私的図書館

本好き人の365日

結婚式場営業マン

2004-10-04 23:21:00 | 日々の出来事
アニメーターを辞めて実家に帰ってから、しばらく結婚式場に勤めていました。

職種は営業で入ったのですが、土日の忙しい時は式場の助っ人。
通称「3階」。
神前人前用の式場と写真撮影の会場が3階にあるため、こう呼ばれているんですが、要は進行係り。

時間通りに式場から集合写真の会場へ、そして披露宴会場へとお客様を送り出すのが仕事でした。

小さい式場なので一日に五、六組も挙式があるともう大変*(汗)*

お嫁さんがトイレに行ったまま戻ってこない!

親戚の叔父さんが遅れてる!

どうしても式場で誓いの場に立ち会いたいと言い張る伯母さんがいる!

お婿さんが寝坊した!

…トラブルはもう様々。
こっちは毎日のことなので、たいていのことでは動じませんが、それでもどうしても時間が押してきて急がなくてはならない場合もでてきます。
そんな時はどうするかというと…

「神官さんすみません、10分押しなので急ぎでお願いします」

すると不思議と祝詞を読む時間が短くなったりして(笑)

そう何度も挙げるものではないので、式の時間が短かったと文句が出ることはありません。(大切なのは時間ではなくて本人達の気持ちですよね? ね?*(汗)*)

なかなかに面白い職場だったのですが、営業の仕事は最後までなじめませんでした。
だって、

「今月は目標まであと二組足りない。どこか入れられそうなところはないか?」

「○○家ではもう二人で旅行にも行っているそうなんで、もうじきかと」

「詰めれないか?」

「今月中は難しいですね」

…本人たちの知らない間に結婚の話が進んでる~*(びっくり2)*

これが全国各地の営業所長が集まる営業会議だともっとビックリ!

「彦根(営業所)のこの二人はどうなってるんだ? まだ決まらないのか!(怒声)」

「静岡第二(営業所)のこの二人、今月中には入るんだろうな?」

自分達の結婚式のことを、何十人もの人々が会議で相談しているなんて想像できますか?

結婚式場も商売ですから、目標や売り上げ達成があるのはしょうがないでしょう。
まあ、会議で追求されるのも、怒声が飛び交うのも、営業って仕事柄こんなもんなんでしょうが、ことが結婚式なだけになんだか割り切れないような。

営業マン一人一人が自分で調べた独自の「見込み客」リストを持っていて(自分から来店して下さったお客様は含めない)、その中のカップルの進行状況を毎日朝礼で報告してるんですよ。
まるで興信所みたい。

あ、もちろん従業員一人一人はお客様の幸せを心から祈って仕事してますよ。(と、思います)
私だって友達の結婚式をやった時は心から手伝えて良かったな~と思いましたもん。

すべての結婚式場がこうではないのでしょうが、この会社、名前を聞けば誰でも知っているような全国展開の会社です。

う~ん、私の方が甘いのかな?
こんなことは世間では当たり前なのだろうか?
でも、やっぱり「結婚式を取ってこい」っていう方針にはなんだかね、最後までなじめませんでした。

最後に今でも憶えている結婚式のことを。

同級生の女の子がうちの式場で結婚式を挙げた時のことでした。
披露宴が終わって新郎新婦とその両親も会場を後にするお客様を見送るために席を立ち、会場に誰もいなくなったのに、その娘のお兄さんだけが、一人席に座ったまま真っ赤な顔をしてお酒を飲んでいるんです。

とっても寂しいそうな、哀愁を漂わせて。

複雑なんだろうな兄貴としては。
仲のいい兄妹なのは知っていたので、その姿になんだか同情してしまいました。同じ妹を持つ身として。
兄というのは父親以上に報われないものなんですよ、いや本当。

とにかく、色々な場面には遭遇させてもらいました。
そういう意味では楽しかったかな。
自分がそういう場所で式を挙げるかどうかはわからないですけどね☆(予定もないくせに*(汗)*)

雨天中止

2004-10-04 23:19:00 | 日々の出来事
雨がよく降りますね。

先日の日曜日は甥っ子の運動会のはずだったのですが、雨で中止。
朝早くから孫の応援に出かけた父と母は早々に帰って来ました。

片道一時間半もかかるのに、ご苦労なことです。

しかもちゃっかりと下の三歳になる孫を連れてのご帰還。
「だって一緒に行くってきかないから」な~んて言い訳してましたが、絶対一緒にいたかったのはジジババの方に決まってます。
ほんと、孫には甘いんだから~。

妹夫婦は共働きのため、普段は託児所に預けられている下の甥っ子は、三歳になってもまだおしゃぶりが手放せません。

いつもくわえているわけではないのですが、何かのきっかけで思い出すと、執拗に欲しがります。

強引に取り上げようとすると大声で泣き叫ぶ始末。

そろそろおしゃぶりを卒業させようと大人達はあの手この手でなだめすかすのですが、あばれて強情に抵抗します。

もう、生意気なんだから!

ま、そのうち時間が解決してくれるでしょうが、小さいうちから他人に預けられて寂しいのでは? と、うちの母(おばあちゃん)は心配しています。

スヌーピーのマンガに出てくるライナスの安心毛布みたいなものかな~?

いつ頃卒業するのか、成長が楽しみではありますけど☆