575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

日記買う 少女の指や 何ぞ書く  殿

2020年01月19日 | Weblog


少女の指の美しさにひきつけられた句。
官能的ですね。
日本の文学は日記から始まったともいわれています。
日記を書いていたのは女性たちです。

その伝統は今も。
日記を買っていった指から生まれるのは?
デジタル時代。どんな日記が書かれているのかな?
新しい文芸は生まれるのでしょうか?遅足

        

ドラゴンズの高木守道さんがお亡くなりになりました。
まだ78歳。現役時代にお世話になりました。
紳士でした。
私が野球に詳しかったらもっと深いお話ができたのに・・・。
ご冥福をお祈りいたします。


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石蕗の花昼より夜道ひきよせる  晴代

2020年01月17日 | Weblog


石蕗の花は明るい黄色です。でも日陰に咲いています。
それを夜道ひきよせる、と捉えました。
夕方ちかくなると、そこだけ早く夜がきたようです。

昼より、が少し説明的かもしれません。

 石蕗の花〇〇〇夜道をひきよせる

3文字を使ってあなたの夜道をさがしてください。遅足

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令和の歌会始  麗

2020年01月16日 | Weblog
先ほどテレビで今年の皇居での歌会始を見ました。
今年のお題は「望」。ここ数年私も応募していたのですが、今回は知らぬ間に締め切りを過ぎていました。

最年少、17歳。高校3年生の歌。

 助手席で進路希望を話す時母は静かにラジオを消した

いいですね~。瑞々しい感性です。制服姿で歌会始に出席。車内の様子が目に浮かびます。明後日はセンター試験。ぜひともがんばって実力を発揮できますように。

私が好きだった歌は、山形県の校長先生の歌。

 それぞれに月傾けて子どもらは墨くろぐろと「望」の字を書く

最初「月傾けて」とは?と思いましたが、「望」の字の中に「月」がいました!!
子どもたちのそれぞれの傾きがほほえましく見えるようでした。

歌会始で新年の祝賀行事は終わるそうです。私たちの初句会は来週ですね。
そろそろ作らないといけません。お題は
「寒夜」です。





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春寒の 潜む文読む 紀尾井坂 <殿>

2020年01月16日 | Weblog


紀尾井坂。
千代田区の清水谷から喰違見附までのゆるやかな坂。
紀州徳川家、尾張徳川家、井伊彦根家。
3つの藩邸の頭文字からつけられた呼称。
紀尾井坂下の清水公園<大久保利通邸跡>で手紙を開きます。
時候の挨拶から結びまで春の寒さが潜んでいる感。
ちなみに紀尾井坂は八重桜の名所。
桜の季節を待つ陽光に包まれる午後。
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蝶の医師水を掘り出し銃撃死  千香子

2020年01月15日 | Weblog

蝶にあこがれてアフガンへ渡った医師。中村哲先生。
80年代からアフガニスタンで医療支援に関わってきました。
命を救うには飲料水と灌漑用水が必要と気づき、
日本と現地の土木技術を活かした灌漑事業に取り組みました。
現地の人々の信頼を得て灌漑事業は成功。
その功績によりアフガンの勲章を授与されました。
ところが、昨年、銃撃に遭い命を落とされてしまいました。
残念です。

俳句はわずか17文字。
これだけの内容を盛り込むことは出来ません。
蝶の医師、という素晴らしい言葉を生かすと・・・

  アフガンに水追い求めたり蝶の医師

でもこれでは賞味期限が短すぎますね。遅足
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片栗や 三百日の 眠り覚め <殿>

2020年01月15日 | Weblog



片栗 <かたくり> 別名「春の妖精」<スプリング・エフェメラル>
カタクリが地表に姿を表しているのは春先の60日ほど。
つまり300日間は土の中で休眠状態。
ちなみに、すぐに姿が消えるため妖精<エフェメラル>という名が、
ついたといわれています。
しかしその寿命は約50年。
春の妖精はよく眠り長寿のようです。
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初句会近づく  遅足

2020年01月13日 | Weblog


今年最初の句会は22日。題詠は「寒夜」です。
寒さが厳しい夜。冬の夜。
こんな句をみつけました。

  寒夜まだピアノ弾く娘と妻起きて  伊東宏晃

  寒夜みどり児と眼を瞶めあふ  瀧春一

  寒夜読む母が折りたる頁を過ぎ  橋本美代子

  亡き犬もまじる寒夜の遠吠えは  馬場移公子

  戦さあり寒夜無人のエレベーター  対馬康子

夜中に1,2回はおしっこに起きます。まだ極端に寒い夜はありません。
このまま暖かい冬が続いてくれると・・・
これって句になるかな?
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一枚の木の葉になって待っている    遅足

2020年01月13日 | Weblog


目覚る直前、ふっと自分が木の葉になったような気がしました。
ちょっと高い処から下を見て・・・
なにかを待っているようです。
何を?
風をそれとも?

 一枚の木の葉になって待っている 風をそれとも・・・

この日は八事日赤病院病院へ。休み明けで超満員。
さすがに疲れました。元気でなかったら通えません。
いつまで元気な病人でいられるのでしょう。
今朝は奥さんが出かけました。

                   遅足

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陽光を 見つめ消えゆく 雪だるま <殿>

2020年01月13日 | Weblog


今冬はあたたかい日々が続きます。
しかし、雪不足。
やはり、地球温暖化が原因なのでしょうか。
さらに、スキー人口の減少でスキー場は窮地とのニュース。
人口といえば、100年後に存続している日本の自治体は5つとか。
私たちは、陽光を見つめ消えゆく雪だるまなのかもしれません。
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街中なれど空地いつしか芒原  静荷

2020年01月12日 | Weblog


バブルがはじけてからでしょうか。
町内のあちこちに空地が目立つようになったのは。
さらに時が経ちました。
いまは空き家や更地はとくにめずらしくありません。

更地には、最初はセイタカアワダチソウが繁殖。
芒を滅ぼす外来種と騒がれました。
さらに時が過ぎ、アワダチソウが少なくなり芒原が復活。
自然には自然の摂理があるようです。

散歩から生まれた一句です。
街中なれど、は少し理屈が先行している気もします。

  街中に空地いつしか芒原

でどうでしょう?遅足
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蝋梅や 友の背かなた 声ぞ聴く <殿>

2020年01月12日 | Weblog


蝋梅は強く甘い香り。
蝋梅を教えてくれた友は海外へ移住。

去ってゆく友の背。
友の声が聴こえます。
そんな心の風景。
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冬ざるるまん丸の鳩寄り添いて  能登

2020年01月11日 | Weblog


殿様の感想です。

鳥が丸くなるのは羽毛を膨らませ熱を蓄えるためと
いわれています。中七の「まん丸」。
俳句の真ん中にちょこんと留まっている印象。字面お見事!!

鳩は平和の象徴とされています。
ギリシャ神話では愛と美の女神。
キリスト教では、ノアの箱舟にオリーブの葉を咥え陸地の
存在をノアに教えたのが鳩。
ところが、日本では平和と真逆の軍神。
武家の家紋の鳩は八幡神<軍神>の使いといわれています。
作者は、鳩を欧米目線でやさしく詠んだようです。

         

なるほど。鳩は軍神八幡大菩薩の使いとされた鳥だったんですね。
それで八幡様を信仰する武士に好まれ、
家紋などにも使われてきわけですか。遅足


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街の灯の前世のごとき寒夜かな   遅足

2020年01月10日 | Weblog


このところ体調不良。
愚足さんら亡き友が思い出されます。
とくに寒夜に目覚めると、しばらく瞑想に。
街の灯が幻のようです。

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遅くなりました。  麗子

2020年01月09日 | Weblog
575の会の皆様、明けましておめでとうございます。
新年早々ぎっくり腰となり、またパソコンを新しくしたことで更新が大幅に遅れてしまいました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

4日に針綱神社でおみくじを引きました。運勢は小吉でしたが、今年の一文字は「活」とありました。
「周囲の人を活かすことで自分も成長していける。何事も本分を守りぬくことです」とのこと。
字のごとく、活き活きと生活できればいいのですが、いきなりのぎっくり腰でやられました。
ようやく痛みも落ち着き日常生活を営めるようになりました。
今年もこんな感じでお騒がせすることと思いますがどうぞおつきあいくださいませ。

         寝返りを打てず寒夜の痛みかな  麗
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小寒に 青き睫毛の 少女待ち <殿>

2020年01月08日 | Weblog


青き睫毛の少女。
鈍<にび>色の街で誰かを待っています。
南新宿での1コマ。

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