私的図書館

本好き人の365日

『色の名前』

2008-02-04 22:07:00 | 本と日常
買い物の帰り道、二人のおばあさんが並んで歩いているのを見ました。

二人とも紅海老茶色(べにえびちゃいろ)のおそろいの毛糸の帽子をかぶっています。

姉妹? まさか親子ってことはないよね?

でも………すごく可愛い♪♪

微笑ましいというのでしょうか、見ているこっちがホッとしてしまう光景でした☆

ちなみに「紅海老茶色」(べにえびちゃいろ)というのは「海老茶色」(えびちゃいろ)より、ちょっと赤みが強い色のことです。

「海老茶色」は明治時代の女学生の袴(はかま)などによく使われました。

私の持っている、主婦の友社から出ている福田邦夫さんの*(キラキラ)*『色の名前507』*(キラキラ)*という本を見ると、もともと暗い赤紫色の伝統色には「海老」じゃなくて「葡萄」(えび)という文字があてられていたんだとか。

これは山葡萄(やまぶどう)のことを古くは「えびかずら」と呼んでいたことに由来するそうです。

それがいつの間にか葡萄(えび)が海老(えび)になってしまった…

何だか風情より食い気って感じ(笑)

そういえば最近山葡萄なんて見てないからなぁ。

小さい頃は道端で拾ってきて(多分「野葡萄」ってやつです)、つぶして色水を作って遊んでました。
手が赤紫に染まるんですよね♪
中に真珠みたいな小さな白い実が入っていて☆(山育ちです)

江戸時代、既婚の女性が歯に塗りつけていたお歯黒に使われた、タンニンを多くふくむ「五倍子」を使って染めた布の色のことを「空五倍子色」と言うそうですが、さてこの色、なんて読むのでしょう?

答えはコメントに書き込んでおきます☆




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