575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

野に楠の大樹を残し村時雨     遅足

2014-12-12 19:44:16 | Weblog
今日、弟と鈴鹿市若松にある大黒屋光大夫記念館に。
まず桑名で昼食。歌行燈の蛤うどんを。
地元、伊勢湾でとれた蛤が4個入って1200円。
おいしかったです。

光大夫は江戸時代の船頭。今日でいえば大型貨物船の船長。
神昌丸で江戸に向かう途中、遭難。千島列島に漂着。
そこからロシアの首都ペテルスブルグへ。エカテリーナ女王にも謁見。
10年後に帰国したのは、17人のうち、光大夫を含めて3人のみ。
貴重な海外情報を提供しましたが、幕府の監視下に一生を終えました。

記念館はこじんまりとした綺麗な建物。
玄関で光大夫の像が出迎えてくれました。
江戸時代に漂流した日本人、漂着した外国人の展示が。
思ったより多くの漂流民があったとのことです。

光大夫が江戸に向かって白子湊を出発したは12月。ちょうど今頃です。
折から鈴鹿颪にのって時雨が・・・
記念館からの帰り、近くに、長太(なご)の大楠と呼ばれる大樹が。
ぽつんと畑の真ん中に立っていました。
嵐のなかでも、自らを見失うことになかった光大夫のように。

村時雨とは、村に降る時雨ではなく、斑に降る時雨のことです。

              

応答の一日一句

  年賀状書きし友より訃の知らせ     孝

  はらかずも形見となりし年賀状     亜子

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