私的図書館

本好き人の365日

「金瓶梅」

2003-11-28 21:16:00 | 日々の出来事
中国四大奇書の一つです。

明の時代に書かれ、人の欲望の様が巧みに描かれています。
本当、その誘惑の力の強いことには驚かされますね。

ちょっと前のニュースで、日本人が中国で買春行為をして、会社ぐるみの行動ではないかと話題になっていたの憶えてます?

ここだけの話、実際、企業の中には、いまだにそんなことをやっているところが本当にあるんですよ。

うちの会社の営業の人に聞いた話。

中国で日本の某有名企業の人を接待した時、
「こっちの女の子紹介してよ」
とかなんとか言って、暗にそういう行為を要求してきた人がいたそうです。
まったく、紹介するうちの営業もバカだけど、驚くことにそれで仕事が決まったっていうのだから、どうなってるんだ日本企業?

商品で勝負しろ、商品で(怒)!!

○菱電機、見損なったぞ!

今度、携帯買い換える時は、別の会社にしてやる!(ま、一部の社員だとは思うけど)

もちろん中国での売春、買春は違法行為。
たいていカラオケ店などの表看板を掲げて、裏で中国マフィアが仕切っていることが多いらしいですが、それにしても。

実は、私も一度連れて行かれたんです。
場所は西安市。
「カラオケに行く」って言うから信じてついて行ったら、怖そうなお兄さんが入り口を固めてて、入ったらすぐ、格子戸を閉めるもんだから、おかしいなと思ったんです。

案の定、中に入ると、カラオケなんて形だけ、女の子を数人紹介されて、気に入った娘を選ぶというわけ。
相手の片言の日本語で、名前と年を聞いてビックリ。
十○才なんて、日本でも犯罪じゃないか!
こんなところ、警察にでも踏み込まれたら、遠い異国の地で、哀れな人生を送るはめに…

「論語」の小冊子やカール・マルクスの著書を日本から持ち込み、初めての中国旅行を楽しみにしていた私は、怒りに震えましたね。

さらに不機嫌な私に、そこに案内した現地スタッフがこんなことを言うんです。

「みなさん、女は好きでしょう?」

バ、バカにしとるのか! ガァオォー!!

…思わず吠えたくなりました。
なんか、すべてに対して失礼だと思いません? ああ、もう、腹が立つ!

とはいえ、帰り道もわからない上、出入り口には見張りが立っているし、同行した上司はさっさと女の子と消えちゃうし(奥さんに告げ口してやるぞ、もう…)
しかたなく、ぬるいチンタオビールをすすりながら、一時間以上待ちました。女の子が気に入らないものと思ったチンピラのたどたどしい日本語を聞きながら。

ただ今回の事件で得たものもありました。
上司の小言がまったく気にならなくなりましたね。
どんなに偉そうに言ったって、女の子(それも十代!)にデレデレしていた時の顔が想い出されて…

その場でハッキリ言えない私もいけないのですが、面と向かってはなかなか言い難い。
司法当局のみなさん、どうか頑張って、住み安い社会にして下さい。

本当、男ってバカなんだから!