思わぬ出会いに感激することがあります。
雨上がりに差し込む天の光*(キラキラ)**(キラキラ)*
横丁から飛び出してきた子供のなにげない掛け声。
なつかしい友人との再会に、初恋の相手とのいきなりの対面*(ドキュン)*
この本との出会いも、そんな思いもよらない出会いでした。
今回ご紹介するのは、そんな素適な出会いの本。
柏葉幸子の『霧のむこうのふしぎな町』です☆
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に原案となった物語があったなんて知ってました?
以前この本棚で同じくジブリ作品の「耳をすませば」を採り上げた際、掲示板に書き込みをして下さった方の中に、「図書館で天沢くんが読んでいる本のタイトルが千と千尋の原作本『霧の向こうの不思議な町』だったことを確認」と、とってもトリビアな事を書き込んでくれた方がみえたんです(80ヘェ~獲得♪)
映画はDVDまで買った私も「そんな本があるんだ~」とその書き込みを読んで初めて知りました。
そんなことがあったので、本屋さんでタイトルを見つけた時は自然と手が伸びました。
パラパラと読んでみてさらに驚き!
「これって、映画よりも面白い!!」(←ファンの方ゴメンナサイ。あくまで主観です*(汗)*)
ただこの本をほんとに楽しむためには、まず、「千と千尋」のことはいっさい忘れなくてはなりません。(別に映画がつまらないからじゃあないですからね*(汗)*解説の加納朋子さん(作家)がそう書いているんです。原作本だと思って読むともったいないって…)
もちろん千尋や湯婆婆は出てきません。
女の子と口の悪いお婆さんが出てくるので、印象がダブルかもしれませんが、まったく別のお話です。
出版社のケチな宣伝文句「千と千尋の原案本!」なんて書かれたオビはまったく無視して結構。
素直に物語を楽しむ気持ちになれたら、どうぞ手の取ってページをお開き下さい☆
物語は小学六年生の女の子”リナ”が、お父さんの知り合いの住む「霧の谷」で夏休みを過ごすために、たった一人、駅に降り立ったところから始まります。
お供はお父さんが知り合いからもらったという柄の先にピエロの頭がついた水玉模様の一本の傘だけ。
道がわからず、霧の中に迷い込んだリナは、そこでとってもふしぎな町にたどり着きます。
このリナの迷い込んだふしぎな町。「めちゃくちゃ通り」がそりゃあとっても可笑しいんです☆
建物もお店も、そこに住んでいる住人も変な人(+動物+?)ばっかり!
まずはリナがお世話になる(「誰が世話なんかするっていったね」)下宿やのピコットばあさん。
ばあさん曰く「働かざる者、食うべからず」と、いうわけで、リナはこの下宿にいる間、めちゃくちゃ通りに並ぶいろんなお店で働くことになります。
ふしぎな町のふしぎなお店は、リナの知っている普通の本屋さんやお菓子屋さんとは大違い。
おしゃべりな本屋のナータや、食べても食べても太らないトケの店の美味しいお菓子☆
もちろん他のお店も魅力的なんだけれど、一番のお気に入りはピコットばあさんよりも口が悪くて、ナータよりもおしゃべりなオウムの”バカメ”。
リナと初めて顔を合わせた時の会話が笑えます。
「トーマス、トーマス。このぷっとふくらんだこむすめはなんだ。ふくらし粉でも食わせたのか」
もう最高! (笑)
普通の女の子が、普通でない町で働き、おかしな住人と、おかしな出来事の中で過ごす夏休み。
そこで得たものは、大切な大切なごく普通の大事なこと。
解説にも書かれていますが、本屋のナータが本の魅力について語る場面。
それはもちろんこの本自身の持つ魅力でもあります。
「本って人をひきつけて、その人に影響をあたえるってことがあるでしょう」
まさにその通り!
物語には力があります。
まるで魔法の力のように。
ほんとにこの本からはひきつけられるものを感じます☆
「千と千尋」を観た方はもちろん、観ていない方にこそ、ぜひこの作品をお薦めしたいです♪
そしてぜひ、この本の持つ魅力を体験なさって下さい。
では、
本のあたえてくれる影響を信じるあなたに、また一冊、素適な出会いとなることを祈って…
柏葉 幸子 著
講談社文庫
雨上がりに差し込む天の光*(キラキラ)**(キラキラ)*
横丁から飛び出してきた子供のなにげない掛け声。
なつかしい友人との再会に、初恋の相手とのいきなりの対面*(ドキュン)*
この本との出会いも、そんな思いもよらない出会いでした。
今回ご紹介するのは、そんな素適な出会いの本。
柏葉幸子の『霧のむこうのふしぎな町』です☆
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に原案となった物語があったなんて知ってました?
以前この本棚で同じくジブリ作品の「耳をすませば」を採り上げた際、掲示板に書き込みをして下さった方の中に、「図書館で天沢くんが読んでいる本のタイトルが千と千尋の原作本『霧の向こうの不思議な町』だったことを確認」と、とってもトリビアな事を書き込んでくれた方がみえたんです(80ヘェ~獲得♪)
映画はDVDまで買った私も「そんな本があるんだ~」とその書き込みを読んで初めて知りました。
そんなことがあったので、本屋さんでタイトルを見つけた時は自然と手が伸びました。
パラパラと読んでみてさらに驚き!
「これって、映画よりも面白い!!」(←ファンの方ゴメンナサイ。あくまで主観です*(汗)*)
ただこの本をほんとに楽しむためには、まず、「千と千尋」のことはいっさい忘れなくてはなりません。(別に映画がつまらないからじゃあないですからね*(汗)*解説の加納朋子さん(作家)がそう書いているんです。原作本だと思って読むともったいないって…)
もちろん千尋や湯婆婆は出てきません。
女の子と口の悪いお婆さんが出てくるので、印象がダブルかもしれませんが、まったく別のお話です。
出版社のケチな宣伝文句「千と千尋の原案本!」なんて書かれたオビはまったく無視して結構。
素直に物語を楽しむ気持ちになれたら、どうぞ手の取ってページをお開き下さい☆
物語は小学六年生の女の子”リナ”が、お父さんの知り合いの住む「霧の谷」で夏休みを過ごすために、たった一人、駅に降り立ったところから始まります。
お供はお父さんが知り合いからもらったという柄の先にピエロの頭がついた水玉模様の一本の傘だけ。
道がわからず、霧の中に迷い込んだリナは、そこでとってもふしぎな町にたどり着きます。
このリナの迷い込んだふしぎな町。「めちゃくちゃ通り」がそりゃあとっても可笑しいんです☆
建物もお店も、そこに住んでいる住人も変な人(+動物+?)ばっかり!
まずはリナがお世話になる(「誰が世話なんかするっていったね」)下宿やのピコットばあさん。
ばあさん曰く「働かざる者、食うべからず」と、いうわけで、リナはこの下宿にいる間、めちゃくちゃ通りに並ぶいろんなお店で働くことになります。
ふしぎな町のふしぎなお店は、リナの知っている普通の本屋さんやお菓子屋さんとは大違い。
おしゃべりな本屋のナータや、食べても食べても太らないトケの店の美味しいお菓子☆
もちろん他のお店も魅力的なんだけれど、一番のお気に入りはピコットばあさんよりも口が悪くて、ナータよりもおしゃべりなオウムの”バカメ”。
リナと初めて顔を合わせた時の会話が笑えます。
「トーマス、トーマス。このぷっとふくらんだこむすめはなんだ。ふくらし粉でも食わせたのか」
もう最高! (笑)
普通の女の子が、普通でない町で働き、おかしな住人と、おかしな出来事の中で過ごす夏休み。
そこで得たものは、大切な大切なごく普通の大事なこと。
解説にも書かれていますが、本屋のナータが本の魅力について語る場面。
それはもちろんこの本自身の持つ魅力でもあります。
「本って人をひきつけて、その人に影響をあたえるってことがあるでしょう」
まさにその通り!
物語には力があります。
まるで魔法の力のように。
ほんとにこの本からはひきつけられるものを感じます☆
「千と千尋」を観た方はもちろん、観ていない方にこそ、ぜひこの作品をお薦めしたいです♪
そしてぜひ、この本の持つ魅力を体験なさって下さい。
では、
本のあたえてくれる影響を信じるあなたに、また一冊、素適な出会いとなることを祈って…
柏葉 幸子 著
講談社文庫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます