写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

思いがけない出会いー映画「愛を読むひと」ー

2012年01月20日 | 写真
あまり期待しないで深夜映画を録画することがよくあります。その多くは一般的にB級と呼ばれるものが多いのですが、ときには思わず画面にのめりこんでしまう映画との出会いがあります。
昨夜放映されたものも番組紹介もなくただ時間枠に作品名の「愛を読む人」と書かれただけの作品はまさにそんな佳作でした。
あらすじは「第二次世界大戦後のドイツ。15歳のミヒャエルは、急病の自分を助けててくれた年上の女性ハンナと知り合う。回復したミヒャエルは、彼女のアパートに通い、いつしか彼女と男女の関係になる。ハンナは本の朗読を頼み、彼はハンナのために『オデュッセイア』『犬を連れた奥さん』『タンタンの冒険旅行』といった作品をつぎつぎと朗読した。だがある日ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまい長い時間ののちミヒャエルは法科習生としてナチスの戦犯の裁判を傍聴し被告席の一つにハンナの姿を見つけたのだが・・・。結論としてはハンナはある理由で本来の罪よりも重い無期懲役という判決を甘んじて受け、その理由を知るミヒャエルもあえてそのことをあかさないままに出獄が出るまでの長い時間が経過します。
最初は少年と女性のラブロマンスを描くものかと思いながら見ているといつしかシリアスなナチス支配下のドイツ社会、そのナチスの戦争犯罪のある側面を明らかにしながら少年と女性の間に流れる長い時間と感情をたんたんと描き見終わるころにようやく題名の「愛を読むひと」原題「The Reader」の意味が分かり、衝撃のハンナの最後も含めてとてもいい映画でした。
今日の写真は河北潟で撮影した美しい水辺の鷹「ミサゴ」です。

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