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私的図書館

本好き人の365日

韓国映画「イルマーレ」

2012-01-17 20:27:52 | 映画
来月車の車検があるので、見積もりを出してもらったり、予約をしたり、ついでに保険の更新をしたりと、忙しくしていました。

車ってお金がかかる…

若者の車離れなんて当たり前だよ。
エコカー減税延長するくらいなら、車検にかかる税金を安くしてくれたらいいのに。
減税で多少安く車が買えても、ガソリン入れるたびにガソリン税と消費税とられて、2年に一度車検でガッポリもっていかれるんだから、国民は「朝三暮四」の猿じゃないっちゅうの。

まぁ、グチはこのへんにして、最近レンタルで見た映画。

韓国映画「イルマーレ」(2000年)

わざわざ「韓国映画」と付けたのは、のちにハリウッドでリメイク版が作られたから(邦題は同じ「イルマーレ」キアヌ・リーブス主演)

本家、韓国版の主演はイ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン。
イ・ジョンジェさんはなかなかのイケメン俳優さん。チョン・ジヒョンさんは『猟奇的な彼女』などに出演し、注目を集めたモデルもこなす女優さんです。
監督はイ・ヒョンスン。

海辺に建つ「イルマーレ」(イタリア語で「海」)という名前の建物のポストを通じて、1997年で暮らす青年と、1999年に生きる女性がリアルタイムで手紙のやり取りをするというタイムパラドックス恋愛映画。

どうして手紙が時間をこえるのかは、この際どうでもよくて、2年という重なっているようで重ならない二人の時間、そのじれったさと切なさが見どころです!

ヒロインはアニメの声優で、実は彼氏もいるのですが(彼氏もアニメ関係者)、何だかうまくいっていない様子。廊下に張られているアニメのポスターが「セーラー○ーン」っぽかったりと、ストーリー以外でもけっこう面白かった♪

手紙のやり取りをするうちに、引かれていく二人。
済州島で会う約束をするものの、2年過去にいる青年にとっては、2年後の約束。

いったい二人はどうなるの?

タイムパラドックスはあくまでおまけなので、恋愛映画として見るのが正解でしょう。
海辺に建つ家が素敵でした。
父親との確執を抱え、浜辺でサッカーボールを蹴る青年の苦悩を表すシーンがよかったです☆

個人的にハリウッド版のラストの方がわかりやすいとは思いましたが、オリジナル版のラストも、新しい未来を感じさせる終わり方になっていました。

あんな海辺の家が欲しいなぁ~

「ハリー・ポッター」と「ナルニア国物語」

2011-11-29 21:50:00 | 映画
先日NHKBSプレミアムで放送された「熱中スタジアム」という番組で「ハリー・ポッター特集」をやっていました。
ファンの人がいかに「ハリー・ポッター」を愛しているのかを語ってみえて、とっても楽しかった♪

個人的にコスプレとかにはあまり興味はないのですが、作品に登場する「魔法薬」を実際に作ってみたという人がいてビックリ。もちろん、見た目や味を再現しただけで、魔法の効果はありません(苦笑)

『指輪物語』に続き『ハリー・ポッター』の映画も完結してしまい、あと楽しみなのは『ナルニア国物語』だけかな。
第三章までは全部映画館に観に行きましたが、久しぶりに第四章の情報を探してみると、「第四章は『魔術師のおい』になりそう…」という言葉が!

エ~!!

イギリスの学者であり作家、C・S・ルイスの書いた「ナルニア国物語」は全7巻からなる物語。これまで順番通り映画化されてきているので、本来なら第四章は第四巻の『銀のいす』になるはず。
『魔術師のおい』は様々な謎がいっきに明らかになる謎解き編ではありますが(なぜ白い魔女がナルニアにやって来たのか、なぜ人間がナルニアの王なのか、ルーシー〈四兄妹の末娘〉が第一章でタムナスさんと出会う場所になぜ街灯が立っていたのかなどなど)、本来は第6巻にあたり、ルーシーたちが生まれる前の物語です。

なんだかこのままなし崩しに完結、もしくは打ち切りになってしまいそう…

まあ、シリーズ物って難しいんですよね。
「ハリー・ポッター」が例外なだけ。でも「ナルニア」の中でも『銀のいす』が一番好きなだけにとっても残念です。

映画化して欲しいなぁ。

本日、11月29日は奇しくも「ナルニア国物語」の作者、C・S・ルイスの生まれた日。
言葉をしゃべる動物や妖精、神話の中の生き物たちが暮らす国ナルニア。
この物語を知らないなんて、人生の半分は損してる!
私は勝手にそう思っています。
そのくらい大好きなんです☆

「ハリー・ポッター」が終ってしまい、ちょっと夢と魔法が酸欠気味なので、早く次回作を発表して欲しいなぁ。

「赤毛のアン 新たな始まり」

2011-10-23 18:14:00 | 映画
日曜日の午後、私はNHKのBSシネマで映画「赤毛のアン 新たな始まり」(2008年)を見ていました。監督はケビン・サリバン。

その前に放送された映画「アンの結婚」も前編後編見ました。

うぅ~
モンゴメリの「赤毛のアン」と全然違う…

例えるなら「忠臣蔵」が宇宙人と戦うSF作品になってしまったくらい違う…
せっかく映画化するのなら、原作通りのストーリーにして欲しかった。
ファンとしては終始「エ~」という感じでしたが、それでも数少ない原作の香りを必死で探しながら何とか最後まで見終わりました。

パティの家も、ジム船長も、シャーロッタ四世も出てこなかった…

アンの娘の名前がリラだとわかった時だけ少し幸せでした。

「赤毛のアン 新たな始まり」は、劇作家(!)として成功したアンが過去を振り返り、回想という形でグリーン・ゲイブルズにやってくる以前の幼いアンを登場させ、その様子を描きながら、中年になった現在のアンの物語とつなげるというもの。
グリーン・ゲイブルズにやってくる以前を描いた作品としては、バッジ・ウィルソンの『こんにちはアン』がありますが、こっちの方がまだ原作を大切にしてる。これをアニメ化した作品「こんにちはアン」(日本アニメーション)も見ましたが、小説の『こんにちはアン』とも違うし、原作の原作、モンゴメリの「赤毛のアン」とはまったく別物になってしまっていました。

原作者以外が作品に手を加えるというのは難しいですね。

今日は朝から茄子を入れたカレーを作りました。
この時期の秋茄子はみそ汁に入れても美味しいし、そのままナス焼きにして生姜醤油で食べても美味しいですよね♪

さぁ、おいしい物を食べて元気出そうかな。

BSシネマ「赤毛のアン」

2011-10-11 01:55:00 | 映画
NHKのBSシネマで、ケビン・サリバンが監督をし、ミーガン・フォローズが主演したカナダのTV映画、「赤毛のアン」のハイビジョン・デジタル・リマスター完全版の一挙放送が始まりました。

1985年に製作された作品らしいのですが、内容は原作者のルーシー・モード・モンゴメリが見たら怒り出しそうなくらいストーリーがいじってあります。
アンがグリーン・ゲイブルズにやってくる第一話は、まだプリンス・エドワード島の美しい自然なども見られるので、まあこんなものかなという感じですが(時間の制約があるため原作のつまみ食い)、「アンの青春」「アンの結婚」のあらすじを読んでビックリしました。
特に「アンの結婚」のストーリー!

アンがNYで出版社勤務!?
それで戦争でギルバートが行方不明になって、ギルバートを探しにアンが戦地のフランスへ!?
ロンドンの新聞社で働くアンが秘密任務で今度はベルギーへ!?

何それ?
開いた口がふさがらない…

これが本物の「赤毛のアン」だと思われたらどうしよう。
秘密任務って何だ!?

原作で戦争に行くのはアンの子供たちで、確かに行方不明にはなりますが、アンが探しに行くなんてことは絶対にありません。
原作では戦地に子供たちを送りだす母親としてのアンの苦悩が見事に表現されていて、泣けるエピソードなのにどうしてこんなことに…

「赤毛のアン」といいながら、まったくのオリジナルストーリーにしてしまうなんて、ファンとしては許せません!!

ホントにもう、映画化するっていうのは困ったものですね。

有名な作品だからもう少し大切にされてると思ったのに。アニメの影響で日本では知られている物語が現地ではあまり認知されていないって話も聞きますから、こんなものなのかな?
そう思うと「世界名作劇場」ってスゴかったんだなぁ~
しかしNHKもこんな作品放送しないでよ。
スタッフに「赤毛のアン」ファンの人はいなかったの?
のちの世に改ざんされた内容がそのまま「本物」として定着してしまうってことは歴史的にもよくありますからね。あんまりビックリしたので思わず長々と書いてしまいました。
映画は映画と割り切った方がいいのかな?

NHKのBSシネマでは10月11日に「赤毛のアン(後編)」、12日が「アンの青春(前編)」、17日「アンの青春(後編)」。18、19日で「アンの結婚」前編、後編が放送される予定です。

「パティの家」とかちゃんと映像化してくれているのかな?

原作をお読みになっていない方はこれを決して本物の「赤毛のアン」だとは思わないで下さいね。

ホントに、まったく…