575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初句会の結果です。   遅足

2020年01月24日 | Weblog
題詠、自由題、ご覧のような結果となりました。

題詠「寒夜」
①人肌の 風ぞ彷徨う 寒夜かな(殿)紅
②車椅子毛布に巻かれゆく寒夜(等)能登・結宇・遅足・静荷・亜子・郁子・麗子
③憧るる 紅き囲炉裡<いろり>の寒夜かな(紅)殿
④夫の息聞いて安堵の寒夜かな(郁子)能登・結宇・晴代・亜子
⑤被災地にそそぐ月光寒夜かな(麗子)
⑥警策の肩に予感の寒夜かな(能登)等・殿・紅・佐保子
⑦終活の話題の尽きぬ卓寒夜(千香子)狗子・静荷
⑧胃カメラの画像じっくり寒夜半(晴代)
⑨寒夜20ワットに揺れる天井(結宇)遅足・晴代・狗子・郁子
⑩雨戸繰る音八方へ寒夜かな(静荷)等・佐保子・晴代・すみ・亜子・郁子・麗子
⑪寒夜なりカーテンよせて星二つ(佐保子)殿・紅
⑫自画像の瞳のなかの寒夜の灯(遅足)竹葉・佐保子・千香子
⑬足裏に老いしのびよる寒夜かな(亜子)能登・結宇・等・遅足・幸泉・千香子・亜子
⑭澄みわたる寒夜の明かり月のみぞ(幸泉)竹葉・狗子
⑮気掛かりは灯油の残り寒夜かな(すみ)幸泉・千香子・静荷
⑯万物の動きひそめる寒夜かな(狗子)竹葉・幸泉・すみ・麗子
⑰寒夜明け枯れシモバシラ小滝立つ(竹葉)

自由題
①かんかんと薬缶喜ぶ寒夜かな(遅足)竹葉・等・殿・晴代・亜子・麗子
②伊勝社の門松簡素千年寿(ちとせほ)ぐ(佐保子)遅足・静荷
③按摩の笛地に這い響く寒夜かな(静荷)等・亜子
④邪鬼悪鬼諾(ダク)という端(ハナ)年の明け(結宇)竹葉
⑤小走りの横断なんと嫁が君(亜子)晴代・狗子・郁子
⑥束ねられ枯菊淡く色のあり(晴代)竹葉・佐保子・狗子・幸泉・静荷・すみ・亜子・郁子
⑦少年のしたり顔して年賀かな(狗子)能登・佐保子・遅足
⑧恋みくじ結び方問ふ野球帽(千香子)能登・結宇・等・紅・すみ・麗子
⑨凍し月先客多し赤提灯(能登)結宇・晴代・千香子・すみ
⑩オリオンの赤き最期の瞬きか(麗子)殿・紅・狗子・郁子
⑪なつかしき賞状照らす初明り(郁子)静荷
⑫初弘法善男善女てふ澱み(等)遅足・幸泉
⑬房総の 長き寒夜に 二度寝せし(紅)結宇・殿
⑭虎落笛 息衝く調べ ニ短調(殿)能登・紅
⑮小豆粥甘辛変えて食進む(すみ)佐保子・幸泉
⑯天を射る冬芽突き上ぐ枯れケヤキ(竹葉)千香子
⑰雲降りて冬の保津峡静かなり(幸泉)千香子・麗子

次回は2月19日(水)午後1時20分 愛知芸術文化センター
題詠は「春隣」です。
コメント
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