私的図書館

本好き人の365日

「実録、ワイドショー?」

2003-10-26 00:47:00 | 日々の出来事
私みたいな人間でも、運命は見逃してくれないみたいですね。

十月は本当に色々ありました。

母方の祖父が一人暮らしになった時、名古屋に住む母の長兄がその身を引き取ったのですが、空き家になった田舎の家には時々掃除に来たりしていました。

祖父はしばらくして急死し、田舎に住む身内は誰もその死に目には会えませんでした。
その後、残された子供達は話し合い、名古屋に住む長男が、家と土地を管理することに決まり、その他の財産は兄弟でわけたそうです。

ところが、その長男も半年とたたずに他界してしまい、財産を継いだ長男のお嫁さんは、今月になって田舎の家と土地を競売にかけてお金にかえようとしました。

自分達の生まれた家を知らないうちに売りにだされた母達、他の兄弟は、「約束が違う。家の管理をするという約束だったはずだ。処分するなら一言あってしかるべきではないか」と言っています。

父方の祖母は今年の初めから肺ガンのため、入退院を繰り返していたのですが、放射線治療に移ってから、体の痛みがヒドクなったため、モルヒネの投与を始めました。

最初はまだ希望を持っていた祖母ですが、自分の死期がわかるらしく、薬の作用もあって、感情が不安定になり、急にふさぎ込んだり、激したりするようになり、目が離せないということで、母も含め、数人の身内が交代で病院に泊まり込んでいます。

この間そんな話をしている最中、急に母が泣き出してビックリしました。
もともと、うちの母は精神的に強い人ではないので、このところの心労で、感情があふれ出したみたいです。

父が長いこと単身赴任で家を空けていたため、母と祖母は十年近く二人だけで暮らしてきました。
他人には言えないような嫁姑の確執もあったみたいです。

泣いてくれて良かった。

少しでも感情のはけ口になれたのなら、それでいいと思っています。

男は不便ですね。一緒になって泣くこともできないし、下手な励ましの言葉しか出てこない。
ただ聞いてくれる相手がいれば、案外感情を吐き出すだけで楽になれるのに、変に問題を解決しようと考えて助言を探してしまう。

涙が流れ落ちた時には、たいてい本人の中では半分は解決してるもんですよね。
少なくとも、心は決まっているんです。
助言なんて、涙の後では、刺身のつまほどの役にも立たない。

そうじゃないんでしょうか?

平安な人生なんて長続きしませんね。
でもこの運命の変化も、楽しむくらいの覚悟で受け止めるつもりです。

自分の人間性を試せる機会なんてそうそうないんですから。


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