575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

澄みわたる 寒夜の明かり 月のみぞ   幸泉

2020年01月28日 | Weblog


寒夜と月。その澄み渡った様子を詠んだ句。
季語2つに挑戦の句ですね。

2つあっても軽重をつけて使えばOKと考えます。
この句は、寒夜の明かり月のみぞ、と月に比重があるようです。
題詠は寒夜ですから、出来たら

  澄みわたる月のひかりの寒夜かな

のほうが良いと思いますが、それはどちらでもかまいません。

そこで殿様からの提案がありました。

 「玲瓏な 闇の声聴く 寒夜かな」

玲瓏<れいろう> 冷たく美しい音のこと。
良い句ですが、改作になってしまいます。

 玲瓏な月の声聞く寒夜かな

これなら季重なりは避けられますが。
ちょっといい句かな?         遅足
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1 コメント

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添削ありがとうございます。 (殿)
2020-01-28 10:03:32
「玲瓏な 月の声聞く 寒夜かな」添削ありがとうございます。季語の比重の多寡がわからず季重なりも怖く「闇」としました。「聞く」は受動。「聴く」は能動。この是非も難解。
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