私的図書館

本好き人の365日

『ロウソクの科学』

2019-10-11 14:42:32 | 本と日常

超大型台風19号が明日にも上陸ということで、家の周りを片付け飲料水なんかを確保しておきました。

大型じゃなくても台風の時は一応万が一に備えてお風呂に水を貯めたりしていますが、今回は伊勢湾台風並ということで、ちょっと緊張。

ブログもいつ書けるかわからないので今のうちに更新です。

 

先日から発表されているノーベル賞。

日本ではリチウムイオン電池の開発に携わった旭化成名誉フェローの吉野彰博士が、米ニューヨーク州立大学教授のスタンリー・ウィッティンガム博士、米テキサス大学教授のジョン・グッドイナフ博士らと共にノーベル化学賞を受賞しました。ちなみにグッドイナフ博士は97歳。最高齢での受賞です。

そして注目のノーベル文学賞。

昨年は米国に端を発したセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」スキャンダルで関係者が性的暴行で告発されたため発表ができなかったので、今回2年分が発表されました。

2018年のノーベル文学賞はポーランドの作家、オルガ・トカルチュクさん。

2019年の同賞をオーストリアの作家ペーター・ハントケさんが受賞しました。

オルガ・トカルチュクさんに対しては「森羅万象への情熱を武器に、限界を乗り越えていこうとする生き様を物語る想像力に対して」

ペーター・ハントケさんに対しては「巧妙な筆づかいを駆使しつつ、人類の歩みの中で残された末端部や特異な部分に踏み込んだ、影響力のある諸作品に対して」

とそれぞれ受賞理由が説明されましたが、この説明だけではチンプンカンプンですよね〜

ペーター・ハントケさんは1987年の映画『ベルリン・天使の詩』の脚本にも参加されています。

 

日本のマスコミは案の定「村上春樹ノーベル賞受賞ならず」と報道していてうんざりです。

どっちでもいいよ! と正直思います。きっとご本人もそうなんじゃないかな?

 

それより消費税の軽減税率の対象に書籍を入れて! と強く主張したいですけどね。

 

今回ノーベル化学賞を受賞された吉野彰博士は1948年大阪府生まれ。

化学に興味を持つきっかけになったのは、小学校4年生の時に学校の先生が薦めてくれた一冊の本だったそうです。

マイケル・ファラデー著『ロウソクの科学』

 

マイケル・ファラデーは1791年生まれの英国の科学者。貧しい家庭に生まれたマイケルは小学校中退という教育しか受けていませんでしたが、のちに科学史上もっとも影響を与えた科学者の一人と称されるまでになります。『ロウソクの科学』はそんな彼が英国王立研究所で連続講演した時の内容をまとめた物。

ロウソクを例にとり「燃える」という現象を多面的に解説しています。

吉野博士のコメントを受けて、これは「売れる!」と出版社は確信したんでしょうね、さっそく『ロウソクの科学』の重版が決まったんだとか。

商魂たくましいなぁ。

 

 

著者 : ファラデー
岩波書店
発売日 : 2010-09-17

 



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