私的図書館

本好き人の365日

『この世で一番大切な日』

2011-05-19 19:51:00 | 本と日常
この一週間、ちょっと忙しくしていたので、レンタルしていたDVDの返却日をすっかり忘れていました。

気付いたのは返却日当日の夕方。
車の運転をしていて、たまたまレンタル店の近くにさしかかったので、その建物が目に入った瞬間まるで落雷にあったかのように「あっ!」と思い出したんです。

返却日どころかレンタルしていたこと自体忘れてた…

思い出したはいいけれど、そのままだときっとまた忘れるに違いない。
三歩歩いたら忘れてしまうニワトリ脳…とっさに携帯にメモろうかとも考えましたが運転中でムリ。

そこでいつも助手席の座布団(?)の下に押し込んでいるいろんなお店の割引券の中から一枚を取り出し、目立つように座布団の上に置くことにしました。
万一忘れてしまってもこれを見たら思い出すだろう…

大丈夫、ちゃんと家に帰るまで憶えていられました。

ちなみに借りていたのは片山一良監督、岩原裕二原作のアニメ映画「いばらの王」

人間が石化するという奇病が蔓延し、治療法がみつかるまでコールドスリープで眠りにつくというプロジェクトが実施されます。それに参加できるのは、抽選で選ばれた人間だけ。国籍も年齢もバラバラの人たち。次に目が覚めた時には治療法がみつかっているはずだったのに…
目が覚めた人々が見たのは一面茨(いばら)に囲まれ、恐ろしい怪物たちの徘徊する変わり果てた世界でした。
いったい何が起こったのか?
世界はどうして変わってしまったのか…

童話「眠れる森の美女」を題材にしたSFホラーミステリー♪

面白いけど、ラストがちょっとわかりにくい…かな?

最近読んだ本は、十川ゆかり 著

*(キラキラ)*『この世で一番大切な日 心温まる31の誕生日ストーリー』*(キラキラ)*(サンクチュアリ出版)

こちらは誕生日をキーワードにして、題名通り心温まる31の短編が収められています☆

公式HPで立ち読み版として公開されているので一部だけネタバラしすると…

離婚して妻と娘と離れて暮らすことになった父親。彼は年に一度、娘の誕生日にだけ自分の娘と会うことを許されます。でも父親と名乗ることはできず「遠い親戚のおじさん」として娘に接し、幼い娘も「知らないおじさん」と呼び父親とはわからないまま。

しかし娘が小学校に上がる年齢になると、「そろそろいろんなことを理解してしまう歳だから」と元妻にいわれ、会うことを止めてプレゼントを贈るだけになります。
娘には娘の、妻には妻の幸せがあることを感じた男は、そのプレゼントも娘が中学校に上がる年までにしようと決め、やがて最後の誕生日プレゼントを贈るのです。

その最後のプレゼントを贈った数日後。
一人暮らしの男のもとに差出人も書かれていない小さな箱が届けられます。

そこには、初めて見る可愛らしい文字で書かれた「知らないおじさん」に感謝する、メッセージカードがそえられていました…




<いつも素敵な誕生日プレゼントをありがとう。
私もお返しをしようと思ったのだけど誕生日がわからなかったので(汗)
今日送ることにしました! 気に入るかなあ……見知らぬ子どもより>

      ~本文より抜粋~



箱の中に入っていたのは紺色のネクタイピン。
そして男は気が付くのです。
小さな箱とメッセージカードが届いたその日。
その日が…

父の日だということに。



こ、こんな話が31もあるんですよ~
思わずジーンときてしまいました☆


最新の画像もっと見る

コメントを投稿