徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと 熱海日乗(平成30年1月16日、火曜日、晴れ)

2018年01月17日 | 日記
       午前中、ベランダの横に張り出して来た夾竹桃の枝を切った。
       去年も剪定してのだが、伸びて先日の強い風に大きく揺れた。
       根から倒されたら大変なので、今日、切り落とした。

     図書館に歩いて行った。
     お昼近くまで図書館で過ごし、買い物をして坂道を戻って来た。
        
        今日は天気もよく風もないので工事中の作業員の人はお昼休みに
        路上で昼寝をしていた。
        道路の下を温泉の排水が流れているので排水溝の上は「床暖房」だ。
        いいな~~~~~。

    夕方、テレビを観ていたら第158回芥川賞と直木賞の発表があった。
    別に取り立てて興味はないが、今回の受賞作は興味を誘われた。
    
    石井遊佳 『百年泥』
    若竹千沙子 『おらおらでひとりいぐも』

    石井遊佳(敬称略)は現在インドのチェンナイ在住し日本語を教えているそうだ。
    これも興味がある作品だが、
    『おらおらでひとりいぐも』は題名を見ただけでピンと来た。
    ワタシの故郷(遠野、釜石)の方言ではないか!
    案の定、午後6時の民放ニュースで作家は岩手県遠野市で生まれと紹介して
    題名を「おらおら」をまるで指示代名詞のようなというか景気づけの
    「オラオラ!」のように発音していた。
    文章を切るならば、
        おら、おらで、ひとり、いぐも と発声するのが正しい。
    まあ、方言を正しく発音・発声しろと知らない人に言ってもしょうがないけどね。

    この「おら」は一人称の「おら」(俺、私)という意味だ。
    だから、「おらおらでひとりいぐも」という意味は
        「私は私でひとりで行きます」という意味なのだ。
    例えば、こんな使い方だ
       「おれだじ東京にいぐども、おめ~もいぐが?」
       (我々は東京に行くけれどお前も一緒に行くか?)
       「いがね、おら、おらで、ひとりいぐも」
       (行かない。俺は俺で一人で行くから)

    ひとり旅が好きなワタシにはこの「おら、おらで、ひとりいぐも」は
    常套フレーズだ。

    午後7時のNHKニュースでは
       「ひとりいぐも」の「ぐ」を鼻濁音で発音していた。
       NHKのアナウンサー発音では
       語中のガ行は鼻濁音で発音することが原則なのだ。
       例外は外国語の発音だそうだ。
       日本銀行なども語中にガ行があるが
       この場合は濁音で発音しているのだそうだ。
       我ら(急に強く出る。笑い)のところでは
       ガ行は語頭であろうが語中であろうが濁音なのだ!(笑)

    直木賞も我が岩手(急にまた勢いづいて!笑)の賢治さんの父を題材にした
    『銀河鉄道の父』門井慶喜が受賞したので
    今年はこの三作品を読んでみたいと思う。

    今日は酒は飲まなかった!

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