虫の音が響く窓辺でパソコンに向かっています。
まわりは田んぼと畑だけ。夜の九時をすぎると、家の明りもまばらになってしまいます。
今日はアメリカの作家シャロン・シンの『魔法使いとリリス』(ハヤカワ文庫刊)を読み終えました☆
よくお邪魔させて頂いている、cafeで本の紹介をされている方のオススメ*(音符)*
若き魔法使いの青年が、教えを乞うために訪れた老魔法使いの屋敷。
そこで彼を出迎えたのは、老魔法使いの妻だというまだ若い女性。
不思議で不気味な屋敷の住人たち。
どこかに何かを置き忘れてきてしまったかのような表情と、冷酷とさえとれる態度で青年に接する女性に、最初はとまどいながらも、しだいに心惹かれていく若き魔法使い。
深い緑色の瞳を持つこの老魔法使いの妻は、年老いた魔法使いの夫から離れることはできない。
それは彼しか与えてくれない「希望」があるから…
老魔法使いのいない、つかの間に、並んで森を歩く二人。
二人の間には、知らず知らずのうちに言葉にならない言葉がかわされていきます。
恋に落ちる青年。
しかし彼女は、自分が夫を愛していないこと、いや、そもそも、「愛」という人間の感情が理解できないことを彼に告げるのです。
いったいこの女性は何者?
年老いた魔法使いとの本当の関係は?
緑の瞳に冷たい態度。
この「無感情」で不思議な魅力の魔法使いの妻リリスと、若くて優秀な魔法使いオーブリイのせつなくもどこか神秘的な恋の物語*(ハート3つ)*
魔法が重要なトリックとして使われた、ある意味謎解きのような、それでいて心がしめつけられるような、かなわぬ恋の物語。
読み終わった後、まわりにひっそりと立つ木々を見つめる目が少し変わってくるかも知れません☆(理由は読めばわかります♪)
もう一冊は、TVで紹介されていた、吉川日出男の『ベルカ、吠えないのか?』(文藝春秋刊)
太平洋戦争のただ中、厳寒のアルューシャン列島で、日本軍に取り残された四頭の軍用犬。
彼らがいかに生き延びたか、そして生き延びた犬たちがたどることになる、長い長い、犬たちの「戦争の世紀」…
太平洋戦争。
朝鮮戦争。
ベトナム、アフガン、中ソ国境。
何万頭と投入された軍用犬という兵士達。
北極海で、ハワイで、メキシコで…
氷の海でソリを引き、はてしない海原で飢餓と戦い、麻薬と宗教のはざまで、けんめいに生き残る犬たち。
そして彼らは見上げる、米ソ冷戦の中、宇宙にまで飛び出した一匹のライカ犬の視線を感じて…
さらにその三年後、スプートニク五号に乗せられた二頭の犬は帰って来る。
焼け死んだライカ犬とは違い、今度は生きたまま。
そうそれこそがソビエトの英雄、一組の雄と雌の犬、ベルカとストレルカだ!
これは事件だ!
ライカ犬に続く、犬たちの歴史の事件!
こうしてここから、新たな犬たちの世紀が始まる…
とにかく迫力のあるストーリーと、巧みな文体で、ついつい先が読みたくなる*(音符)*
犬の視点で描かれていく現代史が、妙に説得力があってそこが面白い☆
もちろん、フィクションなんだけど、「この世にフィクション以外のなにがあると思ってるんだ?」という作者のコメントがまたカッコイイ!!
二冊とも、全然違うジャンルの本ですが、楽しめました*(星)**(キラキラ)*
まわりは田んぼと畑だけ。夜の九時をすぎると、家の明りもまばらになってしまいます。
今日はアメリカの作家シャロン・シンの『魔法使いとリリス』(ハヤカワ文庫刊)を読み終えました☆
よくお邪魔させて頂いている、cafeで本の紹介をされている方のオススメ*(音符)*
若き魔法使いの青年が、教えを乞うために訪れた老魔法使いの屋敷。
そこで彼を出迎えたのは、老魔法使いの妻だというまだ若い女性。
不思議で不気味な屋敷の住人たち。
どこかに何かを置き忘れてきてしまったかのような表情と、冷酷とさえとれる態度で青年に接する女性に、最初はとまどいながらも、しだいに心惹かれていく若き魔法使い。
深い緑色の瞳を持つこの老魔法使いの妻は、年老いた魔法使いの夫から離れることはできない。
それは彼しか与えてくれない「希望」があるから…
老魔法使いのいない、つかの間に、並んで森を歩く二人。
二人の間には、知らず知らずのうちに言葉にならない言葉がかわされていきます。
恋に落ちる青年。
しかし彼女は、自分が夫を愛していないこと、いや、そもそも、「愛」という人間の感情が理解できないことを彼に告げるのです。
いったいこの女性は何者?
年老いた魔法使いとの本当の関係は?
緑の瞳に冷たい態度。
この「無感情」で不思議な魅力の魔法使いの妻リリスと、若くて優秀な魔法使いオーブリイのせつなくもどこか神秘的な恋の物語*(ハート3つ)*
魔法が重要なトリックとして使われた、ある意味謎解きのような、それでいて心がしめつけられるような、かなわぬ恋の物語。
読み終わった後、まわりにひっそりと立つ木々を見つめる目が少し変わってくるかも知れません☆(理由は読めばわかります♪)
もう一冊は、TVで紹介されていた、吉川日出男の『ベルカ、吠えないのか?』(文藝春秋刊)
太平洋戦争のただ中、厳寒のアルューシャン列島で、日本軍に取り残された四頭の軍用犬。
彼らがいかに生き延びたか、そして生き延びた犬たちがたどることになる、長い長い、犬たちの「戦争の世紀」…
太平洋戦争。
朝鮮戦争。
ベトナム、アフガン、中ソ国境。
何万頭と投入された軍用犬という兵士達。
北極海で、ハワイで、メキシコで…
氷の海でソリを引き、はてしない海原で飢餓と戦い、麻薬と宗教のはざまで、けんめいに生き残る犬たち。
そして彼らは見上げる、米ソ冷戦の中、宇宙にまで飛び出した一匹のライカ犬の視線を感じて…
さらにその三年後、スプートニク五号に乗せられた二頭の犬は帰って来る。
焼け死んだライカ犬とは違い、今度は生きたまま。
そうそれこそがソビエトの英雄、一組の雄と雌の犬、ベルカとストレルカだ!
これは事件だ!
ライカ犬に続く、犬たちの歴史の事件!
こうしてここから、新たな犬たちの世紀が始まる…
とにかく迫力のあるストーリーと、巧みな文体で、ついつい先が読みたくなる*(音符)*
犬の視点で描かれていく現代史が、妙に説得力があってそこが面白い☆
もちろん、フィクションなんだけど、「この世にフィクション以外のなにがあると思ってるんだ?」という作者のコメントがまたカッコイイ!!
二冊とも、全然違うジャンルの本ですが、楽しめました*(星)**(キラキラ)*
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