩南面、中央の凹角から右端に登るルートです。I城さん、これもスムースにリード。10:27ころ。


▲最上部は右端に抜けました。曇りの予報でしたのに、青空が広がっています。10:32ころ。


▲飛行機雲が3筋。大気中の湿度は高いようですね。10:46ころ。


▲ATCで確保するI城さん。右手に力が入り過ぎているせいなのか、ATCがブラブラしていました。10:51ころ。

【3本目】4級


▲どんどんI城さんのリードです。今度は男岩南面右端のカンテルート。この写真のあたりが核心部です。11:19ころ。


▲カンテをいちばん上まで登って行きました。11:21ころ。


▲何もアドバイスはしていないのですが、今度はATCが安定しています。11:32ころ。

【4本目】4級


▲男岩南面左端のフェースをT口さんがリードしました。出だしのフェースは4級+に近いと思います。今T口さんが立っている場所よりも体ひとつ左を登って欲しい感じがします。11:51ころ。


▲上部も出来る限り左端を。11:56ころ。


▲T口さんの懸垂下降。天気予報が外れて、まだ青空です。風もなくて暖かいですね。12:19ころ。

【5本目】3級+


▲I城さんが今日4本目のリードにトライです。男岩南面中央の上部のクラックを抜けるルート。とてもスピーディーなリードなので、3人で登っていても昼食前に5本目を登ることが出来ました。12:27ころ。


▲真下からカメラアングルを煽るように撮ってみました。12:28ころ。


▲上部クラックを抜けるところです。一般的にはこの部分は4級となっています。多分、4級が正しいのでしょう。でも、何度も登っているせいか、僕には3級+くらいにしか感じられません。12:31ころ。


▲風もなくて、まだ陽も差していますから、とってもポカポカと暖かい! 僕は少し岩の上で横になって日向ぼっこしています。I城さんは確保をし、T口さんが登って来ました。12:42ころ。

終了後、昼食にしました。

【6本目】5級-


▲男岩西面の右端。カンテに近い部分の前傾フェースです。先週登ったルートよりも少しだけさらに右です。T口さんがリード。なかなか挑戦的ですね。13:36ころ。

僕も続いてフォロウしましたけれど、何故かバランスを崩して、1回ザイルにぶら下がってしまいました。


▲僕がいつも通り2番目に登りましたが、すぐに岩場を回って降りて来ました。I城さんの登りを見たいと思ったからです。でも、彼は僕が拍子抜けするほどほとんど問題なく登ってしまいました。14:02ころ。


▲本当は今彼がいる場所のすぐ右の小ハングをダイレクトに越えて欲しかったのですが、左に逃げましたね。14:05ころ。

【7本目】4級+


▲先週、T口さんが初リードした男岩西面のクラックルートです。出だしの1本目のピンにヌンチャクを掛けるところです。14:25ころ。


▲下の核心部をもう少しで通過です。14:25ころ。


▲上部の核心部に迫って来ました。14:31ころ。


▲先週よりも安定した体勢で登っていました。14:32ころ。


▲僕も登り、続いてI城さん。下部核心部は簡単に登って来ます。上部も容易に突破するか? 14:47ころ。


▲1回ぶら下がったでしょうか。腕の力がなくなっていると、言っていました。でも、最後には登って行きました。14:53ころ。

【最後に】5.9


▲男岩西面の松の木ハングにトライしてみました。まずはT口さん。写真は耐えられずに落ちる瞬間。15:38ころ。


▲I城さんも初めてチャレンジしています。松の木ハングの下に立って、見上げるI城さん。実際に登って見上げる松の木ハングは圧倒的にハングしています。15:43ころ。


▲I城さんはハングの最初のホールドを掴むところまででした。かなり腕がパンプアップしているのでしょう。15:44ころ。

僕もトライしました。何故だか、今シーズン、回を重ねるたびに下手になって行ってるように感じてしまいます。松の木ハングでは2回ぶら下がり、その上部では1回はザイルに体重を預けてしまいました。ノーテンションでなぜ登れないのでしょう? 腕の筋肉の持久力が弱いことや体幹が弱いことなど、原因は明確なのですが。


▲最後にもう一度、T口さんがトライ。2番目のホールドを両手で掴むところまで来ました。16:06ころ。

今日も日和田最後のパーティーは僕たちでした。全部で8本のルートを登りました。もう1本どこか登ったような気がするのですが、写真にも写っていません。まあ、3人で8本なら頑張ったと思います。
降りて来て、馴染みの『しょうへい』に来ました。毎度、5時にならないと店が開く雰囲気が欠片もありません。I城さんがスマホで調べてみると、火曜日が定休日のようです。
仕方ありませんから、電車で途中下車して飯能へ。T口さんは都合があって今日はこのまま帰ります。僕とI城さん、二人で先週と同じ店に入りました。席も同じでした。何を語りあったか内容は忘れてしまいましたけれど、I城さんと楽しい会話の時を長く持つことが出来ました。とても真面目で固そうな雰囲気すら漂わせている方ですから、話しが弾むかどうか不安があったのですが、杞憂でした。結局、その居酒屋さんに長く居すぎて、帰りがちょっと遅くなってしまいました。
家に帰ると、S子が怒っています。「もっと早く帰りなさい」と叱られました。僕は日和田からは家が比較的近いのでいい(それでも良くない?)のですが、I城さんは遠いので、彼のことも考えてあげなさい、と叱られたのです。酔って、気分も良くなりますから、同じパターンの失敗は繰り返してしまいますよね。そうならないように気は遣っているつもりなのですが、まあ楽しい失敗ですからね。