私的図書館

本好き人の365日

『ロカノンの世界』

2010-07-04 23:21:00 | 本と日常
会社で年下の同僚たちがグチをこぼしあっていました。

弟より収入が低いだとか、
上司の人事評価が不公平だとか、
結婚しているけれど気になる美人がいるんだよとか。

美人は誰もが彼氏がいると思って敬遠するから、かえって彼氏がいない確率が高いんだそうです♪

どんだけ前向きなんだお前…

というか奥さん大切にしろよ。

彼らとはひとまわり以上年が離れているのですが、会社のグチを言っているのをそばで聞いているうちに「ホークさんはこの会社どう思います?」

とたずねられたので、同じ土俵でグチを言うのもなんだと思い、柄にもなく「夢があるから仕事にも耐えられる」みたいな話をしてしまいました。

深夜に残業していると余計なことまで話してしまいますね(苦笑)

最近読んでいるのは、

アーシュラ・K・ル=グィンの
*(キラキラ)*『ロカノンの世界』*(キラキラ)*(ハヤカワ文庫)

メアリー・ノートンの「小人の冒険シリーズ」第2弾、
*(キラキラ)*『野に出た小人たち』*(キラキラ)*(岩波少年文庫)

「小人の冒険シリーズ」は2010年夏公開のジブリ映画「借り暮らしのアリエッティ」の原作本です☆

『ロカノンの世界は』はジブリ映画「ゲド戦記」の原作者、アーシュラ・K・ル=グィンが初めて発表したSF長編作品。

この本の解説で小谷真理さんがル=グィンの作家デビューまでを書いているのですが、文化人類学者の父とネイティブアメリカンの研究にいそしむ母のそばで、三人の兄たちと共に育ち、フレイザー教授の『金枝篇』が愛読書だったと知ってちょっと感動。

『金枝篇』は私も好きな本なんです♪

知らない方のために、アニメ「エウレカセブン」でホランドがいつも読んでいる本が『金枝篇』です☆(ますますわからないか…)

また、十二歳の時にロード・ダンセイニの本と出会ったことも衝撃的だったと書かれていました。

幻想世界の紡ぎ手、ロード・ダンセイニ!!

すごく好き♪

アイルランドのお城の城主で本物の貴族(ロード)。

一度しるした文章には二度と手を加えることがなかったという天才作家でチェスの名手でもあります。

ル=グィンは語ります。
「…限界まで想像力を働かせていいのだとわかったのは、すてきな発見でした」

こんなところに彼女のルーツがあったとは…

ル=グィンの作品が好みにピッタリな理由が納得できました☆

ジブリ映画「借り暮らしのアリエッティ」の公開も7月17日に迫って来たので、原作本の第2巻『野に出た小人たち』も楽しみに読みたいと思います♪

ずっと床下で暮していたアリエッティたちもいよいよ人間の家を出て野原へ…

そこにはどんな危険や冒険が待ち受けているのか?

読むのが楽しみです☆



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