衆議院選挙は安倍総裁率いる自民党が大勝しましたね。
連立を組む公明党と合わせると衆議院の2/3を確保して、絶対安定議席を確保しました。
多数というものよりしゃくにさわるものはない。なぜなら、多数を構成しているものは、少数の有力な先進者のほかには、大勢順応のならず者と、同化される弱者と、自分の欲することさえ全然わからないでくっついて来る大衆とであるから。
―ゲーテ「格言と反省」から―
これでまた箱物公共事業が復活して、一部業者がスナックで気勢を上げて飲んだくれ、役人が弱者からお金を巻き上げる時代に逆戻りかな?
それはそれでけっこうじゃないか?
今と何が違うんだ?
まあ、民主党政権がひどすぎましたからね。
不況に雇用不安、震災復興に原発事故、TPP加入問題に尖閣諸島などの領土問題、拉致問題に少子化、年金や医療費など、問題は山積み。
たいていこうした閉塞感の蔓延した時代には、権力者というのは急進的なナショナリズムで国民を扇動するか、乱暴な増税でさらに国民を苦しめるかしかしないんですよね(あくまで個人的な感想です)
自分が何を欲しているのかさえわからない大衆にはなりたくないけれど、大勢順応のならず者になるのも嫌だな。
誰かが提示した選択肢から選ぶ人生じゃなくて、自分で自分の人生を切り開けるかな?
さて、ここでもう一言。
軍備をととのえながら防御を予定する状態に、いかなる国家も堪え得るものではない。
―ゲーテ「格言と反省」から―
軍事力というものは、それだけで財政的にも精神的にも負担になりますからね。
それを持っているがために、戦争をしないではいられない。
険しい山の上に岩を押し上げて、その岩をどんどん大きくしていけば、いつかは岩の重みに堪えかねて、その岩は山から里へ転げ落ちてしまう。
せっかく先人の教えがあるんだから、少しはいかしたいものです。
堪え得ることができなくなった時、いったいこの国はどういう決断をするんでしょうね。
最後にこんな言葉も。
われわれは結局何を目ざすべきか。
世の中を知り、これを軽蔑しないことだ。
―ゲーテ「温順なクセーニエン」第一集から―
「戦争のできる国にしたい」という次期総理の主張だけは阻止したいけど、どうなるのでしょうね。
投票率が低かったことも気になります。
私もそんなに真面目な人間ではありませんけど、自分の責任くらいは果たしたいと思っています。
いろいろなことが、まだまだ捨てたものじゃないと思っているので。