ひきょうだぞ! ハヤカワ文庫!!
のっけからゴメンナサイ。
本屋さんで叫べなかったのでここで叫んでしまいました。
新井素子さんの昔の小説『…絶句』(上・下)の文庫本がこのほど新装版になって発売されたんです。
もともと新井素子さんのファンでもありますが、表紙イラストが『今日の早川さん』というSF小説好きな女子の生態を描いて(SF界では…)話題になったCOCOさんということもあり、さっそく本屋さんで手に取ってみたのですが…
新装版に書き下ろし短編が載ってる!
しかもご丁寧に上・下巻それぞれに一編づつ!!
さらにあとがきも今回新たに書き下ろし(?)!!!
これは上・下巻それぞれ新たに買えってこと!?
この『…絶句』という作品。
最初に文庫版が発売されたのが1987年くらいですよ?
23年も前の作品でまだ儲けるつもりかハヤカワ文庫!!
こ、このひきょう者~
もちろん昔の『…絶句』はすでに持っています。
というか新井素子さんの小説は全部持っています。
『…絶句』は新井素子さんの作品の中でも大好きな作品なんです。
うぅ、出版社の思惑にまんまと乗せられたくないよ~
くやしいので二冊とも立ち読みして来ました。
新たに買うかどうかは数日考えたいと思います…
同じ日に買ったのは有川浩さんの、
*(キラキラ)*『阪急電車』*(キラキラ)*(幻冬舎文庫)
関西圏ではおなじみの私鉄「阪急電車」を舞台に、たまたま電車に乗り合わせた乗客の、それぞれのドラマがオムニバスのように、しかしわずかに重なりならが展開していく大人の恋愛ドラマ。
有川浩さん(女性です♪)の小説は、「自衛隊もの」と呼ばれるものや、「図書館シリーズ」で、いわゆる自衛隊+極甘恋愛ドラマといった内容のお話は知っていたのですが、恋愛だけの小説は初めて。
…うわぁ、なんか恥ずかしい(苦笑)
ストーリーがあってその中に恋愛が散りばめられていると割と平気なのですが、こうも恋愛が全面に出てくると有川浩さんの描く男女ってけっこう恥ずかしい…
ま、そこが売りなんでしょうね。
図書館に通いつめる男女が登場したり、ちょっときわどいセリフや設定があったりして、引き付けられながらもヒヤヒヤして読み進み、最後にホッと胸を撫で下ろす。
まんまと作者の思惑に乗せられている感じです♪
主人公の一人として気骨のある年配のご婦人が登場するのですが、私はそのおばあちゃんが一番好きでした☆
また、解説をドラマやパネルクイズアタック25の司会で知られる児玉清さんが書いて見えたのも驚きでした!
児玉清さんは読書家としても有名で、NHKのBSで放送されている「週刊ブックレビュー」はいつも参考にさせてもらっているのです。
そうか~
児玉清さんも有川浩さんの作品読んでるんだ~
ちょっと嬉しい。
この作品、映画化も決まっていて、来年2011年公開予定なんだとか。
「図書館シリーズ」も早く文庫化してくれないかな?
それにしてもハヤカワ文庫…
せめて『…絶句』を電子書籍化してくれないかな…
ほんの数ページしかない書き下ろし短編のために2冊買うのはつらいよ…