575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初弘法善男善女てふ澱み  等

2020年01月28日 | Weblog

 
「てふ」の意味が分かりにくいかも。
てふは「と言ふ」の意で、
善男善女という澱み、という意味になります。
という、なら3音。てふ、なら2音です。

1月21日は弘法大師の命日に当たる「初弘法」。
京都の東寺の境内には骨董、特産品、植木(園芸)
など露店が軒を並べます。
朝からたくさんの人出で、賑わいをみせます。
その善男善女を澱みと。

澱み。辞書によれば
①水や空気などが流れずにたまっていること。
②底に沈んでたまること。どんより濁ること。
③物事が順調に進まないこと。
たしかに混雑で動けません。澱んでいます。

もうひとつ。人間そのものが澱んだ存在なのでは?
という考え方が込められているようにも。遅足
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2 コメント

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Unknown (麗子)
2020-01-27 12:13:23
両親が元気な頃、よく二人で東寺の骨董市出かけていました。
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弘法も 護摩に烟るや 初大師 (殿)
2020-01-28 06:08:49
「参拝者という澱み」意味深長といった感。解釈ありがとうございます。ところで、関西の東寺は「初弘法」。しかし関東では「初大師」と呼称します。川崎大師、西新井大師、観福寺の3つが有名。関東バージョンで詠んでみます。「弘法も 護摩に烟るや 初大師」
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