私的図書館

本好き人の365日

「いわさきちひろを訪ねて」

2004-05-07 22:17:00 | 日々の出来事
連休を利用して、長野県は安曇野に行って来ました。

念願だった「安曇野ちひろ美術館」に行って来たんです☆

それともう一つ。
黒澤明監督の映画『夢』の舞台となった水車小屋の風景も見て来ました。

時折小雨のパラつくあいにくの天気でしたが、午前中に回った「大王わさび農場」では、なんとか天気がもってくれて、澄んだ水に広がるわさび田や、まるで物語の世界のような美しい川面にゆっくりきしみながら回る水車を見て来ました。

わさびコロッケを頬張り、お土産にとわさび漬けを買ったんですが、ほんとうは”わさびビール”が飲んでみたかった~
運転があるのでその場では飲めないし、お土産屋さんには並んでいなかった。
だって宣伝文句が「わたし達もおどろきました」って書いてあるんですよ。
いくらわさびが呼び物だからって、やりすぎじゃないかと思うんですけど(笑)

「安曇野ちひろ美術館」では、世界中の絵本が集められていて、誰でも自由に読むことが出来るんです。
子供達にまじって一時間もその部屋で本を物色していました。
面白かった♪

広大な敷地に草花が植えられ、大きな木々の林に赤土の道、かたわらには川が流れ、つばめが触れるほど低く飛び回っていました。
美術館の庭を管理しているおばちゃん達にあいさつしたり、ペアルック(ピンクのトレーナー!)の年配の恋人達をながめたり、幼い兄妹のなにげない会話に耳をすませたり。(ほんとうに仲のいい兄妹で、見ていて微笑ましかった☆)
ここでは、苺のババロアとホットコーヒーでひと休み。

いわさきちひろの絵は、描かれた子供達にそそがれる作者の温かい心情が、絵を通して見る者に伝わってくるようで、とっても印象的です。
今年は没後30年になるそうですが、その魅力は時代を越えて私達に語りかけてきます。
画集「戦火のなかの子どもたち」など、強い反戦の気持ちを子どもたちを描くことで表してきた、いわさきちひろ。
彼女の絵の中の子ども達は、今の世の中をどんな風に見つめているのでしょう。

ちひろの絵を見て、涙ぐむことのできる人間が、戦争で人を殺すこともできるのだから、人間って不思議な動物です。

帰りは、信州の山並みを見上げながら、余韻にひたりながら車を飛ばしてきました。

信州そばと、ソースかつ丼も食べたし、いい休暇になりました。

ただちょっと食べすぎたかな?

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