575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

12月句会の投句が集まりました。    遅足

2014年12月17日 | Weblog
霜句会の句が集りました。
なかなかバレエテイゆたかです。

題詠「霜」
①点描のように霜おく葉叢かな
②霜降りる歩幅を決めてボアブーツ
③踏むごとに靴底厚く霜柱
④悪僧の御所へ急ぐや霜の坂
⑤小走りに朝刊の来る霜の音
⑥爪を切る音のさびしき霜夜かな
⑦私が生むなら霜のような猫
⑧霜万朶光万朶の月の夜
⑨霜柱地下にガラスの城ありや
⑩サクサクとただサクサクと霜柱
⑪霜を踏む足袋に穴あり托鉢僧
⑫霜柱北の大地を持ち上げる

    
自由題  
①情けにも濃淡ありて散紅葉
②行く年や平和を祈り鐘を聴く
③銀杏葉の地に賑わいて空さみし
④戦争の眼鏡の玉を見る裸眼
⑤はなびらを霜の土より拾ひけり
⑥櫛の歯がまた一つ欠け年の暮れ
⑦落雁の石山降りる散華かな
⑧「できたよ」と大声鍋の湯気とたち
⑨空襲で焼かれた日だと父話す
⑩小春日やむきゆらめきつ飛行船
⑪平和とは考えあぐね柚子湯する
⑫師走選国を亡ぼす無関心

         名古屋のち

応答の一日一句

   早足でいく半コートならばこそ   孝

   すれ違ふコートの肩の疲れかな   亜子

冬の台風のような日。北国は大変。気を付けて下さい。




    
コメント
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