2017/1/22 熊本から戻って来てから初めての土日の休み。どこへ行こうかとあれこれ考えていたのですが、S子が一週間前くらいから「腰が痛い」だの「足が痛い」だのと言っていましたから、すでに治って大丈夫な様子とは言え、山歩きではなくて久し振りの岩トレをすることにしました。
YYDのSS木さんも加わって、3人で相変わらずですが、日和田へと出かけることに。
メンバーも3人だけですし、「猛烈にトレーニングしまくるぞ!」と言ったムードでもありません。それに、ここのところの寒波で朝の冷え込みは半端じゃあありませんから、いつもより1時間遅く日和田へは到着しました。
▲男岩が視界に入って来るとビックリ! 人の姿が見えません。いつもなら、ザイルが簾のようにぶら下がっていて可笑しくないのに! 近づくと、男岩西面に一人、女岩西面にも何人かいます。いずれもフリークライマーのようで、いつもなら2、3パーティーは必ずいる、初心者講習会やら、中高年グループがまったくいません。これなら今日は僕たちが易しいルートを独占使用可能です! 10:17ころ。
【1本目】3級
▲SS木さんも岩トレは久し振りですから、まずはウォーミングアップが必要です。僕が男岩南面左端の易しいルートをリードしました。写真は岩場上部でのフォロワー確保システム。左のふたつは僕自身のセルフビレイ用。右のひとつがフォロワー確保のための折返しです。10:56ころ。
▲SS木さんが中間でプロテクションを回収しながら登って来ます。まだまだ岩が冷たくて、手のひらを口元で息を吹きかけながら登って来ているようです。10:58ころ。
▲S子もラストで登って来ました。最下部で少々時間がかかっていましたから、ますます手がかじかんだことでしょう。11:23ころ。
▲SS木さんの懸垂下降。もう安心して見ていられますね。11:35ころ。
【2本目】3級+
1本目のSS木さんの登る様子を見て、もう少し慣れてからリード練習をした方がよさそうでした。
と言うわけで・・・・
▲続いても僕がリード。男岩南面の中央ルートです。写真は1本目とほぼ同じ。12:08ころ。
▲SS木さんがフォロウしてきます。最上部のクラックは少し苦労しましたが、問題なく登って来ました。12:11ころ。
▲S子も続きます。昔に比べると、多分筋力が相当落ちたのでしょう。写真のあたりで随分苦労していました。左下に僕の足が写っています。運動靴はムーンスターのジャガーです。12:25ころ。
▲再びSS木さんの懸垂下降。12:36ころ。
▲S子も懸垂下降しますが、要領が少し悪くなっていますね。手がエイト環に近づき過ぎています。12:41ころ。
【3本目】3級-
▲女岩に移動しました。女岩南面のいちばん易しいルートです。僕がリードして、中間でSS木さんがフォロウして来ました。13:12ころ。
【4本目】3級-
▲いよいよSS木さんがリードする番です。4本目とは言っても、3本目と同じルートです。フォロウでは急いで登っているような感じもありましたけれど、リードでは慎重に時間をかけて登っていました。13:21ころ。
▲僕が中間でフォロウし、ラストはS子が登りました。13:47ころ。
▲僕はまた女岩の上へ向かいました。SS木さんの確保の様子です。エイト環を使ってボディービレーしています。ザイルを折り返しているヌンチャクやエイト環への体重の預け方が上手くないので、エイト環がブラブラと動いています。セルフビレイは2箇所から取っていますが、自分の身を置く位置をもう少し左下へ、立つよりもむしろ座った方がいいかと思います。13:48ころ。
▲S子がフォロウしてきました。だんだん調子も出て来たようですね。13:51ころ。
ここでランチタイムの休憩です。
【5本目】3級+
▲昼食後の最初は僕がリードしました。男岩南面の中央ルートですが、下半部は少し右にある凹角から登りました。写真に青いヘルメットがチラリと見えていますが、フォロウして来たSS木さんです。他のクライマーも少し集まって来ましたね。14:58ころ。
▲ラストで幸子も続きます。先ほどまでは今S子(白ヘル)がいるあたりで確保していたのですが、今回はそのずっと上で確保することにしました。先ほどとほぼ同じルートで最上部核心部も登れることが分かっていますから、この位置からでも安心です。懸垂下降を省略して、歩いて下に降りるためにここで確保したのです。15:18ころ。
【6本目】3級
▲男岩南面左端のルートをSS木さんがリードトライ! まだ、プロテクションを取る位置とか、ハーケンを見落としたりとかはありますが、だんだん慣れていくことでしょう。15:35ころ。
▲最上部は左側へ回り込みます。体二つ分くらい右を直上すると、3級+になるのでしょうか? でも、ガバばかりですから、やっぱり3級かな? 最後の少しハングしている下にプロテクションを取っています。最初はヌンチャクひとつで取ろうとしましたが、二つつなげるように指示。その理由も理解できたようです。15:42ころ。
僕だけがフォロウしました。S子はパス。
【7本目】3級+
▲最後は男岩南面中央ルートです。2本目に登ったのと同じルート。スムースにSS木さんがリードして行きます。16:12ころ。
▲最上部の核心部。ここも問題なく越えて行きました。16:14ころ。
▲SS木さんの確保の様子。折返しのヌンチャクとエイト環の力のかかり具合は最初よりずっと良くなっています。ただ、周囲にたくさんボルトがあるのに、折返し用ヌンチャクとメインザイルによるセルフビレイを同じボルトから取っていました。さらには、この写真ではSS木さんの背中側でセルフビレイを取った方がいいのですが、90°ずれています。
まあ、こういうことは経験を積む中で少しずつ改善されていくので、基本的な安全確保さえできていれば、今のところは大丈夫だと思います。16:23ころ。
▲最後ですからS子もフォロウしてきました。16:25ころ。
今日はこれで終了。
▲僕たちが帰る準備を整えたころには、日和田の岩場には僕たち以外誰もいなくなっていました。16:56ころ。
『しょうへい』に行き、3人で打ち上げ。
いろいろと気遣いをしてくれるSS木さんには本当に感謝です。
早く、岩登りの基本をマスターして、4級+のリードを目指して欲しいと思います。