本屋のアルバイト!
もっと本を読みなさい!!
7月3日に発売された『ハリー・ポッターと賢者の石』の文庫版。
さっそく立ち読みをしてきたのですが、その時の一幕。
本屋のレジは3つあって、ひとつには「研修中」のプレートをつけた若い男の子、もうひとつは一番混んでいて、ベテランっぽい女の人、最後のひとつには他のアルバイトに話しかけている髪を伸ばした青年が立っていました。
ハリー・ポッターの文庫本発売を宣伝するポスターはレジ横にも張ってあるのに、ちょっと売り場が見当たりません。
混んでいるレジは話しかけ辛いし、かといって研修君には荷が重いかも…
ということは、アノ青年か…
「すみません、このポスターに書かれているハリー・ポッターの文庫本はどこにありますか?」
「ハリー・ポッターの文庫本ですか? 少々お待ち下さい」
青年は何やらパソコンに打ち込み、検索し始めました。
レジのテーブルが低いので、画面が見えてしまったのですが、検索の結果ズラズラと出てきたハードカバー、携帯版、それぞれ1巻から7巻(4巻からは上下巻)までのタイトルを、下へ下へとたどっていく青年。(ハリー・ポッターは全7巻です。今回文庫化されたのは1巻)
え、この子、まさか文庫本発売を知らないんじゃ?
青年の数センチ横には「ハリポタ、文庫本発売!」のポスターがちゃんと張ってあります!
なのに、なんで通常の在庫検索してるの、この子!?
もはや指名手配犯を追い返す警察官は当たり前。
本を知らない書店員は珍しくないってことなのか?
私も多少取り乱していたかも知れません(苦笑)
その時です。
ビックリまなこで青年を眺めている私を見かねたのか、それまで青年の後ろのスペースで検品作業をしていた若い女性店員さんが、「売り場にご案内します」と青年を押し分けて申し出てくれました。
そんな状況なのに未練がましくまだパソコンをいじっている青年。
私にも女性店員さんにも一言もありません。
おいおいおい、それでやり過ごす気か?
無視したって問題は無かったことにはならないぞ。
過ちを認めないことが過ちなんだって昔の中国の人もいってるじゃないか。
向上心はないの?
せめてお店のポスターくらい見ようよ。
あと五百字くらいある文句を0.5秒で青年に視線で送りつけ、身をひるがえしてさっそうと店内を歩いていく女性店員さんの後に続きました。
その背中の頼もしいこと!!
やっぱり書店員さんはこうでなくちゃっね♪
長髪の青年アルバイトがイケメンだったのも何か許せない。
対して私を案内してくれた女性店員さんが、ちょっとぽっちゃり体型で地味な印象だったのも何か悔しい。
いいか、人間は外見じゃないんだ!
書店員なら本くらい読みなさい!
…スミマセン、外見うんぬんはこの際関係ないですね。
いつも外見で損をしていると思い込んでいる私の個人的なひがみです(苦笑)
あの女性店員さんの時給が上がるといいなぁ…
肝心の『ハリー・ポッターと賢者の石』文庫版ですが、とくに目を引く表紙のデザインでもないし、文庫ならではの特典もサプライズもなし。
え、ローリング女史の文庫本書下ろし「日本の読者の皆様へ」とかないの?
とちょっと思ってしまいました。
おまけがあれば、すでにハードカバーを持っている人も新たに買うのに、もったいない。
文庫版は全23巻?
う~ん、どんなペースで出るんだろう。
内容は久しぶりに読んだのと、映画の影響でけっこう思い違いをしていて、懐かしくも新たな発見がありました。
ハリーたちが「フラッフィー」と最初に会うシーンでネビルが一緒だったとか。
てっきりハリーとロンとハーマイオニーの三人だと思ってた!
せっかく案内してもらいましたが、最初からの予定通り、立ち読みで済ませました(笑)
売り上げに貢献できなくでごめんなさい。