写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

定数削減と政党助成金を考えるー渓谷の冬ー

2012年01月21日 | 写真
手取川を遡り石川県の白山登山口に当たる白峰地区では支流の堰堤を流れ落ちる水が薄く凍りその上に雪が積もっていました。確かに寒くて暮しには大変なこともありますが、美しい雪景色が広がっています。
汚れのない美しい自然の姿に比べていまの民主党や自民党の言う吾が身を削っての政治改革と称して企んでいる議員定数削減の狙いは国会を財界の意向に忠実な議員でかため、議員一人当たりの政党交付金の取り分も多くなるという汚れた狙いが見え見えです。
いま民主党が出そうとしている定数の80削減で節減される金額は年間56億円ですが、日本共産党だけが憲法違反だとして廃止を主張し、申請を拒否している「政党助成金」は年間で民主171億516億円を含めて、自民・公明・社民・みんな・国民新党・新党日本・新党改革・たちあがれ日本など共産党を除いた八党で合計320億円を山分けしています。この金額を議員数にすると実に457人分の諸経費に当たります。本当に吾が身を削るというならば、いま山分けしている政党助成金を廃止すべきなのに、そのことを指摘し廃止を提案しているのは日本共産党だけです。
美しい冬景色を見ていても、うかうかしていてはそんな薄汚い政党や財界の意向を振りまくメディアにだまされるのではないかと心配しなければならないのが残念です。
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思いがけない出会いー映画「愛を読むひと」ー

2012年01月20日 | 写真
あまり期待しないで深夜映画を録画することがよくあります。その多くは一般的にB級と呼ばれるものが多いのですが、ときには思わず画面にのめりこんでしまう映画との出会いがあります。
昨夜放映されたものも番組紹介もなくただ時間枠に作品名の「愛を読む人」と書かれただけの作品はまさにそんな佳作でした。
あらすじは「第二次世界大戦後のドイツ。15歳のミヒャエルは、急病の自分を助けててくれた年上の女性ハンナと知り合う。回復したミヒャエルは、彼女のアパートに通い、いつしか彼女と男女の関係になる。ハンナは本の朗読を頼み、彼はハンナのために『オデュッセイア』『犬を連れた奥さん』『タンタンの冒険旅行』といった作品をつぎつぎと朗読した。だがある日ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまい長い時間ののちミヒャエルは法科習生としてナチスの戦犯の裁判を傍聴し被告席の一つにハンナの姿を見つけたのだが・・・。結論としてはハンナはある理由で本来の罪よりも重い無期懲役という判決を甘んじて受け、その理由を知るミヒャエルもあえてそのことをあかさないままに出獄が出るまでの長い時間が経過します。
最初は少年と女性のラブロマンスを描くものかと思いながら見ているといつしかシリアスなナチス支配下のドイツ社会、そのナチスの戦争犯罪のある側面を明らかにしながら少年と女性の間に流れる長い時間と感情をたんたんと描き見終わるころにようやく題名の「愛を読むひと」原題「The Reader」の意味が分かり、衝撃のハンナの最後も含めてとてもいい映画でした。
今日の写真は河北潟で撮影した美しい水辺の鷹「ミサゴ」です。
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金沢城五十間長屋と菱櫓など

2012年01月19日 | 写真
昨日のブログで公開の「初日の出」を撮影した卯辰山の「見晴らし台」から平成13年に再建された、中央に見える金沢城の五十間長屋と右に見える「菱櫓」、左には「橋爪門続櫓」が輝いて見えます。これらは伝統的な工法を使っての復元建物ということで意味あるものといわれています。私も伝統工法の保存や古い建物の復元には反対するものではありませんが、この石川県や金沢市はバブル崩壊にともなう不況の真っ只中で県や金沢市の財政は苦境に陥り県・市民の暮しが大変な時期にまるでゼネコンのためのようにつぎつぎと続けた大型工事のひとつでありました。そういう意味でこの立派になった金沢城を眺めるたびに複雑な思いが湧きます。
いま金沢市では様々な施策が三年先?に控えた北陸新幹線開業にむけて市民生活より観光客のためのものになっているように思います。そんなこともあわせて市民ぐるみで一度考えてみたい課題でもありますね。
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お待たせしましたー初日の出ー

2012年01月18日 | 写真
金沢の初日の出は毎年遅いのですが今年も1月18日の今日、ようやく雲はありましたが日の出らしい写真が取れました。ちなみに昨年はもっと遅く2月6日に撮影し、当ブログで公開した「幻陽・・・」でした。それに比べれば今年はまだ早いと言うべきかもしれません。。(これは余談ですが太平洋側の地方の人には信じられないことかも知れないほど冬の金沢周辺は好天、晴天が少ないのです。もっともそういう湿度の多い風土がしっとりとした肌の女性達をはぐくみ「加賀美人」という呼称も生まれたのかもしれません。)
ところで今朝はなんとか日の出を見たいと、放射冷却で冷え込む夜明けに兼六園の向かいの小高い山、卯辰山公園から太陽の昇るであろう夜明けの医王山方面にカメラを向けて待ちました。やがて医王山の最高峰奥医王の辺りから薄雲を通して今年初めての日出を見ることが出来ました。大学生らしい四人組みもスマートフォンやデジカメで盛んにシャッターを押していました。
「見事な日の出」とはいえませんが、昨年より半月も早く撮れたのでヨシとしなければ。
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金沢の奥座敷 ー湯涌温泉町茅葺きの里ー

2012年01月17日 | 写真
先日私の住む町内の新年会が金沢市の奥座敷と言われる医王山麓にある湯涌温泉で開かれました。この日は小正月、女正月ともいわれる女性が骨休みをするといわれる日でした。日帰りの温泉宿でしたが参加した私の連れ合いも温泉に浸かりご馳走に舌鼓みし満足のひとときになったようです。金沢の市街地はいまはすっかり雪は溶けて道路は乾いていますが、さすがに湯涌温泉町は積雪が多く小雪が降っていて、私は参加者の入浴時間にカメラを持って温泉街ではなく山里、集落のある地域を歩いてきました。その一角にある[金沢湯涌江戸村]の茅葺き民家も雪の中で風情のある風景をつくりだしていました。
今日は阪神淡路大震災の発生から17年目になります。あの時も政府の無策、地方行政の見かけの復興重視の中で被災者達はいまも町に戻れない人たちや生活の建て直しも出来ず二重ローンなどに苦しめられ続けているという現状が続いています。
10ヶ月前に起こった東日本大震災、原発事故後の政府のとってきた被災者や国民への仕打ちに重なって見え、悲しくなってしまいます。
今日の写真は「雪の中の茅葺き民家」です。この民家のあるゾーンも昨年までは無料で拝見できていたのですがいまは観光施設「金沢湯涌江戸村」の一部として有料になってしまいました。世知辛い世の中ですね。
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写真展[五人の眼]と「田尻池の白鳥」

2012年01月16日 | 写真
日本リアリズム写真集団富山支部主催の写真展[五人の眼]の案内が来ました。会場:富山市民会館の2FギャラリーA 開催期間:1月27(金)~29(日)。
私の所属する日本リアリズム写真集団かなざわ支部とは兄弟関係にあたる写真集団の支部の力作が展示され、毎年見せてもらうたびに刺激を受ける素敵な写真展です。そしてこの写真展と同時に脳裏に浮ぶイメージは夜明けのオオハクチョウです。私はこの写真展会場を訪れる前に富山県で一番多くの白鳥が越冬する夜明けの田尻池を訪れることが良くあり、条件がよければ立山連峰を背にするオオハクチョウの飛翔の姿も見ることがありました。
今日の写真は昨年の朝訪れた田尻池のオオハクチョウの姿です。
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金沢の正月行事 『出初式』

2012年01月15日 | 写真
今日は小正月にあたる15日、金沢の正月行事は今日を中心に各神社でおこなわれる「左義長」(どんど焼ともよばれる)でひとまず終了、正月気分も一掃されます。その金沢の正月行事として1週間前の8日に金沢城公園で実施された各町内を中心にに組織された消防団の合同出初式はその規模と華麗さではピカイチの行事です。ご存知の通り金沢は江戸でも良く知られた「加賀鳶」の発祥の地、いまも加賀鳶の末裔として各消防団ごとに伝えられている「はしご演技」が出初式でいっせいに披露されて金沢市民は寒い中ですがたくさん見物にあつまります。
今日は私の町内の新年会でこれからお出かけです。ブログ更新の時間があまり取れませんので、少し前になりますが09年の合同出初式、とくに「はしご演技」を中心としたアルバムをスライドショーで公開します。お楽しみ下さい。
今日の写真は「用水凍結」です。

デジブック 『出初式ー金沢城公園ー』

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雪と紅色 ーサザンカの花ー

2012年01月14日 | 写真
昨日は蝋梅の「黄色」、今日はサザンカの「紅色」、と鮮やかな色が続きます。サザンカは晩秋の頃から生垣などで見かけていますが、やはりこの紅色は雪のなかでこそ映える色です。雪で白くなった地表を染める鮮やかな紅色、雪が降った朝は素敵な光景を醸し出します。
自然は季節の移ろいの中で美しい色を見せてくれますが、今日の「北陸中日新聞」も「しんぶん赤旗」も[野田改造内閣が発足]として北陸中日は「一体改革へ最強布陣」、赤旗は「消費税増税 定数削減 一体改悪強行の布陣」として報道しています。共産党市田書記局長は「暮し破壊と対決」として国民の立場での消費税の増税、TPPの推進、沖縄辺野古への新基地建設などを食い止めるために国会での論戦を展開すると語っています。ラジオで野田首相の記者会見も聞きましたがマニュフェスとに掲げた「コンクリートから人へ」の政策はすべて投げ捨て自民・公明政権時代への後戻りと、マニュフェスに一字もなかった「消費税の増税、TPP推進」という公約違反を屁理屈で合理化し、やってはならないことを強行しようとする野田どじょう内閣には退陣してもらうほかないようですね。
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色っぽくない“色”の話し ー蝋梅ー

2012年01月13日 | 写真
故郷の讃岐では真冬といわれるこの季節にも菜の花など野や畑には彩りを見ることが出来ますが、雪国といわれる金沢など北陸では雪の季節には野や畑などではサザンカや椿など一部のものを除いて自然の中で“色”を見ることが極めて少なくなります。
カメラを手にしていると無性に自然の中に息づく色彩を見たくなるときがあります。
今日はそんな思いが募ってきて陽が射し込んで来たホンの少しの間、自宅周辺をカメラ散歩をしてきました。目当ては例年早くから黄色い花をつける民家の庭の蝋梅の花です。庭の見えるところまで来ると狙い通り黄色い色があります。喜んで近づいて見るとなんだか小粒です。よくよく見るとまだ蕾で花として咲いていません。それでもなんだか「春」と出会ったような気がしてその黄色い“色”を撮影させていただきました。その家の主からは「もう少しで咲きますからまた撮影に来てください」とのあいさつでした。そのときはもう少し花らしくなった黄色い花を公開しましょう。
写真はまだ色っぽくない「蝋梅の蕾」です。
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ー手取峡谷雪景色ー たくさんのご訪問有難うございます

2012年01月12日 | 写真
まず訪問いただいた沢山の方にお礼です。昨日で累積アクセス数24万を越えました有難うございます。私の日々の思いを伝える写真や文章を見ていただければとブログを開設しましたが当初は思っても見なかったたくさんの方たちにご訪問頂きありがたく思っています。
華やかさもない写真や特別なヒラメキや問題提起もない日常の暮しの中で紡ぎ出している文章で構成しているブログ「写真師の新カメラ日記」ですが今後ともよろしくお願いいたします。なおこのブログは写真師の管理するホームページ[ぎゃらりーたちばな]に付属しています。リンク設定などはそちらにお願いいたします。
今日の写真は白山を源流として扇状地としての加賀平野を潤し日本海に注ぎこむ石川県を代表する手取川の上流域にある手取峡谷の冬景色です。風景としてみるには美しい景色ですがこの川の両岸には祖先から引き継いできた川床から石を運び土止めをして造り広げてきた幾多の棚田や畑があります。いま私の所属する「日本リアリズム写真集団」は「川」をテーマにした作品を募集していますが、今回は間に合いませんがいつかはこの「手取川」の上流・中流・下流域の暮しを写した組み写真を創りあげたいと思っています。
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