私的図書館

本好き人の365日

いま、伝えたいこと④

2011-05-26 21:23:00 | 伝えたいこと

ボランティアといっても、いろんな人たちがいます。

4月から通うはずだった学校が津波で流されてしまい、進路がなくなってしまったのに「自分みたいなのが来ないと」とやって来た青年。

阪神大震災の被災者で、「あの時何もできなかったから」と神戸から団体でやって来た人たち。

かれこれ2ヶ月以上ボランティアとして被災地各地を自腹で回っている強者。

テレビを見ていて、何かしないと、と思って初めてボランティアに参加した女性。

一日の作業が終り、その日気づいたことを報告し合い、最後の挨拶をする時に、自分は明日は帰らなくてはならないが、みんなが頑張ってくれたので作業がはかどった、ありがとう、と言いたいのに、感極まってしまったリーダーの男性。

深夜寝袋の中でいろいろ話すうちに、津波の被害を目の当たりにして、ショックで眠れなくなったり、涙が止まらなくなったという話も聞きました。
私は性格がひねくれているのか、寝袋でもよく眠れますし、涙がこぼれるということもありません。ただやることがいっぱいある、毎日それで頭がいっぱいだったので、ちょっと繊細じゃない自分が寂しくなりました‥

もっとも、深夜酒盛りをするおじさんたちもいるので、震災をどう受け止めるのかは、まさに人それぞれです。

あと、若者がたくさん参加しているのですが、みんなやたらと礼儀正しい‥
初めて会う人にもしっかり挨拶するし、「ありがとうございます」「ご苦労さまです」もすぐでてくる。誰にでも親しげに話しかけ、やたらと素直。
全部いいことなのですが、性格のひねくれている私にはなかなか受け入れられません。
そんなに善意の固まりみたいな態度で接しないでよ~
なんか新興宗教みたい(あくまで個人的なイメージです。関係者の皆様ごめんなさい)

ボランティアは辛いこともありますが(もちろん一番辛いのは被災者の方々です)、人に感謝される場面もあります。自分が誰かの役に立っているとしたら、こんな嬉しいことはありません。それはとても強い誘惑です。ですから、中には仕事も家庭も投げ打ってボランティアに熱中してしまう人もでてきます。
何週間も帰らない人がいたら声をかけてあげるよう、ボランティアの支援団体の受付には書いてあります。

ここからは私のひねくれた個人的意見です。聞き流して下さい。
私は誰かに感謝されるために何かをしたり、自分の存在価値を見いだすためにボランティアに参加することは、被災者の方を利用しているような気がして仕方ありません。もちろん私の中にもそういう気持ちが無いとはいえないし、ボランティアとして手伝ってくれる作業に変わりはないので、どんな気持ちでもかまわないのですが、ピースサインでお互い写真を撮ったり、被災者の人に断りもせずに勝手に物を処分したり、私にはボランティアという名の略奪者に見えてしまう‥

すみません。私は何を書いているんでしょうね。
みんな善意で集まってるっていうのに。

多くの人は純粋に自分に出来ることは無いかと駆けつけた人たちです。

そういえば、政治家の辻元清美議員がボランティアの宿泊場を訪れ、ボランティアと同じように体育館で一泊し、翌朝の朝礼で挨拶をしてみえました。
この訪問が記念写真にならないことを祈りたいです。

今日はちょっとグチっぽくなってしまいました。ゴメンナサイ。

辻元議員、若いボランティアの人たちにはその前に慰問に訪れたAKB48の方が人気がありました(苦笑)

価値観は立場によっていろいろありますよね。
くよくよ考えず、手を動かしたいと思います。水の流れるようになった用水路を見て、心の中でガッツポーズをとりました。
それが私の原動力です。



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